低レベル放射性廃棄物:青森で受け入れを 直嶋経産相が要請
国内の使用済み核燃料を海外で再処理した際に生まれた低レベル放射性廃棄物について、直嶋正行経済産業相は6日、青森県を訪れ、三村申吾知事に「返還が遅れると国際的な信用を損なう」として同県六ケ所村での受け入れを要請した。三村知事は「検討を開始する」と答えた。
電力各社は69年以降、仏と英国に再処理を委託。高レベル放射性廃棄物については既に六ケ所村に返還が始まっており、低レベル放射性廃棄物についても13年から仏分の返還が始まる予定。
低レベルの受け入れが決まれば、日本原燃(六ケ所村)が再処理工場敷地内に12年度着工、18年度操業開始予定で新たな貯蔵施設を造ることにしている。
国内で選定を進めている最終処分地の建設場所は未定だが、直嶋経産相は「青森県を最終処分地にしないと約束する」と話した。【矢澤秀範】
現在有る原発についての核廃棄物の処理方法の、めども立っていないと言うのに、
経産省はこれからも原発を増やしていく方針であるという。
青森県六ヶ所村に低レベルの放射性廃棄物の受け容れ要請をするについて、
最終処分場にはしないと約束したそうであるが、
一時的な受け容れにさえ、既に核燃料リサイクル施設を受け容れている青森県でも、躊躇せざるを得ない物を、
最終処分場にしても良いという自治体が現れるとは思えない。
その上低レベルの放射性廃棄物と言っているが、
ヨーロッパでは中レベルと言われている放射性廃棄物まで含まれているのだそうである。
そういうことも隠して、ひとまず受け入れを容認させておいて、
他に受け入れ先が無いからと、結局最終受け入れ先にさせられるのは目に見えている。
経産省は国際的な信用に関わるから、受け容れてくれるように青森県に要請しているそうであるが、
国際的な信用を重んじるのであるならば、これ以上核廃棄物が増えないように、
原子力発電所を順次閉めていく姿勢を示してから、要請するのがすじであろう。
今後も核廃棄物をどんどんふやす方向で居ながら、その廃棄物の処理を泣き落としで、
一時的にだからと一時しのぎして済ませようと言うのだから、無責任極まりない。
経済産業相は自公政権の無責任体制を、そのまま引き継いで行って、
政権交代に期待している日本国民の民主党支持者を、このまま裏切り続ける積りなのだろうか?