誰も知らない南の島

いつか南の島にいきたい

これはアジア人の欧州人に対する最初の勝利であった/孫文

2011年12月19日 | 無題
中国
「これはアジア人の欧州人に対する最初の勝利であった。この勝利は全アジアに影響を及ぼし、全アジア民族は非常に歓喜し、きわめて大きな希望を抱くに至った」孫文

ベトナム
「日露戦役は実に私たちの頭脳に、一世界を開かしめたものと言うことができます。それまで、ベトナム人は中国やフランスしか知らず、世界の変遷、風潮の如何の如きは、我が国民の夢想だにしなかったところで、…海外に出て考えが一変したが、それは日露戦争の余波が影響したものと言わざるを得ません」 ファン・ボイ・チャウ

インド
「日本の勝利は私を熱狂させ、私は毎日、新聞を待ち焦がれた。私はナショナリズムに興奮し、インドをヨーロッパの隷属から救い出す事を思い、私自身が剣をとってインドのために戦い、インドを解放する英雄的行為まで夢見た」ネール

ミャンマー
「最初のアジアの目覚めは日本のロシアに対する勝利に始まり、この勝利がアジア人の意識の底流に与えた影響は決して消えることはなかった。…全ての虐げられた民衆に、新しい夢を与える歴史的な夜明けだった。…当時私は小学生、その頃流行した戦争ごっこで、日本側になろうとして争ったりしたものでした。日本が勝つまで想像もできぬことで、ビルマ人に新しい誇りを与えてくれた」バー・モウ(ビルマの初代首相)

トルコ
「われわれは、日本人の成功を衷心から喜ばなくてはならない。ロシア人に対する日本人の勝利は、すなわちわれわれの勝利である。」トルコ皇帝

エジプト
「日本の勝利と発展は…天皇以下の重臣から庶民に至る国民にあふれる愛国心-アラビア語でワターニャと呼ばれる民族主義的精神と、これに支えられた教育、政治、経済、軍事の近代的諸制度にある」ムスタファー・カーミル(エジプト)
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ポニーキャニオン

文明は森を砂漠に変えるのか/木を植えた男

2011年12月10日 | 無題
世界地図を眺めると古代文明の発祥の地の多くが砂漠地帯にあるように見える。しかし、古代文明発祥の地のほとんどは、太古、緑の大地である森林に覆われていた。

森がなくなっていったのは、草原で草をはむヤギのせいではない。まして、カシミヤ山羊のせいではない。人が森の木を伐採したのだ。木は軍船の主材料となり、あるいは炭に焼かれ製鉄に用いられ、焼物の燃料ともなった。

古代ギリシャの神話では、巨人プロメティウスが太陽神から火を盗み人類に与えたという。現代の物理学は太陽エネルギーの源は核融合であるとする。

ヨーロッパは古代文明発祥の地ではないけれど、やはりアルプスをのぞく全土が森で覆われていた。しかし、今ではドイツの黒い森を残すのみとなっている。

だからこそ、男は木を植える。
わたしもまた、明日、木を植えよう。

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スタジオジブリ

記憶はしばしば間違える。少なくとも私は、絵本の名前を間違えた。

2011年12月10日 | 無題
百万生きた猫という絵本の名前を私は間違って記憶していた。
弁解になるが、この絵本の文章が、あまりにも強烈だったからだ。

普通、絵本作家は主人公を死なせない。
万一、死なせる場合でも、せいぜい、一人一回だけだ。

ところが、この絵本の作者は一匹の主人公を一度死なすだけでは気がすまない。
挿絵がついているものだけでも六匹も死なせている。

いや、同じ猫だから、一匹を挿絵つきで六回死なせている。
そして挿絵抜きでも99万9996回死なせている。

これだけ死んでいたら、私の記憶の中で題名が100万回死んだ猫になってもしかたがないだろう。

だいいち、この猫が本当に生きたのは、たった一回だけ、白い猫にであった瞬間からだから。

生きているとは、愛する人と出会うこと。
しかし、それはまた、愛する人と別れること。

それは、人だって、猫だって、かわりはない。

百万回生き、99万9999回誰も愛したことがなかった猫は、一度も泣いたことがなかった。
しかし、初めて愛した白猫が死んだとき、百万回も生きた猫は、今まで感じたことがなかった感情にとらわれる。

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講談社

未来少年コナンが35mmのネガフィルムからハイビジョン1080pでよみがえる

2011年12月10日 | 無題
宮崎駿の原点、未来少年コナンは、一言で言えばボーイミーツガールの物語だ。
そして、30年前のNHKテレビ放映当時は、遠い未来の核戦争後の物語だった。

そして、私たちは、その三十年後、ある感慨をもって、再びこのアニメを見直すことになった。

このテレビアニメに35mmのフィルムを使用したのは正しかった。
映像は、30年前に製作されたものとしては鮮明である。

30年前、冷戦はまだ終わっていなかったが核戦争の恐怖はなかった。
今、冷戦が終わって20年を経過したが、冷戦時とは少し異なった恐怖が続く。

しかし、未来少年コナンの走りつづける姿を、このアニメでみつめるとき、未来への希望は続くものと信じたい。

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バンダイビジュアル