地球が生まれてから現在まで46億年が経っているそうです。
そしてその間にあらゆる生き物が生まれては絶滅して行きました。
中でもいわゆる地質時代においては、ほんの六億年という比較的短期間の間に実に五回もの大量絶滅が起きているそうです。
これをビッグファイブと称するのだそうですが、このビッグファイブの原因と推定されている事件事象も地質学的な調査でかなり精密に特定されているようです。
ざっと挙げると…
地球の寒冷化、温暖化、大規模火山活動の活性化、ガンマ線バースト被爆、そして隕石との衝突と…
ニュースやハリウッド映画等で私たち一般人でもお馴染みの天変地異が列挙されています。
更にこうした大量絶滅以外にも現在進行形の小さな絶滅は脈々と深く静かに進行しています。
そしていずれ必ず起こるであろう六回目の大量絶滅の原因として、私たち人間の「行い」が原因となりうる大絶滅を招く可能性が…増大の一途を辿っています。
それは戦争やテロ、核兵器の増産は言うに及ばず…原発の推進や大規模な環境破壊、そして小さなポイ捨てレベルの環境破壊まで、数え上げればキリが無いほどです。
私たち人間は、もはや勤勉とも熱心とも言えるレベルでこの星に‥この星に住まうあらゆる生きとし生けるものに、苛烈なプレッシャーを与え続けています。
もちろん全ての人間がこうした悪事を是としている訳ではありません。
今まさに絶滅寸前の生き物をなんとか救おうと、善意から真摯に取り組んでいらっしゃる人々も沢山いらっしゃいます。
しかしそれもやがて個人の責任を越えた効率化や経済活動が絡んで来ると、現状ではかろうじて生存している当事者である生き物や、未だ絶滅の危機には瀕していない他種の生き物たちに更なる余計なプレッシャーを代替するという愚を犯すような顛末が散見されています。
こうしたことを日常的なレベルで平たく言えば「猫可愛がり」というケチな心理で私たちが仕出かす不始末なのです。
結局は自分が可愛いとか美しいと思う生き物だけを優遇して、他の生き物たちの都合には一切目もくれない…というケチな了見や弱点が私たちにはあります。
しかし私たち人間に共通する悪い点や弱点を挙げ連ねてもキリがありません。
では、これらを踏まえて「今この時に」私たちは…いや、私はどうすればいいのでしょうかと、私は自らに問います。
『慈悲の冥想』の言葉
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(3回)
私の親しい人々が幸せでありますように
私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
私の親しい人々にも悟りの光が現れますように
私の親しい人々が幸せでありますように(3回)
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
✧‥
私の嫌いな人々も幸せでありますように
私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々の願いごとが叶えられますように
私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように
私を嫌っている人々も幸せでありますように
私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている人々の願いごとが叶えられますように
私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
(そして最後にもう一度)
生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
私の探していた答えは…
お釈迦様のこの『慈悲』という真理を現した文言の中に全て詰まっていました。
お釈迦様の教えには何かを無条件に「信じなさい」ということは一切ありません。
どんなことでも自分でやってみて、検証してみて、理解してみてくださいという教えです。
その上で今の私が日常的に努力出来ることをまとめると…
・嘘をつかない
・怒らない
・欲張らない
・瞑想を可能な限り絶やさない
・ゴミをみつけたら拾えるものは拾って可能な限り適切に処理する
・自分一人の移動に50cc以上の排気量の乗り物は可能な限り使わない
・物は可能な限り大切に長く使う
・いろいろあきらめない
(﹡ˆ ˆ﹡)とりあえずざっと思いついた事はこんなところです。
これは単なる私個人の永続的な心掛けですが、こうした個人の責任を重んじる人が増えることでしか「六回目」の原因が私たち「人間」となってしまう可能性を回避出来ないと私は考えています。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
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230 拝