尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で中国漁船の乗組員6人が海上保安庁の巡視船に救助された沈没事故について、中国国営新華社通信は11日、発生場所を「東シナ海」とだけ言及した短い記事を配信した、中国共産党機関紙の人民日報系の環球時報(電子版)は同日、日本メディアを引用して尖閣諸島周辺で中国漁船の船員が海保の巡視船に救助されたことを報道した、中国のネット上では「肝心なときに中国の公船はどこに行った」「日本はねばり強く領海を守っているが、某大国は数カ月に一回、数時間だけですぐ逃げ帰る」などと中国海警局の対応を批判する書き込みが相次いだ。 (北京 西見由章)
11日午前5時半ごろ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で、海上保安庁の巡視船が遭難通信を受信し、魚釣島北西約67キロの排他的経済水域(EEZ)上でギリシャ籍の大型貨物船から事情を聴いた。同船は「中国漁船と衝突した。漁船は沈没した」と説明しており、巡視船は海上から中国漁船の乗組員6人を救助した、海上保安庁によると、大型貨物船は「ANANGEL COURAGE」(10万6727トン)で、乗組員23人にけがはない。衝突した中国漁船は「ミンシンリョウ05891」で、現場周辺に船体は見当たらず、沈没したとみられる。中国漁船の乗組員で行方不明者がまだいる可能性があるため、海上保安庁は巡視船2隻と航空機1機で捜索・救助にあたっている
ギリシャ籍の大型貨物船と衝突し、沈没した中国漁船「ミンシンリョウ05891」の乗組員の救助に向かう海上保安庁のゴムボート
=11日、沖縄県石垣市の魚釣島沖(海上保安庁提供)
防衛省が離島奪還作戦などを念頭に、国産の水陸両用車の開発に着手する方針を固めたことが10日、分かった。平成29年度予算案概算要求に研究開発費40億~50億円を計上する。防衛省は25年度予算以降、米国製水陸両用車「AAV7」の調達を行っているが、速度面などでより高性能の車両が必要と判断した。将来的には日米共同研究を行い、防衛装備輸出につなげたい考えだ。
皇太子ご一家は10日、今年から祝日となる「山の日」を記念する全国式典に出席するため、長野県に入られた、皇太子殿下は登山を趣味とされる。11日の式典を前に同県松本市内で開かれた歓迎レセプションでは、登山家ら山と関係が深い人々と歓談された