初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第165回】続...土間から生み出されたもの

 先日の続きです。

 農家には家事だけではなく、家畜や農作業場として立派な土間があり、商家には
客を迎える店、工人の家には作業場や製品を置く場が土間でした。

 このように考えると、生活の中に職がり、コミュニケーションを保つ場が土間で
あったという事です。

 侍や町人は、現代でいうサラリーマンのように企業勤めに通う身分であり、農工商
の職を受け止めていたのが、土間であったという事です。

 そして日本人は、職も大切にしてきました。創業200年以上の長寿企業はアメリカや
中国では10社程しかありませんが、日本には3000社以上もあります。

 この職を守る伝統は、日本人の特性である丁寧で繊細な仕事振りや、勤勉さ、そして
人をもてなす心配りを培ってきました。その場が土間なのです。

 現代住宅の中にも、趣味やペットとのコミュニケーションの場として、土間を見直す
のも良いかもしれません。

 という事で、土間の提案をどんどんしていきます^^お楽しみに。
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