mukojiisanのブログ

見よう見まねで始めたブログです。暇つぶしに見てください。

明治節という歌

2017年05月19日 | 日記


オカリナグループの中に、「明治節」の歌をこよなく愛するお母さんを持つメンバーがいる。
もう90歳を越えたお年寄りで、数年前から少し認知機能に衰えを感じさせていたが、「明治節」を一緒に歌うと目を輝かせて歌っていた。そのお母さんが昨年から近くの老人ホームに入居されている。

一昨日オカリナのメンバーと、入居している老人ホームを訪問して、皆さんに懐かしい歌を歌ってもらった。
歌ってもらったのは 「鯉のぼり」「背比べ」などの季節の歌から、「荒城の月」「浜辺の歌」などの日本の懐かしい歌。
その中に「明治節」を入れた。もちろん、あの母さんに歌ってもらいたいがためである。
曲目も進んでいよいよ、明治節の出番。以前より認知の進んでいるお母さんだが、それまでとは打って変わって、力強く手を振って歌った。歌う表情に力がみなぎっていた。

明治節の歌は、明治天皇の誕生日11月3日を「明治節」として国民の祝日に制定した時に作られ、この祝日には必ず歌われた歌だそうである。讃美歌のような美しい歌だ。
戦前小学校の教員であったとき、子供たちと一緒にこの歌を何回となく歌った思い出がよみがえってくるのだと思う。
メンバー全員、訪問してよかったとしみじみ感じた一日であった。

その時の動画 「明治節」は最後から2番目 https://youtu.be/mRHtLky9_mY


二つの美術展

2017年05月07日 | 日記


5月6日雨 天王寺で開催されている二つの美術展を見に行った。
一つは 大阪市立美術館の 『木×仏像』ー飛鳥の仏から円空へー日本の木彫仏1000年 という美術展。
日本に仏教が伝来した飛鳥時代から江戸時代に至る木彫仏1000年の歴史を、その素材である「木」に注目してだどるというもの。
国宝をはじめ重文に指定されている見事な木の仏像を間近に見ることができ、興味深い展示会であった。

中でも目を引いたのが 「宝誌和尚(ほうしわじょう)立像」。
顔の真ん中が真っ二つに割れ、中から十一面観音菩薩像が表れている。
宝誌和尚とは中国南北朝時代の僧侶。梁(りょう)の武帝(ぶてい)が絵師に和尚の肖像を描くよう命じると、和尚の顔が割れて中の菩薩がどんどん変化するので、結局お顔を書く事が出来なかったとか。
不気味な感じもする仏像で、しばらくの間目が離せなかった。


次に行ったのはあべのハルカス美術館の『マテイスとルオー 友情五十年の物語』展。
二十世紀のフランス絵画の巨匠 マテイスとルオー。
マチスは色彩画家、ルオーは宗教画の画家として名声をとどろかせた二人の50年間にわたる手紙を紹介しながら、二人の140点に及ぶ作品を通して交流の軌跡をたどろうというものである。
手紙は ナチスに占領されたころの制限された芸術活動についての話など歴史を感じさせるものが多いが、晩年になると お互いの病気のことや治療・薬に関する情報が増えるなど お互いの健康を案じる内容が増えている。
第一次大戦、第二次大戦を歩む中で変化する二人の環境・画風と変わらぬ友情の歴史という見方の展示も面白い。

    

30年ぶりの福山

2017年05月04日 | 日記
 福山城(福山駅から写す)



30年ぶりに福山市を訪れた。
福山市は昭和63年ごろまでの5年間勤務していた。
そのころの職場の仲間から、福山ハーモニカフェステイバルへ参加の誘いがあった。
彼は中国地方ハーモニカ協会で結構な顔らしく、ハーモニカフェステイバルにオカリナを参加させる力を持っているらしい。
福山はあれからまったくご無沙汰しており、懐かしい思いで参加することにした。

30年ぶりの福山は街並みもすっかり変わって、地図を見てもなかなか思い出せない。やはり30年は長い。
ハーモニカフェスエイバルに参加した中には、全国大会で準優勝の経験腕を持つ人や、岡山県や広島県内のトップクラスの演奏家もいて素晴らしい演奏を聴くことができた。
ハーモニカは音色より技巧を競う楽器のようだ。
シニア世代の皆さんがハーモニカを楽しんでいたが、ここでもメンバーは女性が多数を占める。
昔の友人たちが聴きに来てくれ、当時の職場の女性や、飲み友達・ゴルフ友達とも旧交を温めることができた一日であった。

      



    友人が指導するハーモニカグループの演奏

 30年ぶりに職場の女性たちと昼食会