東電 1号機の冷却方法修正へ NHKニュース
「メルトダウン」が起きたとみられる、東京電力福島第一原子力発電所1号機では、原子炉の冷却方法として、工程表で示された「冠水措置」の見直しが検討されていますが、東京電力は、当初の予定どおり、7月までに安定的な冷却を目指すというスケジュールは変更せず、冷却方法を修正する方針で、17日に予定される工程表の見直しに反映させるとしています。
福島第一原発1号機では、「メルトダウン」が起きて原子炉に穴が開くとともに、格納容器も損傷して、高濃度の汚染水が原子炉建屋の中などに大量に漏れ出しているとみられています。このため、工程表で示された、格納容器を水で満たす「冠水措置」を実施するのは事実上不可能になっていて、別の方法が検討されています。具体的には、格納容器を満水にせず、低い水位の状態で水を抜き、熱交換器を通して原子炉まで循環させる方法や、地下にたまっている水を放射性物質を取り除いてから原子炉に戻す方法などを検討しているということです。こうした可能性を探るため、15日午後から、1号機の原子炉に入れる水の量を1時間当たり8トンから10トンに増やし、原子炉や格納容器の水位や温度などに変化が出ないか調べています。東京電力では、これらのデータも考慮しながら冷却方法を見直すということで、当初の予定どおり、7月までに安定的な冷却を目指すというスケジュールは変更せず、修正する方針です。これについて東京電力は、15日午前の記者会見で、「3か月という目標で、少し期間をオーバーする項目が出るかもしれないが、早く確実にできる方法を選択して示したい」と話し、17日に予定される工程表の見直しに反映させる考えを示しました。
「メルトダウン」が起きたとみられる、東京電力福島第一原子力発電所1号機では、原子炉の冷却方法として、工程表で示された「冠水措置」の見直しが検討されていますが、東京電力は、当初の予定どおり、7月までに安定的な冷却を目指すというスケジュールは変更せず、冷却方法を修正する方針で、17日に予定される工程表の見直しに反映させるとしています。
福島第一原発1号機では、「メルトダウン」が起きて原子炉に穴が開くとともに、格納容器も損傷して、高濃度の汚染水が原子炉建屋の中などに大量に漏れ出しているとみられています。このため、工程表で示された、格納容器を水で満たす「冠水措置」を実施するのは事実上不可能になっていて、別の方法が検討されています。具体的には、格納容器を満水にせず、低い水位の状態で水を抜き、熱交換器を通して原子炉まで循環させる方法や、地下にたまっている水を放射性物質を取り除いてから原子炉に戻す方法などを検討しているということです。こうした可能性を探るため、15日午後から、1号機の原子炉に入れる水の量を1時間当たり8トンから10トンに増やし、原子炉や格納容器の水位や温度などに変化が出ないか調べています。東京電力では、これらのデータも考慮しながら冷却方法を見直すということで、当初の予定どおり、7月までに安定的な冷却を目指すというスケジュールは変更せず、修正する方針です。これについて東京電力は、15日午前の記者会見で、「3か月という目標で、少し期間をオーバーする項目が出るかもしれないが、早く確実にできる方法を選択して示したい」と話し、17日に予定される工程表の見直しに反映させる考えを示しました。