ファイトまさちゃん!

今日も一日、笑顔でガンバ!

げんこのキモチ・・・その②

2008-01-16 00:51:19 | Weblog



こうえんの さくらが まんかいに なった

だきあえば ぼくが デンを どれだけ 大好きで、デンが ぼくを どれだけ 大好きか わかる

どんな いやなことでも、 ムカつくことでも、
なんだか どうでも よくなってくる。

そんなことに げんこで たしむかっていくことが、なんだか バカバカしくなってくるんだ。




デンは にんきものに なった。

シットも ウェイトも きとんと できるようになった デンは、前よりずっと どうどうとしている

「デンちゃん、なんだか やさしい かおに なったね」

ほめられると デンは うれしそう。 ぼくも うれしい。
ほめらえると デンは、どんどん かわいくなっていく 気がする。

かわいくなると、ますます 好かれて、もっと ほめられる
そうすると、デンは もっともっと かわいくなる。




たいふうの日だった。

かみなりに おびえた デンが 犬小屋から にげだした。

ぼくが うっかり かぎを かけわすれたんだ。

あさ、デンが もどってくると、

すぐに 近所の人が やってきた。

「タバコ屋の おばちゃんが デンにかまれたって・・・・」

おかあさんが あおいかおで おろおろしている。

「それ、ぜったい デンじゃないよ。もう かみぐせは なおったんだ」

そういいながら、たかしは げんこをにぎりしめた
 にぎりしめた げんこが どんどん つめたくなってきた




「ひどい・・・・・」
かたまった げんこを ふりあげた しゅんかん、デンが ぼくに とびかかった

「うわぁ」 「きゃあ」 「あぶない!」 「かまれるぞ!」






デンは、 ぼくのむねに まえあしを おくと、ぼくのかおを なめはじめた。

なんども なんども。

やさしい目だった。

デンのあたたかい したに なめられるたび、 ぼくのみぎての げんこは、すこしずつ ゆるんできた

みんなは ただ じっと ぼくと デンを みつめていた




タバコやのおばさんが、 みぎてに ほうたいを ぐるぐる まいて やってきた。

「いぬを こやに いれてくれる? あたし こわくて」

デンがこやに はいると、 おばさんは おそるおそる ちかづいた。

「おばさん おねがい、よく みてよ。ほんとに ほんとに デンだったの?」

ぼくが デンをよぶと、デンは はなを こやの かなあみに 押し付け、オバサンをじっと 見あげた

「あっ、あおい 目! かんだのは この犬じゃないわ。かんだときの犬の目は くろだったわ」

「ちがうんだよね。 かんだのは デンじゃないんだよね」

ぼくは デンをぎゅうっと だきしめた。

「よかったね、たかし」
おかあさんが なきそうな かおをして わらっていた。




ゆうがた、 みんなで デンの さんぽに いった。

かぜが きもちいい。

「デンは かわったよ。なまえのとおり、デンと どっしりしてきたよ。でも、たかしも なんだか かわったね」
おにいちゃんが いった。

「ペットって、けっこう すごい ちからが あるのかもな」
おとうさんが いった。

「デンは ペットじゃないよ。 ともだちだよ」
ぼくが そう いうと、 みんなは わらって うなずいた。

「そうね、デンは たいせつな かぞくよ、 ねっ」
おかあさんが ぼくの目をみて わらった。そして そっと デンのあたまを なでた。




おしまい
きっと、図書館にもあると思うので、是非、ちゃんと本で読んでみてね


さぁ、あしたも、元気にガンバガンバ

まさちゃんの読み聞かせに付き合ってくれて ありがとう