ようこそガンバ
実はね、まさちゃん、ここのところ、ちょっと介護のことで、行き詰ってた
行き詰ってたっていうか、なかなか、お母さんの気持ちが分からなくなるような出来事が続いてた
そして、今日は、病院に行く予定の日
朝、一応、お母さん、病院に行く準備はしてたけど、時間が近づいて来たら、
「やっぱり、今日は行かない、、、」って言い出した
よくあることだから、お母さんを説得して、病院まで何とか送って行った
いつもは、お迎えの電話がかかると迎えに行くんだけどね、今日は、ちょっとお母さんのことが気がかりだったから、
まさちゃん、用事をささっと済ませたら、病院のお母さんの所に行ってあげたんよ
今日は、特に、患者さんも多くて、お母さんの順番がなかなか来なかったみたいで、、、、
診察室前の長椅子で、順番が来るのを待ってたお母さんは、まさちゃんが来たのを知ると、とっても嬉しそうだったわ～
結局、まさちゃんも、病院の長椅子で、三時間ほどずっと待ってた
お蔭で、読みかけの本が全部、読めたよ
やっと、病院の診察が終わったら、もう一時近くになってたわ～
今日は、久しぶりにちょっと遠い福井のスーパーまで連れてってあげることにして、
「お母さん、今日は、ちょっと遠くに連れてってあげるね～」って、高速を走ったら、
「いい道やなぁ・・・」って、子供みたいに窓の景色見て、喜んでくれてた
福井のスーパーに着いても、結局お母さんは、車で待っててくれて、自分は下りなかったけれど、車の中で、好きなアイスを食べて、待ってるだけで、満足そうだったわ
まさちゃんも、何となく、ゆったりした気持ちを感じたよ～
一日が終わろうとして、ふと、まさちゃんは、気がついたことがあった
自分は、介護の悩みやら、困ったことを友達やパパさんや、いろんな人に話を聞いてもらえるけれど、
お母さんは、自分の思いを聞いて欲しくても、そんなこと誰にも話せなくて、きっと
お母さんも、行き詰ってたんだろうな、、、、ってね
つい、お世話してい側の方が、大変みたいに、まさちゃんは思ってたけど、
お母さんは、お母さんで、自分なりに一生懸命生きてくれてるんだろうな、、、、って思えて来た
そう思うと、また、まさちゃんの気持ちにも、柔らかい風が吹いてたよ
さ～ぁ！明日も笑顔で、ガンバ
でもね、無理なくガンバだよ～
頑張ってる自分に、「偉い！偉い！」って言ってあげてね～
いつも来てくれて、ほんとにどうもありがとう
