16日正午すぎの鹿児島市内では、車から大きな水しぶきが上がっていた。
鹿児島市内では、午後2時40分までの1時間に57mmの雨を観測。
8月の1位を更新した。
停滞する前線の影響により、西日本と東日本で続く今回の大雨。
これまでに6人が死亡し、4人が行方不明となっている。
佐賀県では、大町町の全域と、みやき町の一部に、大雨警戒レベルの最も高い「緊急安全確保」が出されたまま。
気象庁は、九州、広島県で再び「大雨特別警報」が出される可能性があると、緊急の呼びかけを行っている。
この記録的大雨によって、各地で相次いだ土砂災害。
長崎・雲仙市で発生した土砂崩れには、家族3人が巻き込まれ、森文代さん(59)が死亡。
夫の保啓さん(67)と娘の優子さん(32)の行方がわかっていない。
2次災害に警戒しながらの捜索活動。
市は、新たに複数の地盤に亀裂があるとみて、周辺の住民や宿泊客などに避難を呼びかけている。
長野・岡谷市では15日、土石流が発生。
自宅にいた巻渕友希さん(41)と、次男で中学1年の春樹さん(12)、三男で小学2年の尚煌さん(7)の親子3人が死亡した。
現場の住宅に手向けられた花。
次男の春樹さんと交流があったという親子は、「バレーボールを一緒にやっていたので、この子も仲良くしてもらって。お母さんもすごくいい人で、よく話しかけてくれる人」、「最後に1回だけ話したかった」と話した。
岐阜・下呂市では、国道が崩落。
そこは、2020年の豪雨災害で崩れ、7月に復旧したばかりの区間だった。
九州では、断続的にこのあとも激しい雨が降る見込みで、17日夕方までの予想雨量は、九州や四国で250mmとなっている。
また、東京、神奈川、千葉でも本降りの雨となり、特に週末の雨量が多かった神奈川西部は、土砂災害に注意が必要