ガチャピンのHAPPY LIFE 2

日常生活で感じたままに綴っています。

お見送り

2024-02-09 23:18:29 | お仕事
今日は利用者のKさんのグループホーム入所日…

送り出しに立ち会いました。
Kさん宅に向かい、着替えをしてもらう。
もともとお洒落な方…
後見人さんに、洋服新しく買ってもいいよ…と言われていたので…
チュニックを用意した。
Kさんの好きなエンジ色、肩に金ボタンがついている。
昨日、「これを来てお泊まりに行きましょうね」とお伝えすると、
「こんないい服着ていくのか?ありがとね!」とニコニコ顔でした…

朝ごはん用にパンとパックジュースを用意していくと、
リンゴジュースを一気に飲み干され…
あっ、昨日帰宅してから、水分ほとんど取ってないなぁ~
とりあえず、認知症の薬を服薬していただき…
後見人さんに薬類、デイで預かっていた家の鍵等をお渡しする。

なんだかバタバタとあわただしく…
そして、お出掛け好きなKさん、
迎えに来たタクシーに後見人さんと、いそいそと乗り込んだ…
ドアが閉まる時に、手を振るとほんの一瞬だが、
何かを訴えるような目つきが…
次の瞬間にはタクシーは動きだし…

あっけないお見送り…だった…
元気でね、と最後に言いたかったけど、
タクシーを見て足早に行ってしまい…言いそびれた。
涙が出るかも…と思っていたけど…あっけなすぎて…
なんだか淡々とした気持ちだった…あ~っ、Kさんの支援ケアが終わった…
そんな感じだった…

夕方になって、いつもは一人でお弁当を食べていたのが、
今日からは、温かい夕飯をいただけるね…と思ったら、急に寂しく感じられ…

Kさんとは、認知症とどう向き合うかを考えながら、私も学ばせていただいた、
だから、ついつい感情移入していたこともある…
利用者さんには、平等に分け隔てなく接しなければならない…
でも、相性もあるし…コミュニケーションの回数、深さもある…

Kさんは前の所長がデイへの通所に繋げたので、
独居が難しい兆候が現れた時に、どう対応しますか?と何度も聞いても、
答えは帰って来なかった…
そして所長が辞めてから、できる限り自宅にいたいというKさんを
ケアマネ、後見人さんとで、サポートしてきたが…
一番身近にいた私が「限界」だと、ケアマネ、後見人さんに告げた…

この入所日が遅すぎたのか、適切だったのかは、わからない…
でも、最近、感情の起伏がより激しくなったのも、
家とデイの違いすぎる環境を行き来するよりは
落ち着いた場所で過ごす方が、好影響を与えるのでは…
と、今は自分を納得させている。

本来はデイサービスがやらなくてもよいことまで、
Kさんには支援してきた…
売り上げが芳しくない中で、そこまでしなくても…
と自分でも思うことがあったけど…
仕方ないなぁ。私の性分…
付き合ってくれたスタッフにも感謝…

Kさんがいるうちは、仕事は辞めない…そう思ってきたから…
なんだか、気が抜けたというか…

Kさん、新しい環境で心身ともに健やかに過ごしてくださいね…
今まで、ありがとうございました…

コメント
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