奇跡の中にいた

ようこそガンバ！
再入院したお母ちゃんは、はじめ穏やかに過ごしていたけど

ベッドに横になると、初めて頭痛を訴えた
お薬をもらって、楽になったと言ってのに、しばらくして起き上がり、一瞬ふぅ～っと意識を失った
慌てたまさちゃんは、「お母ちゃん！お母ちゃん！逝ったらアカン！！」って、大きな声で思わず叫んだよ
そしたら、母も気が付いてくれて、駆け付けてくれた看護婦さんも、まさちゃんもホッとした

そして、一時間ほどしたら、また、母が様子がおかしいのに気が付いて、慌ててナースコールした
今度は、さっきみたいに、いくら呼んでも母は、意識を戻してくれなくて、もう逝ってしまうのかと頭のすみで考えた
バタバタっと、看護婦さんやら、主治医の先生が飛んで来てくれて、母はすぐに個室に運ばれると
突然、今までに聞いた事のないお母ちゃんの叫び声が聞こえて来た
「痛い～痛い～ごばれん!！
」母は、何回も何回も同じ言葉を繰り返し繰り返し、叫んでた
先生が、大きな声で、看護婦さん達に指示されて、廊下で立ちすくんでたまさちゃんも、処置が終わったらやっと部屋に入れた
「お母ちゃん、そんなに叫んだらのどがカラカラになるから、、もうじきお薬きいてくるから、、」そう言って、興奮してる母を少しでも落ち着かせようと思った
背中を撫ぜたら、あんなにがっしりしてたおかあの背中が痩せていた

どれくらいの時間が経ったか分からないけど、お母ちゃんが少し落ち着いて来てくれたみたいで、、、
先生の素早い適切な判断と治療のお陰で、またいつものお母ちゃんが、まさちゃんのところへ戻って来てくれた
ほんとに、ホッとしたよ

先生が、また部屋に来てくれて
「二週間家に居て、病院に来た今日こうなったのは、奇跡です、今まで痛みを感じなかった事も奇跡ですよ」とおっしゃって下さった
もし、家に居て、こんな事になってたらどうなってたやろう、、、

お陰さまで、お母ちゃんは、今日もご飯を食べたし、何回か話しながら、いい笑顔を見せてくれた
それも、これも、奇跡かもしれないな

可笑しな言い方かしれないけど、昨日の母の叫び声でまさちゃんの気持ちの中に吹っ切れるものがあった
お医者様も、お母さんは、今まで充分頑張ったと言ってくれたし、まさちゃんも、そう思う
そして、89歳まで、子供や孫やひ孫達に、充分過ぎるくらいの愛をいっぱい、いっぱい振りまいてくれたんよね
ありがとう、お母ちゃん

ありがとう、みんな

まさちゃんは、元気です！
心配してくれて有難う
今週も、それぞれに、みんなお疲れさま～