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ヒガンバナ 生き残り戦術

2018年09月22日 06時33分51秒 | 日記

「嫁のかんざし」「御神輿」「馬の舌曲がり」「手腐り花」「狐の松明」

すべてヒガンバナの異名。


「死人花」「幽霊花」など

おどろおどろしい名前は

よく知られるが

ものの本によると

各地に400以上の

異名があるそうだ。


きっと名前をつけたくなる

花なのだろう。


異名のひとつの

「はみずはなみず」は

花の咲く時期に葉がなく

葉が生えるときには

花がないからだという。


秋いきなり花を咲かせ

他の草が枯れるころに

葉を茂らせる。


緑芽吹く春に枯れていて

夏は土の中で眠っている。

何ともへそ曲がりな花だ。


しかし 

これがライバルのいない

冬の太陽を独り占めし

栄養を球根に蓄える

生存戦略だとすれば

なかなか抜け目ない奴だ。


日本のヒガンバナは

花が咲いても種子を結ばないから

増えるためには

人手がかかわっているはずだ。


その毒でモグラなどを

防ごうと植えたり

毒抜きをして

飢饉の際の食料にしたり

人々の暮らしと共に

ヒガンバナは

生育地を広げてきた。


異名の多さは

人との付き合いが

長いことの証しだ。


明日9月23日は

人々が真西に沈む太陽を見て

西方浄土を思い描いた

お彼岸の中日である。


そんなおり忘れずに

赤く艶やか花を咲かせ

人々の心をひきつけるのも

もしかしたらヒガンバナの

生き残り戦術なのかもしれない。