名古屋教区第4組の15名の皆様が、研修として被災地視察に来てくださいました。
今回は、組で行う研修旅行に東北の被災地を選んでいただきました。観光も織り交ぜた二日間の日程です。参加された方の中には、平素よりボランティア活動を行ってくださっている方もおられましたが、初めて来たという方もおられました。
初日は、東北別院にお参りをいただき、昼食の後に閖上の記憶を訪れました。閖上地区の津波被害を伝える映像を見た後、スタッフの方のお話をお聞きしました。
閖上のあとは、仙台市若林区の海楽寺様へ。坊守様、前坊守様からお話をお聞きし、その後は、宿泊場所である松島へ向かいました。
二日目は、日本三景の松島をめぐる観光船に乗り、落慶されたばかりの国宝・瑞巌寺を拝観し、南三陸町へ。日々変わっていく防災庁舎跡の周りの景色に驚くばかりでした。
その後は、石巻の大川小学校跡地へ。児童遺族である紫桃隆洋さんからお話をお聞きしました。
復興支援センターでは、視察に関しましてコースの提案から帯同までを承っております。今回の名古屋教区第4組様の視察も少しばかりですがお手伝いをさせていただきました。震災から7年4か月が経過し、ボランティア活動などは数が減っているのも事実ですが、被災地には復興へ向かうそれぞれの街の姿があります。復興が早く感じる街もあれば、まだまだという街、進んでいるように見えて住民の気持ちが追いついていないなど様々です。そんな被災地の現状を皆さんに是非とも知っていただきたく、東北に足を運んでいただきたいと思っております。「観光気分で行くのは申し訳ない」とおっしゃる方もおられますが、そんなことはございません!観光の間の1時間でも、2時間でも、少しの時間でも見ていただける場所はたくさんあります。
今や、日本に安全地帯は無いと言われるほど、自然災害は全国各地で起こっています。東北の被災地への視察が、一人ひとりの防災・減災意識を喚起するきっかけになることを願っています。
※視察に関するご相談・お問い合わせは、現地復興支援センターまで。
〒983-0803 宮城県仙台市宮城野区小田原1丁目2-16 真宗大谷派仙台教務所内
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