先月、肺がんで逝ってしまった友達
生前、見舞った時に、
ちゃんとあとの準備はしておいたから、大丈夫!
と言っていた
彼女は、自分の残り時間を知っていたから、
それを有効に使ったんだろな
振り返って、自分!
人間、いつどうなるかわからないってのに、
ごちゃらごちゃらとまあ
いや、これでも少しずつ整理はしてるんだけど
このまんま居なくなっちゃったら、誰も何もわからなくて苦労しそう
かあちゃんの上をいくのがクマさん
なにしろ、蒐集したアート作品が、物置に置ききれず、
レンタルスペースのお世話になっている
また、買ったはいいけど、
(置く場所がないので)画廊に預けっぱなしというのもあるらしい
かあちゃん、どれがどのくらいの値段だったのか、見当もつかない
人間、住むところは一ヶ所でいい
旅行に行っても、お土産はなくなるもの(例:食べる物とか酒とか)がいい
おしゃれ着も、もう要らない
それでなくても、忘れるのが得意になってきているのに
これ以上、物を増やしてどうするよ
シンプルにシンプルに!
これが理想なんだけど…
この間、実家の押し入れを片付けていたら
父の物らしい箱が出てきた
旅行に行った時に記念に買ったらしい大量の絵葉書!
竹製の小さな飾り物!
昔使っていた古いパイプ
などなど、みんな取っておいたのね
う~~~~ん
父に取っては、思い入れのあるものだろうけど
いや、生前の父でさえ、この箱のことはとっくに忘れていただろう
母が懐かしんで喜びそうなものと、
キーホルダー1つを残して、ほかは捨てさせてもらった
そのキーホルダーを弟に見せたら、
弟は、それを覚えていた
それ、当時、
アメラグをやっていた従兄から記念にもらったものだよ
へ~ 知らなかった
あの頃まだ小さかった弟が、よく覚えていたものだ
捨てなくて良かった
カメラ向けると、むっくり起き上がるナナ
あんたは、実にシンプル