FUJISUZUKO

藤鈴呼

南瓜の種

2018-08-30 08:59:58 | Weblog







隠された塩味の奥に潜む甘味料
直接の被害は無いので安心して下さい

などと言うタイミングで口に含めば
若干の苦みが脳天を突き抜けて舌に抜ける

「美味しいですね」
二枚舌で褒め称えた後は
お楽しみタイム

デザートが運ばれる
此れは何かのプディング

カラメルソースに絡められた謎を取り除けば
先刻の苦みが無かったかの様に消え去りて

目の端で追うコバエを嘴で摘まんで捨てようかと悩む
位ならばキャッチ&リリースしてしまえば良いのに

そうも行かない
行先が分からないのだ
道標が居ないから

船頭が多過ぎた時には
あんなに疎ましく思えた存在

ポンと捻り出された炭酸は
緩く唸る

もう一人にしないで下さい
もう独りは沢山なんです
沢山の戯言を吐く

それらが固まって
一つの種が形成される

次のカボチャの為
土中に埋められた

土嚢の下に固められ
芽を出す瞬間さえ愛おしいか

触覚の先に潜む枝豆の塩気を思い出すと
ちょっと切ないのだけれど

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写真:ある日の夕食

カボチャとペーコンとシメジのスープ
コンソメ風味

薄ササガキ牛蒡と真四角ズッキーニ
豚肉を炒め合わせて小口ネギを乗せて

突然 食べたくなるよね枝豆は
既に おつまみの域を出ず

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~紙を彩る自由空間~

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