木曽Now

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1年成と2年成

2017年06月15日 05時58分35秒 | 日記
散歩道の公園には
ドングリの木が
4種類植えられています。

先日
2種類の
ドングリの赤ちゃんを
紹介しました。

ドングリとは
ブナ科の木の
かたい皮をもつ
果実のことで
日本には
20種類ほど
あります。

ドングリは
春に開花受粉し
その年の秋に
成熟する
1年成ドングリと

春に開花受粉し
次の年の秋に
成熟する
2年成ドングリが
あります。

今日は
公園の3種類目の
ドングリの木を
紹介します。


ウバメガシです。


今年伸びた枝の先に
小さな小さなドングリの
赤ちゃんがついています。
今年の春に
開花受粉したものです。




ウバメガシは
2年成のドングリですので
去年の春開花受粉した
ドングリが
ついているはずです。

(色の薄い枝が今年伸びた枝です。雌花はその先についています)

1年たってもそれほど
大きくありません。
2年目の夏に
急激に生長するようです。

ウバメガシは
備長炭とよばれる
良質の木炭の原料です。
刈り込みや
乾燥にも強いため
生け垣にも
よく使われています。

植物は無駄なことをしない。

2017年06月14日 06時11分16秒 | 日記
公園のケヤキの
果実が大きく
なってきました。


以前
ケヤキの果実
枝ごと風で
飛ばされ
散布されることを
紹介しました。

カエデの翼と同じで
自分の枝の葉を
プロペラ代わりに
使う訳です。


普通の葉より
小さめの葉の
根元にまだ緑色の
果実がついています。




落葉する頃
散布するのに
早すぎないかと思い
果実を割ってみました。


やはりそうです。
まだ中身は
できていません。


まず外側をつくり
真夏にしっかり
光合成をして
種子を太らせるようです。

もうひとつ
面白いことに
気がつきました。



(普通の枝には冬芽ができています)

果実と一緒に
飛ばす枝には
全く来春の新芽が
ついていません!




どうせ切り離して
飛ばしてしまうのだから
新しい芽をつけても無駄だと
言うことなのでしょうか?!

三兄弟です。

2017年06月13日 06時54分14秒 | 日記
セイヨウイボタノキの
そっくりさん
ネズミモチを
紹介しましたが
またまた
そっくりさんを
見つけました。


先日から
咲き始めましたので
三兄弟の中では
花が一番遅く
咲くようです。


トウネズミモチの花です。


トウネズミモチは
唐(中国)から来た
鼠黐と言う意味です。


日本には自生しないので
いわゆる外来種です。

大気汚染にも強いので
道路の街路樹として
たくさん植栽されています。

大量に果実ができ
鳥が散布するため
在来の生態系に
悪影響を与えるとして
「要注意外来生物」
に指定されています。

花だけで
三兄弟の区別は
容易ではないので
区別点を紹介します。

《セイヨウイボタノキ》


葉が複葉のようにたくさん並ぶ。果実は丸い。

《ネズミモチ》


葉を透かして見ると葉脈は見えない。果実は細長い。

《トウネズミモチ》


葉を透かして見ると葉脈が見える。果実は丸い。

また果実ができた頃
紹介します。

三兄弟と言うより
三姉妹の方が
花らしいですね!

そっくりさん。

2017年06月12日 06時10分56秒 | 日記
公園に
よく似た花が
咲いています。


先日取り上げた
セイヨウイボタノキ
そっくりさんです。

ネズミモチの花です。


ネズミモチ!
変な名前ですね。
鼠黐と書きます。


果実がネズミの
糞に似ていて
葉がモチノキ(黐の木)に
似ているので
名がついたと
言われています。     


2本の雄しべと 
1本の雌しべが
花の外部に
突き出した形は
イボタノキの仲間(イボタノキ属)
の特徴です。


「見ましたか?」

2017年06月11日 06時13分41秒 | 散歩道の鳥たち
「見ましたよ!」
「よかったですね。」
これが昨日の
散歩道での
挨拶でした。

多分
たくさんの人が
こんな挨拶を
交わされた
ことでしょう。

今年初めての
カルガモ親子の
デビューでした。


どの人に聞いても
この前日が初めてだと
おっしゃっています。


雛は少し大きめです。
誕生して
一週間ほど
たっているでしょうか?


