ケンカして仲直りして

2020年03月17日 18時27分00秒 | 日記
日曜日。公園に遊びに行ったら、Fくんがいた。よかったね、一緒に遊べるね、と言って遊び出したところで、りょうちゃんのグライダーの水平尾翼がなくなっていることに気づき、歩いている途中で落としたのだろうと、私だけ探しに戻ることにした。

りょうちゃんには、Fくんと遊んびながら公園で待っていてもらい、来た道を戻ってみると、無事、水平尾翼を発見。

お〜良かった、と思いつつ公園に戻ると、ジャレ合っているりょうちゃんとFくんの姿が遠くに見えた。

ところが、楽しそうにしてるなぁと思って近づいていくと、急にりょうちゃんが泣き出した。そばに行くと、

「口から血が出た〜😭」

と泣いている。

口の中を見ると、上唇の内側が少し切れて出血していて、ちょっとだけ腫れぼったい感じになっていた。

「Fくんがヘルメットでぶったから、けがしちゃった〜、Fくんが、わざと強くぶつけた‼️」

と、すごく怒りながら泣いている。

それを聞いたFくんが、「だって、遊びでしょ?」と言ったので、りょうちゃんは、

「Fくん、全然反省してない😡💢」

と、ますますヒートアップ。

私は、そのぶつかった瞬間を見てないけど、おおかたヘルメットがぶつかった拍子に上唇が前歯に当たって切れたんだろうな、と想像がついた。わざとやったかどうかは分からないけど、遊びがちょっと行き過ぎた程度だと思ったので、さて、どうやって取りなそうかと考えながらりょうちゃんの言い分を聞いていたら、Fくんのお父さんがサッと近づいてきて、「うちの子は殴ってませんから」と言って、Fくんを連れて行ってしまった。

えっ、それで行っちゃうの? 私が、Fくんに何か文句でも言ってるように見えたのかな? 私、Fくんには一言も何も言ってなくて、りょうちゃんの話を聞いてただけなんだけど。
正直、ちょっと面食らってしまった。

りょうちゃんは、一言謝ってもらえてたら、その怒りのおさめようもあったんだろうけど、Fくんは、自分はもう関係ありませ〜ん、という感じで妹と楽しそうに遊具で遊んでいるので、それがとても腹だたしかったらしく、私が、「痛かったね。傷は大したことないから、大丈夫だよ。Fくん、きっとわざとじゃなくて、たまたまヘルメットを振り回したらぶつかっちゃったんだよ」と言っても、

「絶対わさどだ。だって、思いっきり、りょうちゃんに向かって振り回してぶつけたんだよ‼️」

と、30分経っても泣きながら怒ってる。

本当は、仲直りして一緒に遊びたい気持ちもあるから、なおさら気持ちが収まらなくて、イライラが募るばかりという感じだった。

これ以上どうにもならないなと思ったので、もう帰ろうと言っても、「嫌だ」と言い張って、つまり、Fくんが反省して謝らないと納得できないから、決着をつけたいということだった。

それなら、自分でもう一度話をしてみたら? りょうちゃんも、ギュッと上に乗ったりしてたし、それが嫌だったのかもしれないから、お互いに謝って仲直りしておいで、と言ってみた。それで、私は少し離れたところで見守ることにした。

りょうちゃんは、Fくんのところに近づいて行って、最初は何か話をしていたけど、そのうち怒鳴る声が聞こえてきた。あ〜、これじゃあ余計にひどくなると思ったので近づいて行くと、やっぱりFくんは、「遊びでしょ?」を繰り返していて、話は完全に平行線になっていた。まぁ、そうなっちゃうよね💦

子どものことは子ども同士。

それが原則なのは分かっているけど、そろそろ5時になろうというところだったので、りょうちゃんに、まずは時間切れだよと伝えた。そして、本当は顔見知りのお母さんとだったら話が早いんだけど、離れたところで娘さんを見守っているお父さんと、私が話すしかないと思った。

りょうちゃんに、ママがFくんのお父さんと話をして、今日は帰るけど、りょうちゃんは仲直りしたい気持ちはあるってことをママが伝えるから、もう今回のことはそれで終わりにしようと言ったら、意外にも、りょうちゃんは素直に「分かった」とのことだった。りょうちゃんも、どうしたらいいか分からなかったんだろうなぁ。


それで、りょうちゃんとFくんを連れてFくんのお父さんのところに行き、「うちの子どもが、本当はFくんと仲直りしたいようなのですが、口の中が切れて血が出てしまったのがちょっとショックだったようで、うまく仲直りできなくて。今日はもう帰らないといけないのですが、また公園でお会いした時は、ぜひ一緒に遊べたらと思っていますので、これからもよろしくお願いします」と挨拶した。

Fくんのお父さんは、りょうちゃんが口を切ったことには気づいてなかったのか、「そうでしたか!」とちょっと驚いたあと、「子どものことは子ども同士でと思ったので」と言ってから、Fくんに、「お前、ダメじゃないか」と言って、「またよろしくお願いします」と言ってくださった。

こうして、私とりょうちゃんは、公園を後にした。


ちなみに、りょうちゃんには帰り道に、私の考えとして、

「ママは、遊びとはいえ、相手にケガをさせたら、ケガをさせた方がまずは謝るべきだと思ってるよ。ただ、ケンカは、片方だけが圧倒的に悪いってことはほとんどなくて、FくんにはFくんの言い分もあると思う。だから、お互いに謝るのが一番だけど、考え方は人それぞれだから、なかなかそうはいかないこともあるね」

という話をした。

りょうちゃんは、「うん、うん」と言いながら聞いていて、特にそれ以上のコメントはなかったから、分かったのかどうかは分からないけど、昨日も今日もまた同じ公園でFくんと会って、普通に楽しく遊んで帰ってきたんだそうだ。

それを聞いて、ママはホッと安心した。

子ども同士は、多分そんなものなんだ。特に、小さいうちは。だから、本当は、りょうちゃんが最初に泣いていた時に、もう家に帰ってしまって、全然違うことをして気持ちを切り替えたら、次に会った時にはまたきっと普通に遊べるだろうと思っていた。
でも、りょうちゃんがそれには納得できなかったから、今回は仕方なかったけど、私が現場を見ていなかっただけに、うまく対応できなくて、ちょっとこじらせちゃった部分もあると思う。
あと、一緒にいたのが、りょうちゃんのことを知っているお母さんだったら、またずいぶん違ってたと思う。

今回はちょっと、色々タイミングが悪かったけど、りょうちゃんがこういう経験を繰り返して、お友達との付き合い方を学んでくれたら、それが一番かな。