皆様ごきげんよう。黒猫でございます。
今更ではありますが、今日から今年の秋(9/27~10/24)に敢行した南インド一人旅の日記をアップしていきたいと思います。この寒い中空気読めぐらいの内容になるかと思いますが、ご了承下さい(笑)。
そして毎回一回の分量がかなり長いので、時間のある方向けです。あしからず。
9/27 (1日目)
いよいよ念願の旅行初日。10:30に成田を出る飛行機に乗るため、徹夜した。わたしは寝起きが悪く、寝坊したら洒落にならない。
そのおかげか特に寝坊することもなく(当たり前だ)、途中まではまだ期限が残っていた定期券も使ってとりあえず日暮里へ。普段ならそこからスカイライナーに乗るところだけど、貧乏旅行らしく特急に乗ってちまちまと成田へ。日本の真面目な社会人よさようなら、わたしはこれからインドへフリーダムな旅に出ます。
予定通り成田着、チェックインも無事に済ませる。チェックイン後、預けた荷物につけた南京錠の鍵が見当たらず、出発前から軽くパニック。ひとしきり焦ったあと、パーカーのポケット内で発見。この調子じゃ先が思いやられるぜ・・・。
今回の旅のお供に持ってきていたPSPのイヤフォンが壊れかけていたので、空港内で購入。そして旅行中は栄養が偏るかもしれないと思い、マルチビタミンの錠剤を購入。980円。
出国手続きのあとにある免税店のフロアにナリタ5番街というのができていて、そこにyahoo!cafeというネットカフェ(無料)があったので、そこからブログにカキコ。浮かれた様子は過去分をどうにか探してご参照頂きたい。ついでに友達関係にメールしていたりしたせいで、ここでけっこう時間を食ってしまい、ろくに免税店を見る時間がなく残念。でもここで何か買ったら一ヶ月持って歩くのかと思うと、やめといて無難だったのかも。
最後に携帯から母にメールしてから機内へ。
今回利用した航空会社はマレーシア航空。機内は2-5-2の9列編成の座席。わたしは中央列の通路側だった。トイレとか行きやすくてラッキー。
機内設備をチェックしてみると、この便は一人一台モニタがついていた。わあい。映画やドラマもたくさんあるようだった。そしてわたしがこれから行こうとしているタミル語圏の映画が3つもあった。そのうちのひとつに、日本で公開されたラジニの映画『チャンドラムキ』にヒロイン役で出ていたジョーティカが出ていたので、それを見ることにする・・・つもりが、気がついたら寝ていた。(駄目じゃん)
で、寝ていたところをランチですよと起こされ、どんなメニューかよくわからないままに(メニューリストみたいなのは見当たらなかった)シーフードを選択。エビとタラのホワイトソース煮にご飯が添えられたものがメイン。まだインド料理っぽいのは出ないらしい。これにロールパンひとつとお蕎麦って、どんだけ炭水化物責めだよと思いつつも完食。まあまあ美味しかった。早速赤ワインを頼んでみたらボトルじゃなくてコップで来た。・・・んー、まあ、うん、こんなもん・・・かな、というお味。
ここでは周りに浮かれた観光客っぽい人がいなかったせいで、写真撮れず。すいません。
ご飯を食べて目が覚めたので、ジョーティカ主演映画『PACHAI KILI MUTHUCHARAM』を改めて観始めたんだけど、なんかすごい映画だった。ラジニの映画とは違う意味で超展開。
(以下あらすじ説明なのでどうでもよければ飛ばして下さい)
W不倫の上に一線を越えようとした男女。そのホテルの部屋に強盗が押し入り、夫婦じゃないのを知られて強盗に強請られる主人公、Venkey(Andra Jeremiah)。女性ながら積極的に誘った側のGeeta(Jyothika)。Venkeyは脅されるままにしばらくお金を払うが、実は強請り屋はGeetaとグルで、ふたりは美人局の常習犯だったことを知る。何故か知らないけどこのタイミングで主人公Venkeyは奥さんにすべてを告白、謝るも奥さん錯乱して出て行く。ひと悶着あったものの、奥さんはやがて残してきた息子が気になって戻ってくる。
一方、Venkeyは自分と同じようにGeetaに引っ掛けられそうになっていた男とGeetaがホテルの部屋に入ったところに乱入、乱闘になり男は死に、GeetaもVenkeyに腹のあたりを撃たれ、Geetaの恋人(強盗役)も重傷を負う。
