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ある精肉店のはなし。

2014-07-24 12:36:24 | 日常
どもです。

梅雨もあけてすっかり夏になりました。
これからしばらくは暑さとの戦いですね。

んで、先日とある映画を観てきました。

「ある精肉店のはなし」

です。




大阪にある精肉店の「北出精肉店」
江戸時代から続くお店です。
自分たちで牛を育て、屠畜してさばいてご商売されているお店です。

ご主人曰く

「牛は鳴き声以外は捨てる所がない」

という言葉通り皮も内蔵もすべて丁寧に大切に削ぎ落とされて
食用以外の部分は革製品や石鹸等、その他色々なものに生まれ変わります。

映画の冒頭から屠畜のシーンで先ほどまで縄に繋がれて
動いていた牛を屠畜して家族の力で
あっという間にバラバラにしていく技術は
まさに職人でした。

そこに「残酷」という言葉は浮かばないほどに
この家族は牛の命と真剣に向き合い感謝していた。

僕らも

「生き物は大切にしましょう」

と教えられて来ていているが人間が他の生物の命をいただいて
生きている部分に関してはあまり触れていないような気がします。

この映画を見る前は「牛が可哀想だなあ」
と思っていたが、先日お昼に韓国料理を食べにいって
出て来た牛肉にたいして「固くて美味しくないなあ」と感じてしまいました。。

より強く「いただきます」と言う言葉を意識させてくれる作品でした。

そしてこの作品は差別問題にも自然と触れていて
色々と考えさえてくれました。

テーマだけを考えると
少し暗い話のように聞こえてしまうかもしれませんが、
なにより北出家の家族の明るさがとても良かったです。
家族や親戚が家に集まって、よく働いて良く笑い
皆で食卓を囲むシーンは今の日本にないような
一番必要な事じゃないのかな?と思いました。

見る機会があればぜひ!