■講演「未来の力を試されている」 資料:地図
福島県立小高商業高等高校 校長 斎藤貢一(さいとう・こういち)氏
サテライト拠点校(福島商業高等学校内) 福島市丸子字辰ノ尾1番地
サテライト校(相馬東高等学校内) 相馬市北飯渕字阿弥陀堂200番地
福島第一原発から20キロの警戒区域内に6校の県立高校がある。多くの生徒が県外への転校を余儀なくされ、残った生徒たちもサテライト校毎に別々に分かれて学ぶ。
その一つである小高商業高校は福島第一原発から北へ約14キロ、現在も警戒区域指示にもとづき立ち入りが制限され、避難した生徒・教職員らは、2011年5月から福島市と相馬市に分かれて不自由な学校生活を送る。本年4月には、「緊急時避難準備区域」の指定解除により再開された、南相馬市原町区の原町高校へ移動する。
三月十一日、十四時四十六分、勤務校の職員室で被災。地震、大津波、原発事故の恐怖を実体験。三月十二日、小高の地を追われることになった。創立101周年の伝統校の学校長が震災を語る。
◎講演者・斎藤貢一(さいとう・こういち)氏プロフィール-
1954年福島県いわき市生まれ。県立磐城高校、茨城大学を卒業。1979年より、高校国語教師として県内の各高校に勤務。2009年より、県立小高商業高校校長に就任。
詩人「齋籐貢」としても活動しており、1987年詩集『奇妙な容器』で福島県文学賞受賞。他に『蜜月前後』『モルダウから山振まで』『竜宮岬』などの詩集を出版。歴程同人。今年度のH氏賞の選考委員。
■研究発表「復活!小高だいこんかりんとう」 資料:だいこんかりんとう
福島県立小高商業高等学校・商業研究部のみなさん 3年生 11名
顧問:中島裕(なかじま・ゆう)教諭
小高商業は、地元農産物を使ったさまざまな商品開発に取りくみ地域に貢献してきた。有名なのが「小高だいこんかりんとう」。廃棄処分される地元だいこんを活用して何か商品にできないだろうか。試行錯誤の末、年間1万袋を売り上げるほどの人気商品となった。今は、警戒区域の小高産だいこんを使うことはできないが、汚染のない福島産だいこんで「復活」をはかる。「東北六県生徒商業研究発表大会」第3位入賞、巧みなパソコン操作とプロ顔負けのプレゼンテーションは必見。
※「だいこんかりんとう」試食・販売します
★友情出演
詩の朗読 女優・秋吉久美子(福島県立磐城女子高出身) → 公式ブログ
■「それでも希望の種をまく」
ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会(二本松市)
遊雲の里ファーム 菅野 瑞穂(すげの・みずほ)氏
福島県二本松市の山間にある東和地区で、米・野菜・加工品などの複合経営をしている専業農家の後継者。東京の体育大学を卒業後、福島に戻り農業の道へ。2年目の今、震災を乗り越え“自分らしく生きる”道と、農業の大切さや良さを多くの人に伝えている。セパタクロー選手としても活躍。
→農家娘23歳の農ライフを綴ったブログが人気。
■「有機農業と原発は共存できない」
ふくしま有機農業ネットワーク(福島有機ネット)
浅見 彰宏(あさみ・あきひろ)氏 喜多方市:ひぐらし農園
小池 光一(こいけ・こういち)氏 福島市
大内 信一(おおうち・しんいち)氏 二本松市
福島県内の有機農業に関わる農業者、消費者、研究者・技術者、農業団体や行政などが連携し、有機農業のさらなる発展を目指し2009年発足。お年寄りからこどもたちまで共に生き続けることができる地域コミュニティの再生と地域資源循環型有機農業による食と農の再生をめざす。
地方も都市も高度成長の自縛から脱却して、簡素で心豊かな人間を大事にする「人間復興」のくらしのために、ここふくしまから脱原発を強くよびかける。「直ちにすべての原発の停止と廃炉を」
※農産物(測定した米・野菜・加工品など)を販売します
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