一年の疲れが出始める時期ですが、体調はいかがですか?町村です。
今回は湯船につかるとどうなるか?という事について調べてみました。
①「風邪気味のときは、入浴は控える」
②「寒い季節、外から帰ったら熱めのお風呂に入って早く体を温める」
これは以前から良く耳にする事ですが、これって本当の話?
まず①についてですが、体温が38度を超えるような本格的な風邪の
ときは、もちろん入浴は控えたほうがいいのです。けれど、微熱程度
のいわゆる“風邪気味”のときには、むしろお風呂に入って体を温めること
が風邪対策に良いようです。
「微熱」がどの程度か、人によって違いますが、平熱より1度ほど上、
ととらえてかまわないでしょう。平熱の正常値は36.5度前後ですから、
37.5度程度のことです。
人間の免疫力は体温が37度台のときに最も働くと言われています。
Tリンパ球を主役とする免疫細胞が一生懸命に風邪ウイルスを退治して
いる時が37度程度の「微熱」というわけです。つまり、入浴によって、
その体温をキープすることがひき初めの風邪対策にはとても効果的です。
最近は平熱が36度以下の、いわゆる低体温の人が増えていますが、
体温が1度下がるだけで、免疫力は30%も低下するのです。
風邪予防のためにも、また、「かかったかな?」というときも、入浴して
体を温めることが大切なのです。
お風呂に入った瞬間、体温はすぐに1度近く上がり、その後は0.2~0.3度
アップした状態で推移します。体温が一度上がると免疫力は5~6倍もアップ
しますから、試さない手はありません。
次に②についてですが、体温を上げるために熱いお湯に入ったほうがいい、
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、理想的な温度は41度。
いわゆる温めのお湯に、できたら30分ほど、ゆっくりと浸かることがポイントです。
ただし、脱水症には十分に気をつけてください。
お湯の温度が42度以上になると、交感神経が刺激されて体が緊張します。
血圧も上がり、アドレナリンが出て、夜の寝付きが悪くなる原因にもなります。
41度のお風呂では、副交感神経が優位になって非常にリラックスできます。
腸の働きが活発になり、血行も良くなります。血行が良くなる事は、免疫力アップには欠かせ
ないことです。
一年の疲れが一気に出る季節ですが、湯船に入り免疫力あげて乗り切りましょー!