哀調を帯びた名調子

2020年05月15日 15時42分58秒 | 日記
曇天の我が家の庭


雨が降らないうちに草引き開始。



前途多難なクレマチス

格子の柵に絡ませてグリーンのカーテンにしたいのですが、
すっごく小さい。
今年の事にはならないみたいです。

クレマチスの間にゴーヤを植えてみました。収穫と涼を得られると

目論んでおります。

何年も前に植えた花 増え過ぎ注意。

草引きしながら、午前中に読んだ本のフレーズを反芻していました。

「始まったことには、必ず終わりが来る」って言葉です。

自分の生きてきた中で、「始まったけど終わってしまったこと」がつらつら思

い浮かびます。楽しかったことも。辛かったことも。

でも、終わりを考えてばかりでは、生きては行けないですよね。

特に、若い時は。

むかし、励まされた言葉、詩があります。(唐突ですみません)

佐藤春夫の詩です。

生まれし国を恥ずること
古びし恋をなげくこと
否定をいたくこのむこと
あまりにわれを知れること
杯とれば酔いざめの
悲しさをまづ思うこと

「最初から終わりを思ってなにもしないで生きていてはダメ」と私は解釈して

いました。

「病」に侵されないように生きようって自分を励ましてした時期も。

教えてくれた人はもう、亡くなりました。

たしかに、なんにでも、終わりは来ます。

草引きの間の私の脳内でした。
植木鉢で大輪を咲かせてます。
60台は、終わりも、視野にいれて暮らしていく時期ですね。

話がずれますが、この詩は内容も好きなのですが、言葉のリズムが良いです。朗読したくなるような哀調を帯びた名調子。言葉が全部7音5音の繰り返しで続くのが良く聞こえる理由かも。俳句を始めて気が付きました。詩人はすごい!


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