オカリナグループの中に、「明治節」の歌をこよなく愛するお母さんを持つメンバーがいる。
もう90歳を越えたお年寄りで、数年前から少し認知機能に衰えを感じさせていたが、「明治節」を一緒に歌うと目を輝かせて歌っていた。そのお母さんが昨年から近くの老人ホームに入居されている。
一昨日オカリナのメンバーと、入居している老人ホームを訪問して、皆さんに懐かしい歌を歌ってもらった。
歌ってもらったのは 「鯉のぼり」「背比べ」などの季節の歌から、「荒城の月」「浜辺の歌」などの日本の懐かしい歌。
その中に「明治節」を入れた。もちろん、あの母さんに歌ってもらいたいがためである。
曲目も進んでいよいよ、明治節の出番。以前より認知の進んでいるお母さんだが、それまでとは打って変わって、力強く手を振って歌った。歌う表情に力がみなぎっていた。
明治節の歌は、明治天皇の誕生日11月3日を「明治節」として国民の祝日に制定した時に作られ、この祝日には必ず歌われた歌だそうである。讃美歌のような美しい歌だ。
戦前小学校の教員であったとき、子供たちと一緒にこの歌を何回となく歌った思い出がよみがえってくるのだと思う。
メンバー全員、訪問してよかったとしみじみ感じた一日であった。
その時の動画 「明治節」は最後から2番目 https://youtu.be/mRHtLky9_mY