31日国際交流協会の在住外国人との交流事業の下見をすべく 西脇市の北隣にある多可町の「杉原紙研究所を訪問して紙漉きを体験してきた。下見に出かけたメンバー4人は いずれも国際交流協会の共生部会員であり日本語ボランテイアでありまたオカリナサークル「ジョイフル」のメンバーでもある。
杉原紙とは和紙を知る人ならだれでも知っている有名な紙らしいが 恥ずかしながら自分は知らなかった。
多可町の北部杉原谷で紙をすき始めたのが7世紀後半で、以後 奈良、平安、鎌倉、室町、江戸時代と一貫して紙の質はもちろん 生産量でも全国一として栄えた和紙の産地がここ杉原谷である。明治以降機械すきの技術の普及により 大正14年この地での紙すきの歴史は幕を閉じたが、昭和45年に紙漉き経験のあるお年寄りを中心にして半世紀ぶりに杉原紙の紙漉きを現代に再現した。
ここ杉原紙研究所では 杉原紙を製造するとともに 原料のこうぞから和紙ができるまでの一連の作業工程を見学することができる。また 実際に紙すきの道具を使って紙をすく紙すきの体験もでき、我々も職員の指導のもとに紙すきの体験をしてきた。
簡単な作業のようで 実際は紙を均等な厚さにすくのには相当な経験を要するとか。我々の漉いた紙はたぶん でこぼこの厚さであろう。出来上がった紙はここで乾燥させた後で 自宅に送られてくる。
多可町では この紙研究所以外に 東山古墳群、那珂ふれあい館、青年の家、かみ道の駅などを見学して帰ってきた。
朝から延べ10時間にわたりドライバー役をしていただいたSさんに感謝。
ところで 中国自動車道山崎インターのすぐ近くに、全国で一番多くの種類のオカリナを展示していると自慢するテレマン楽器という楽器店がある。自分も初心者用オカリナはこの店のオカリナを紹介している。ところで メンバー4人はすべてオカリナの仲間。この日の旅の最初にその店に立ち寄った。
行ってみると 自慢するだけの品揃えで 店のどこからか出てくるのか 出てくるわ、出てくるわ その品ぞろえには感心。加えて店の経営者が親子そろってオカリナ合奏が趣味のオカリナ大好き人間ときたから、話が盛り上がったこと。それぞれ気に入ったオカリナを見つけて財布のひもを緩めてしまった。
聞いた話では 親父さんが昔からオカリナ大好きでいろんなオカリナを集めたことがきっかけとか。全国各地のオカリナフェステイバルに出演する傍ら その会場で展示即売会をしているが、「オカリナか商売か どっちがメインかわかりません」と言っていた。とにかく久しぶりに楽しい店に出会った。
紙すき体験の写真はフォトアルバムで。