初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第3544回】世間の事をもっと理解しなければ・・・

その昔から、私の周囲でも、

それからスタッフの中にも、


「ヘッドハンターから声が掛かった」

「友人から一緒に会社を立ち上げ

ようと誘われた」

「前職時代の先輩から役員としてウチに

来て欲しいと言われた」


ということを言われ、会社を去っていく

人たちがいます。


ものすごく評価をしてもらっての転職なので、

大半の方が成功しているか、

というと、実際は1~2割程度しかうまく

いっていない、と個人的に思っています。


人に誘われたり、ヘッドハンターから

声を掛けてもらえた、ということは、

自分はいろんな人から必要とされている、

と思いたいのかもしれませんが、

そもそも今の会社で圧倒的な成果を出したのか、

というと、そうでもない方が大半ではない

でしょうか、


現在の会社で圧倒的な成果を出せていないのに、

そんなに必要とされるものなのか?

というように、

自分を客観視できていないのかもしれません。


そしてヘッドハンターたちの方からすれば、

とにかく転職を1件成立させれば、

報酬がもらえるのです。


あなたの人生を真剣に考えて

くれている訳ありませんし、


「いや、もっとあなたは評価されるべきですよ」

「自分を評価してくれる会社で働くべきですよ」


と言ってきたりするでしょうが、

そこはビジネスだから、

お金が発生しているから、と

いう裏の面を理解できるかどうかが重要です。


世間知らずのビジネスパーソンの場合、

本当にこういう部分が分かっていない、


耳障りの良い言葉を言ってくれる人を

すぐに信用したりするのですね。


一方で、人に誘われて今の会社を辞め、

ベンチャー的な会社に転職したものの、

会社が順調でなければ、

当然ながら約束の報酬が出ない訳です。


でも世間知らずのビジネスパーソンは


「これだけの年収、って約束した

じゃないですか!」


などと思ったり、直接言ったりするのですが、

無い袖は振れない、ということが分かっていないのです。


多くの年収を支払うためには、

会社のビジネスが順調に推移して

利益がちゃんと出ていることと、

キャッシュがちゃんと回っていること

が不可欠なのですが、そんなことも理解できず、

口頭での約束を信じていたりするのです。


元上司や先輩、友人の経営センスや学ぶ姿勢、

困難にぶち当たった時のそれを乗り越える

行動力があるか、というようなことを分析せず、

ただただ誘われて自身の自己重要感を

くすぐられたから、と言って転職する

ビジネスパーソンも完全に世間知らずです。


というか、そもそも自分の意思で

転職するのではなく、

誘われたから転職を考える、

という時点であまり良い傾向ではない

気もしますよね。


世の中がどういうしくみで回っているのか?


なぜ赤の他人が声を掛けてきて

親切な対応をしてくれるのか?


なぜ大した結果を出せていないのに

必要と言われるのか?


こういうことを知っておかないと、

誤った決断を人生ですることになりかねません。


そうならないためにも、

物事の本質を見極められる

眼を持ちたいものです。

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