サイバー攻撃を防げ 総務省の実証実験を日立などが受託
NTTコミュニケーションズ、日立製作所、NECは、総務省の「サイバー攻撃解析・防御モデル実践演習」の実証実験を受託した。この実証実験は、新たなサイバー攻撃に対応可能な環境を実現するため、攻撃の解析や防御モデルを検討し、官民参加型のサイバー攻撃に対する実践的な防御演習を提供するもので、総務省主催の第1回演習が25日行われた。
この実証実験は、官民のLAN(構内情報通信網)管理者やLAN運用者が、被害を早期に発見し、対処できる能力を高めるのが狙い。
「実践的サイバー防御演習(CYDER)」と名付けられた演習には、この日は柴山昌彦総務副大臣も視察に訪れた。柴山氏は「官公庁や大企業を狙ったサイバー攻撃は手口がますます巧妙化、複雑化している。日本の対応力の後れを取り戻すために、演習を通し、実用的な体験を積んでほしい」とあいさつした。
この演習は各回2日間実施するもので、中央省庁や独立行政法人、民間企業などの担当者が参加した。1日目のこの日は、午前中に講義を受けた後、午後は演習環境の把握や監視・分析業務などの演習を体験した。2日目の午後にはグループワークが行われ、各チームが報告書を発表する。
2013年度中に合計6回の演習を実施する予定だ。