今まで奪られ続けた金を取り戻そうと、Geeta一味の金庫を暴いたVenkeyは、そこにあった有り金すべてを持って逃走。(※自分が獲られた金額以上のお金)それまで住んでいたチェンナイからハイダラバードに引越し、奪った金で贅沢な暮らしをするうちに、妻との仲も元に戻る。
しかしある日帰宅すると、家が荒らされていて、妻は連れ去られ、息子が泣いていた。自分が金を奪った一味の残党の仕業だった。Venkeyが指定されたアジトに赴いてみると、なんとGeetaが生きていた。「乱闘時の怪我がもとでわたしの恋人は死んだ。お前のせいだ」と、復讐に燃えるGeeta。そして乱闘の末、Venkeyが勝つ。その場に捕らわれていた妻、連れてきた息子と固く抱き合うVenkey。「すまなかった」「・・・いいのよ、いいの」→END。
・・・主人公がこんなにダークでいいのか。つうか奥さんそれでいいのか。最初のほうのW不倫なんかはあってもおかしくない設定だけに、微妙すぎる・・・。しかしジョーティカーはやっぱりイっちゃってる演技が上手い。すごい生き生きと悪女を演じてた(笑)。
そんなこんなで映画が面白く、中継地のクアラルンプールまでは映画コンテンツだけで保ちそうだった。
途中一回トイレに行く。トイレは綺麗で、可もなく不可もなくという感じ。
しばらくしてもう一度軽食が出た。コッペパンに卵挟んだみたいなやつが出て、一緒に再び飲み物。やたらとオレンジジュースを勧めるのは何故だ。
ともあれ、通路側の席で片足をちょっと通路側に出していられたせいか、退屈しなかったせいか、座りっぱなしの疲れもなく、クアラルンプール国際空港着。
黒川紀章さんがデザインしたらしい空港は光がたくさん入るようになっていて、とても綺麗。特にトランジットエリア等はなく、全部のフロアを歩き回れる。わたしはマレーシア通貨に両替するつもりはなかったので、一応全部のお店をひやかして回ったものの特に買い物せず。両替所を見たら、100円=3.15リンギットとなっていた。この空港内の本屋に、出たら買おうと思っていたけど結局まだ発売していなかったので買えなかったロンリープラネット(旅行ガイドブック)のSouthIndiaがあったので、買おうかどうしようか散々迷ったんだけど、結局見送った。ここで両替してもあまり使わないと思うので。
空港内にPLUSのマークの入ったATMがあったので、この旅行のために作った新生銀行のキャッシュカードでお金がおろせるか試したかったんだけど、次から次へと人が並ぶので断然。
お金が使えないとなるとやることもないので、出発ゲート近くに移動して小一時間
PSPにてファイナルファンタジークライシスコア(以下FFCCと表記)をプレイ。FF7では既に故人だったザックスが主役。FF7のクラウドよりかなり主人公向けの性格だと思った(笑)。システムが使いにくいけど今のところ結構面白い。
クアラルンプール国際空港の乗り換え用のチケットは既に成田で発行してもらっていたので、チェックインまで手間いらずでラクチン。
そして19:40頃にマレーシアからチェンナイ行きの飛行機に搭乗。乗ったのはいいけどなかなか飛ばず、また気がついたら寝ていた。どんだけ無防備なのか。
わたしはマレーシア→チェンナイ間の所要時間は1時間位なんだと勝手に思い込んでいたんだけど、ここで時差発動、マレーシアから更に2.5時間の時差を計算に入れなくてはならなったのだ。知らなかった・・・!だからそれなりに時間がかかり、夕食も出た。流石にインド行きだけあって、チキンorビーフじゃなくて、べジorノンベジだった。ノンベジを選択。う・ま・い・ぞー!!こりゃあこれからの日々が楽しみだ。

クアラルンプール→チェンナイ間の機内食。スパイシーで美味しかった。飲み物は白ワイン。まあ、普通。
そしてチェンナイ国際空港に着いたのが21:30くらい。
チェンナイ行きの飛行機の中から、既に日本人(というか黄色人種)はわたししかいなくて、アウェー感が漂う。某SNS内で偶然同日にチェンナイ入りするという方がいて、ホテルまで送ってあげようか、と声をかけて下さっていたんだけど、お仕事で来る方の邪魔をしては悪いので遠慮したのを今更のようにちょっと後悔する。
しかし今からその調子ではこれから先どうするんだよと自分を奮い立たせ、とりあえず荷物を引き取る。あまり特徴のない黒いソフトキャリー兼バックパックだったので、目印に青いバンダナを巻いていたんだけど、この時点で既に無くなっていた。・・・ふ、不吉・・・。
