弟の家は、9月に出来上がるそうで
将来、賃貸することも考えて、今度は機能重視
また、以前この家を建てた会社に頼んだとのことで
出た火災保険金額内でおさまるよう、
元の家の柱など、使えるものは使うことにしてくれたという
見に行ってみたら、火元となった裏の家は既に更地になっていて
その家と面していて裏側だけが焦げたというお隣の家は
修理が済んだのか、きれいに塗り直されていた
着工直前の家の写真を見たが
消防隊によって、屋根の真ん中に、チェーンソーで1m四方の穴が開けられていた
類焼被害が最低で済むよう、そこから、ホースで水をどんどん流したとのこと
弟によると
階段が、奥入瀬渓流みたいになっていた
全焼は免れたが、これでは二階に置いてあったものは水浸しになり
使い物にならないと知れた
また、衣類など助かっても、断熱材などが燃えたあとのニオイが取れない
祖父母等が写っていた昔のアルバムだけが気にかかっていたが
弟は、二階にあったものはおおよそダメと、人に頼んでほとんど捨てた様子
まあ、アルバムなんて、なくてはならない物でもないが、
家族の歴史を知るには、もうそれしかなかったのだから、やはり寂しいし惜しかった
思えば、数年前から、このアルバム類をUSBに移そうという話をしていたのだが
次回、来た時に、と思っているうちに、今度の火事になってしまったのだった
我が家でも早々にUSBに移して、金庫にでも入れておくか…
意外なことに、二階にあって、助かったものもあった
専用のビニール袋に入れて空気を抜いておいた布団である
水からも、ニオイからも守ってくれたのだ
火事を想定してそんな処理をしていたわけではないのだが、幸運だった
我が家でも、大きな地震には数回遭って、それ用の対策はしていたけれど
火事の対策はあまり考えてなかった
親の時代からあったものに囲まれて過ごしていた弟
必要だった物、思い出のある物、なんとなくあった物、みんなほとんどなくなって
心機一転するしかなくなったが
なんとなく、さばさばしているように思えた
確かに、考えても詮無い話ではある
火事に備えて、布団や衣類は圧縮袋に入れておこう!?
金庫を活用しよう?
そして、何より、お互いに、火の用心、火の用心…
けど
ほんとに、自分の責任じゃないのに、家も家財も思い出も失うって、腹が立つなあ
(警察からは、放火か、漏電か、まだわからないと言われているらしいが、
空家なのに漏電? といぶかるかあちゃんなのでした)