河野太郎外相は6日午後(日本時間7日朝)、ポンペオ国務長官と国務省で会談した。12日の米朝首脳会談に向け、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)を目指す方針を改めて確認。それが実現するまで経済制裁を維持することで一致した。米朝首脳会談後に再び外相会談を開くことも申し合わせた、会談は約25分間。河野氏は会談後、記者団に「米朝会談に向けて最新の準備状況を確認した」と説明したが、具体的な内容は明かさなかった。拉致問題に関しては米朝会談で提起するよう重ねて求めたとみられる
トランプ大統領は先に北朝鮮への「最大限の圧力」という言葉をもう使わないと表明し、日本側には制裁網に緩みが生じるとの懸念があった。河野氏はトランプ氏の発言を「(米が発動を留保している追加の)経済制裁を実行に移すようなことにならないよう北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は(非核化に)対応してほしいとのメッセージだ」と解釈したという
両外相の会談は5月23日以来。短期間での連続会談は、非核化や拉致問題で日本の立場を改めて念押しする狙いがある
日本経済新聞