でも
よかったです!
ほとんどの人が
今年は無理だと
諦めていたからです。


8羽の雛が
無事育ってくれること
祈っています。

これも赤ちゃんです。

2017年06月10日 06時07分23秒 | 日記
梅雨入りしたのに
大阪は爽やかです。
空には秋の雲
うろこ雲も
見られました。



散歩道の公園には
ドングリの
できる木が
何種類か
植えられています。

その内の一種類
アラカシです。


アラカシは
常緑のカシの
仲間としては
最も普通の種類で
公園や生け垣にも
よく植栽されています。


3月末から4月の
初めて頃
細長い雄花が
垂れ下がり
風によって
受粉した雌花が
この時期
小さな小さな
ドングリの赤ちゃんに
育っています。


受粉した年の秋
1年で生長するドングリと
次の年の秋
2年かかって生長する
ドングリがあります。


アラカシは
1年で生長する
ドングリです。

懐かしい花。

2017年06月09日 06時29分45秒 | 日記
いつもの川沿いの
散歩道を離れて
高級住宅街を
通り抜けた時
懐かしい花に
出会えました。

スイカズラです。

何度か通ったことが
ある道なのですが
気がつきませんでした。

スイカズラが咲く
5月から6月にかけて
通らなかったから
なのでしょうか?

それほど深くない山裾や
林の縁に生育する
蔓性の植物です。

山歩きをしている頃
見つけると
花を引き抜き
蜜を吸ったものです。

親指以外をくっ付け
親指を下に
大きく掌を
前につきだしたように
咲いています。

咲き始めは
白い花ですが
しばらくすると
黄色くなり
二色の花が
咲くように見えます。

tenten-3さんのブログで
スイカズラが
紹介されていた頃
同じ花を撮影していた
偶然に驚きました。

赤ちゃん発見!

2017年06月08日 06時29分50秒 | 日記
先日虫こぶを探して
散歩している時


公園のクヌギに
可愛いドングリの
赤ちゃんが
顔をのぞかせています。


ドングリの
赤ちゃんと言うより
虫こぶのように
見えますね。


ドングリが
果実である証拠
雌しべの柱頭の跡も
はっきり見えています。


薄い緑色をした
赤ちゃんドングリは
これから4ヶ月かけて
立派なドングリに
生長します。


子どもの頃
マッチ棒を
差し込んで
コマを作って
遊んだあのドングリです。

散りいそぐ花

2017年06月07日 06時01分48秒 | 日記
あちらこちらの
玄関や庭で
ナンテンの花が
咲いています。


花の下を見ると
大小様々な花弁が
落ちています。


蕾を見ると
うろこ状の萼片が
たくさんついています。


蕾をひとつ
ていねいに
ばらしてみました。


ナンテンの花は
花弁と萼の区別が
できないようなので
花被片と呼ぶ方が
良さそうです。


よく見ると3枚ずつ
規則正しく
並んでいます。

花が咲くとき
外側の小さな
花被片はすべて
落ちてしまうようです。

一番内側の6枚が
特に大きく
花弁のように
見えています。


雄しべは6個で
真ん中に雌しべがあり
細長い子房が
ナンテンの果実に
なる予感を
漂わせています。


外側の花被片が
落ちるだけでなく
花弁状の6枚の
花被片まで
バラバラと落ちるのは
どうしてなのでしょう?

6枚そろった花を
見つけるのが
難しいくらいです。

里心が・・・

2017年06月06日 06時12分00秒 | 日記
大阪に帰って4日目
どれだけ暑いのか
覚悟していましたが
朝夕爽やかな日が
続いています。

それもそのはず
昨日の
開田高原の
最低気温は
氷点下0.3℃
全国4番目の
寒さだったとか。

異常気象で
これまでが
暑すぎたのかも
しれませんね。

散歩中に見つけた
虫たちです。

小さくても可愛い
ベニシジミです。


ナミホシヒラタアブ
だと思います。


ヒラタアブの仲間の
同定は難しいので
自信はありません。


こんな虫たちを
見ていると
もう木曽が
懐かしくなっています。

今ごろは
ウスバシロチョウが
飛び回っているはずです。

復習です。

2017年06月05日 06時00分08秒 | 日記
公園のイスノキの葉に
たくさん虫こぶが
ついています。


さて
昨日の復習です。

虫こぶの名前は
最初に植物の名前
次は虫こぶができる場所
その次は虫こぶの形を
表していましたね。


それでは
このイスノキの
虫こぶの名前を
つけてください。


イスノキの葉に
丸い形の
虫こぶが
できているので・・・ 


イスノキ+ハ+タマ+フシ
イスノキハタマフシです。
名前あっていましたか?


