おはようガンバ
今日はまた冷たい風が吹いてるよ
あの日も雪が降ってたな~
お父ちゃんが天国へ旅立った日、まさちゃんは、お世話してくれてた兄から西宮で入院してる父の容態が変わったと夜になって知らせをもらった・・・
もう二十年以上も前になるけど、あの日は、雪がすごく降っていて
お父ちゃんのところへ向かうには電車で行くしかなく、もう特急も動いてる時間じゃなかったので、まさちゃんは、夜中の夜行列車に乗ることにした
列車が停まる小松まで、パパさんがタクシーを手配してくれて
「何とか、どうか間に合いますように・・・」って、まさちゃんはタクシーで祈ってた
今でも、タクシーの窓の外の降りしきる雪の情景をはっきりと覚えてるよ
やっと小松駅に着いて、切符を買ったまさちゃんが、夜中の待合室で待っていたら
駅のアナウンスが入った
「OOさん、お電話がかかっております~」
あの頃、今みたいに携帯がなかったからね
小松から電車に乗ることを知った兄からの知らせの電話が駅にかかって来たんよ
「まさこ、間に合わなかったから、、、、明日、宮津に来ればいいよ、、、」
まさちゃんは、茫然とした
大好きだったお父ちゃんの最後には会えなかった・・・
小松駅から、またタクシーに乗って、家に戻った
窓の外には、またどんどん、どんどん雪が降っていた
タクシーの後ろの座席で、涙があふれて、止まらなかった
若いころ、家のことで随分苦労を味わった父は、とっても家族思いのいいお父ちゃんだった
お酒が好きで、普段はそんなに朗らかでもない父が、お酒を飲むといつも上機嫌だった
まさちゃんが遠い石川にお嫁に来て、きっと一番寂しがったのは、お父ちゃんだったと思う
結婚して、毎日のように、元気でいるか?って電話がかかってきていたよ
上の二人が兄貴だったから、まさちゃんのことは特別に可愛がってくれていたものね
まさちゃんが生まれたとき、「なんや、女の子か、、、」ってお母ちゃんに言ったらしいけど、
すごく可愛がってもらっていることが、自分でも分かった
まさちゃんが、よく人の世話をやいて、人のことを必要以上に心配してしまうところは、お父ちゃんに似たんだと思う
よく人の心配をしてあげて、よく人の世話をする父の姿を見て育っていった
今日12月16日は、そんなお父ちゃんを想う日
お父ちゃん、まさちゃんは、石川でどっしり根をはって、みんなと幸せに暮らしているからね
安心して頂戴ね
そして、これからも、ずっとずっと見守っていてね、お父ちゃん
さ~ぁ!今日も一日笑顔でガンバ
みんな元気出して頑張ろうぜ
いつも来てくれて、ほんとにどうもありがとう