「自分の意志が曲げられるとは……」忘れられない平成“5つの非公式な”天皇の「お言葉」
軽々に今上陛下のお気持ちを忖度するのは不敬に当たると思いますので控えますが。
先帝陛下は人間宣言をお出しになられましたが、ある意味天皇という存在は現人神であらねばならない要素が確かにあるのだと思います。
他の皇帝専制な帝国であれば、皇帝の言葉は神の言葉に等しく、皇帝その人以外の意思など問題とせず全てを決するのですが……(実態はそうではないと突っ込みが入りそうな気はしますけれど、建前上は皇帝の意思が全てを決することになっていますよね)
日本の神々は神でありながら神をまつる特異な構造を持っています。天皇の権威の源は、そうした神々の正統な系譜である伊弉諾尊・天照大御神から瓊瓊杵尊を経て神武天皇に至り、以後伝承通りであれば2678年にわたり万世一系の皇統を保ってきた点にあります。(この辺にも色々ツッコミが入りそうですが、諸々重々承知で書いていますのでスルーよろしくです。今更平泉史学を唱えるつもりもないですし……そもそも現在世界にある数ある王室のうち、直接その民族の神話につながる系譜がある皇室王室なんてどれくらいあることやら)
すなわち、神に等しい存在どころか神でありながら神に仕える存在としてあらねばならない。当代のお気持ちがどのようなものであれ、それが皇統の伝えてきた何かに沿わないならば、当代のお気持ちを抑えねばならないことはあるのでしょう。
今上陛下が如何に難しい立場におられたのか、今更ながら痛感する次第です。
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