それではもう一問です。
これはケヤキの葉に
ついている虫こぶです。
少し形が袋状ですね。(ヒントですよ)
考えてください。




ケヤキ+ハ+フクロ+フシ
ケヤキハフクロフシでした。

大きいですが
これもイスノキにつく
虫こぶです。


イスノキエダナガタマフシです。
笛として吹いて
遊んだ経験のある方
おられるのでは
ないでしょうか?

イスノキは
別名ヒョンノキ。
笛の音から
名付けられたとか。

美味しそうな果実に見えました。

2017年06月04日 06時02分45秒 | 木曽Now
今日も木曽の写真を
アップします。

帰る前日の散歩で
見つけました。


雨上がり
雑木林を出たところで
リンゴのような果物が
実っています。


この時期
不思議だと思い
近づいてみると
ミズナラについた
虫こぶでした。
ピンポン玉より
大きいものもあります。


学術的には
虫えいと言います。


中に虫が
いるはずです。

ひとつ頂いて
割ってみました。


小さい部屋に
わかれていて
その中に
小さなウジ虫のような
幼虫が動いています。


この虫こぶは
「ナラメリンゴフシ」
と言います。


ウジ虫は
ナラメリンゴタマバチの
幼虫なのです。

タマバチによって
ミズナラの芽に
産みつけられた卵が
幼虫になり
汁を吸い始めると
その刺激で細胞が
異常に増殖して
瘤状にふくれます。


ナラの仲間は
虫こぶが
できやすいようです。

最後に
虫こぶの名前のつけ方を
紹介します。
ナラメリンゴフシは
楢+芽+林檎+フシ(虫こぶと言う意味)です。
最初に植物の名前
次は虫こぶができる場所
その次は虫こぶの形を
表しています。

明日は
大阪で見られる
虫こぶの紹介をします。

白い幽霊!

2017年06月03日 06時43分04秒 | 木曽Now
無事大阪に
戻りました。
木曽で撮ってきた
写真をアップします。


朝まで降り続いた
雨のせいか
昨日より
ギンリョウソウが
目立つようになった。
別名は幽霊茸。


薄暗い林床で
不思議で美しい花を
咲かせている。


透明感のある
真っ白い姿は
植物とは思えない。

葉緑体を持たず
光合成を行わない
植物なのだ。


根に共棲する
菌類から養分を得て
生活しているそうだ。

花の中をのぞくと
青く丸い雌しべの回りに
黄色い雄しべが
見えています。


漢字で書くと
銀竜草ですが
竜と言うより
タツノオトシゴに
見えます。


昨年の7月
ギンリョウソウの果実
撮影していますので
ご覧ください。

ルーツだったかも?

2017年06月02日 08時01分00秒 | 木曽Now
開田高原アメダス  今朝の最低気温    8.3℃  昨日の最高気温   20.4℃
木曽町新開     午前8時の気温   10.5℃    今朝の天気    雨上がりで曇り

大昔
山に登っていたころ
高山植物が
ぽつりぽつりと
目につき始めた林床で。

先輩から
名前を教えてもらった花
ベニバナイチヤクソウ。


20年近く前
初めて来た
開田高原で
一面に咲く
ベニバナイチヤクソウを見て
感動した。


ギフチョウがいて
ベニバナイチヤクソウが
咲き誇る開田高原。

家を建てることにした
ルーツだったのかもしれない。

下向きに咲く
可憐な花だが
のぞいて見ると
結構面白い。


赤紫いろをした
雄しべが10本
かたまっている。


雌しべは
曲がって長く
花の外に
突き出ている。

まるで
自家受粉を
避けたいかのようだ。


もう少し長ければ
傘の柄のようにも
見える。

マイズルソウの群落

ベニバナイチヤクソウの群落を

この時期
毎朝歩けることに
幸せを感じる。


昼から
大阪に戻ります。


マイズルソウではなくマイヅルソウ。

2017年06月01日 08時01分23秒 | 木曽Now
開田高原アメダス  今朝の最低気温   11.2℃  昨日の最高気温  25.5℃
木曽町新開     午前8時の気温   13.5℃    今朝の天気   小雨


開田高原の
朝の散歩道。

足の踏み場もないくらい
マイヅルソウの群落が
広がっている。


例年より遅く
花をつけ始めた。

葉の形が
鶴が羽を広げているように
見えるので
「舞鶴草」と
呼ばれるとか。


平行の葉脈まで
鶴の羽根に
見えてくる。

かつてはユリ科に
分類されていたが
新しいAPG分類体系では
キジカクシ科に
分類されている。

花は花被片が4枚
雄しべが4本。




3が基本の
ユリ科には
入れてもらえなかった訳だ。