気を取り直して、とりあえず空港内のトーマスクックで両替。空港内はレートが悪いので替えるなら5000円とかにしておけとネット上でいろんな方が書いていたのを覚えていたのに、成田でイヤフォンなんか買ったもんだから細かいのがなく、やむを得ず10000円を両替。10000円→2800ルピー(以下Rs.と表記)になる。す、少なッ・・・!こんだけにしかならないの?この先お金足りるんだろうか。
初日のホテルだけはネットで予約していたので、次はホテルまでの足、プリペイドタクシー探し。空港からホテルへの送迎でリキシャを使うとトラブルが多いと聞いていたし、こっちとしてもいきなりリキシャに乗るのはちょっと怖かったので、最初から行き先を言って先にお金を払うという形式のプリペイドタクシーを利用するつもりだった。
夜だからか、幸いギラギラするほどの客引きはいない様子。夜にしちゃ人が多いけど、親戚を迎えに来てるよ風の賑わい。でもこれ空港から出ちゃっていいのかな?プリペイドタクシーの受付はどこ?と、早速挙動不審に陥り空港職員っぽい人数人に訊く。空港を出て左の突き当たりだった。プリペイドタクシー関係者らしき人に手招きされるままについていって、カウンターでホテル名と場所を告げたら500Rs.くらいだと言われた。事前に調べた相場からしても、いくらなんでも高すぎない?と思い、あてもないのに「じゃあノーサンクス」と言って歩き出そうとすると、慌てて引き止められ、エアコンなしのアンバサダーなら370Rs.であるよ、と言われる。最初からそっち出せ。
で、車に乗り込んで運転手にホテル名を告げるも、どうやら知らないらしく、かなり迷う。挙句ホテルに電話してみろと言われ運転手の携帯でホテルに電話したけどつながらなかった。(あとでわかったけど、初めてだったのでかけ方を間違えていた)
そんなこんなで試行錯誤した挙句、「Say Adress again.」と。そこで思い至った、この人英語話せても読めないのかも、と。じゃあ住所見せててもしょうがない、と、読み上げると「Kennet Rd!oh, I know well!」と。左様でございますか。そこからはわりとすぐに見つかった。降りる時ちょっとチップ欲しそうにしてたけどあげなかった。迷ったのはそっちの都合だと思ったので。こっちだって相当ヒヤヒヤしたんだし。
予約したRaj Rejdencyはホントにエグモア駅のすぐそばだけど、通りからちょっと奥に入ったところにあるからわかりにくいみたい。
予約メールをプリントアウトした紙を見せつつ「今日予約したんですが」と言ったら、「ハァ?」とでもいうようなものすごく不審げな顔をされた。ちょ、これで泊まれなかったらどうしよう・・・結局チェックインできたけど、なんかちゃんと予約入ってなかった感じ。フロントのおじさんがどっかに電話して問い合わせていた。大丈夫なのか某ホテル予約サイト。
で、通された部屋がまた・・・。イヤ、一泊17$(ネットで予約できた最安値)だし、別に期待はしてなかったけど。こんなもんなのかもしれないけど。

フラッシュを焚いたので綺麗に見えますが、実際はかなり薄暗いです。
写真には入らない位置にクロゼットあり、中にハンガー数本あり。設備はそんなもん。
部屋の設備はともかく、バスルームの蛇口がちゃんと閉まらないのが気になった。
ともあれ、この時点で10時過ぎ。とりあえず無事インドに着いて、寝るところは確保できたんだし、シャワー浴びて寝よう、と思う。案の定水シャワー。でもまあ仕方ない。その日着た服を洗濯して、持ってきた変換プラグの差込方に少し迷ってからPSPの充電を開始。コンセントはTVを繋ぐ一箇所しかなく、TVのコードを抜いて充電。
母が着いたら電話しろと言っていたのを思い出し、この旅行のために国際ローミング対応機種に替えた電話で電話を試みるも、何故か果たせず。仕方ないのでメールにしたら、ちゃんと送れたらしく返事が来たものの、日本は2:30だったらしい。「ついてよかったねだけど今2:30だよもうメールするな」と。ご、ごめんお母さん・・・。日本のほうが早いんだと思い違いしていた。
聞いてはいたけどインドの安ホテルの掛け布は毛布じゃなくてブランケットなんだな・・・ちくちくする。まあいいけど。
とにかく疲れたので、初日はこれで就寝。
明日からいよいよ冒険が始まるぜ・・・!
9/28(2日目 その1)へ to be continued →