東京教区同朋社会推進ネットワークが企画実施する東京教区ボランティア活動が、宮城県石巻市の市営小網倉浜復興住宅の集会所で活動を行いました。
東京教区は震災後、小網倉仮設住宅にて行われていた活動ですが、前回2016年12月からはその仮設住宅から多くの方が移り住まわれた市営復興住宅で活動をされています。そのため、顔見知りの住人の方が多く、「お久しぶりです!!お元気でしたか?」と笑顔で挨拶を交わしている姿がとても印象的でした。集会所の周りのほぼすべての住宅をまわり、交流会の宣伝をしたおかげか、時間になると多くの方が参加してくださいました。
メニューはすき焼きと揚げ物で、仙台仏青と復興支援センターで焼き鳥を提供させていただきました。集会所の中では机といすをセッティングし、すき焼きの準備が進められ、外では揚げ物と焼き鳥が順次つくられていきます。活動のたびにお手伝いをしてくださる住民の方は、今回も準備に参加いただき、おいしい揚げ物を調理くださいました。準備中には、元気な子供の姿も。おいおい、つまみ食いが多いな…(笑)。
開宴すると、ワイワイとみなさん楽しく会話をしながら、料理を召し上がっていただきました。震災から7年半が経過し、生活環境が年々大きく変わっていくなかで感じることやあの日の記憶、現在の生活のことなど、様々なお話をお聞きすることが出来ました。
参加者のある方がお話されました。「震災が起こったことによって、それまでは他人のために自分が何かをしようなんて一切思わなかったが、震災が起こってからは変わった。地域の方や周りの方のために何かをしたいと思うようになったし、そういうことに喜びを感じるようになった」とのことでした。
災害は身の回りに起こらないことを願うばかりですし、東日本大震災では、大切な人や家、財産など多くのものを奪われた方が大勢いるのも事実です。そのような方のすべてが、震災後、時間が経過する中で前向きにならなければならないということでは決してありませんが、たくさんの方とのつながりの中で、自分にできること、自分がやらなければならないことを考え、実践されている方も多くいらっしゃるということにあらためて頭が下がる思いでした。