算数パズルで家庭学習

2019年07月10日 09時05分00秒 | 日記
家庭学習用に、宮本算数教室の算数パズルを買った。
宮本算数教室は、一時すごく話題になった算数の学習塾で、毎年先着順で生徒を受け付け、入塾テストで選抜とかはしないのに、かなりの人数を難関中学に合格させるということでメディアでも取り上げられ、有名だ。
 
まぁ、りょうちゃんを中学受験させる気はさらさらないけど、元々学校に勤めてた身として、教育関係の話題には関心があるので、宮本算数教室のことは、もう15年以上前から知っていた。それで、児童養護施設で勉強を教えるボランティアをしてた時に、どんな教材を使ったらいいかなぁと考えて、試しに宮本算数教室の算数パズルを見てみたら、さすがに話題になるだけあって、なかなか面白い内容だと思った。ボランティアで教えてた子に、勉強のウォームアップ的な形で、あるいは、毎日勉強する習慣はない子だったので、毎日の学習習慣をつけるための宿題として、11枚、毎日算数パズルをやらせてみた。いかにも勉強という感じじゃないせいか、わりと楽しんで取り組んでくれて良かったと思う。
 
それはともかく、りょうちゃんの家庭学習も、いかにも勉強という感じじゃなくて、毎日興味を持って取り組めるものと考えた時に、きっと算数パズルはハマるだろうと思って買ってみたら、ほ〜ら、やっぱり。
 
「これ、メチャクチャ面白い😆✨
 
と喜んで解くようになった。
特に、最初は簡単なものばかりだから、スラスラ解けて、自信満々。ところが、徐々に難しくなってきて、ついにこの前、すんなり解けずにふてくされてしまった。
それで、試しに、こんな風にやってごらん、と解き方のヒントを伝えたら、まったく聞く耳を持たずグズグズ言いだし、ちょっと考えれば分かるところを、少しも考えようとせず、
 
「もう、こんなのやりたくない。わからない、わからない」
 
とぐずるので、「間違えてもいいの‼️ 考えることが大事なの‼️ グズグズ言ってないで、まずはやってみなさい‼️
 
と怒ってしまった。
 
そうしたら、りょうちゃんは、わりとすぐにスラスラと最後まで解けたけど、またシクシク泣き出して、
 
「ママの力を借りずに解きたかったの。ママの力を借りて解くのは嫌だ〜。自分だけで解きたい😭
 
と訴えてきた。
 
そうか、それはそうだよね。たしかに最初は分からなくてグズグズ言ってたけど、途中からは、ママにヒントを出されて、それで解けたのが悔しかったっていうことなんだね。
 
それで、どうしても分からない時には、ヒントをもらうのは悪いことじゃないし、難しくなってきてるんだから、一度でできなくても当たり前なんだよ、でも、今回コツをつかんだろうから、明日はママはヒントも出さないから、自分だけの力でやってみようね、と言うと、なんとなく納得したようだった。
 
 
さて、そんなこんなを経て、昨日の夜の家庭学習の時間。りょうちゃんが算数パズルを解く間、ママは洗濯を干すなどしながら少し離れて様子を見ていた。いつもは、ママに隣に座っててほしいとりょうちゃんが言うけど、そうすると、つまずいている時についヒントを出しそうになってしまうから、べったりくっついてない方がいいと思った。りょうちゃんも、昨日は特に、隣に座っててとは言わず、なんと、終始楽しそうに鼻歌を歌いながら問題を解いていた。あんまり楽しそうに歌ってるので、全然別のことをして遊んでるのかと思ってリビングのりょうちゃんの方を覗くと、やっぱり問題を解いている。書いたり消したり、前はうまく数が合わないと、文句を言いながら消してたけど、間違えても全然気にしないで問題を解いていて、なんだか、精神的にすごく進歩したなぁと本当に驚いた。そして、しばらくしたら、
 
「ママ、できた‼️
 
と呼ばれたので、見てみると、たしかにちゃんとパズルが解けていた。いつも、家庭学習の時間は10分と決めていて、タイマーをセットしてやってるけど、まだ3分半も残っていた。最近は、10分で解けなくて、延長したいと言って最後までやったり、次の日に再チャレンジしたこともあったのに。
 
「りょうちゃん、全部合ってるよ‼️ しかも、すごく早くできちゃって、なんか急にコツがつかめちゃったみたいだね〜。昨日、いっぱい考えたからかな? ママ、ビックリした😆✨
 
と言ったら、
 
「へへ〜ん😊
 
と、すごく嬉しそうな顔をしていた。
 
それで、時間はまだ余ってるけど、今日はこれで終わりにしていいよ、ということにして、りょうちゃんが動画を見たいと言うので、お楽しみの時間は動画20分にした。
 
りょうちゃんは、きっと、ママの力を借りずに全部自分で解けて、しかも前より速く解けて、大満足だったんだと思う。いつも、間違えるのをすごく嫌がって、ちょっと間違えるとすぐにいじけたり、投げ出したり、イライラしたりしてたけど、りょうちゃんには、間違えていいんだよ、間違えても、どうしたら間違えないかな? と考えることが大事なんだよ、と何度も言ってきたのが、少し伝わったのかもしれない。
 
りょうちゃんは結構器用で、なんでもすぐにできちゃうし、それを、家族をはじめ、お友達のお母さんなど周りの大人にすごく褒められてきたから、練習しないですぐにできることがカッコイイと思ってるところがある。
 
「オレ、練習しないでできたんだぜ」
 
みたいなことを言うことも多いし、正直、その認識は、あまり良くないなぁと思っていた。
だから、試行錯誤して、間違えたり、やり直したり、うんうん悩んで頭をひねって、やっと完成させられる算数パズルは、りょうちゃんに、とっても大事なことを教えてくれるツールだと思う。
 
それにしても、今回の一連の経験は、私にとっても、良い勉強になった。
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする