突然ですがーーー知り合いの大工さんから、古民家の材料をストックしているので誰か使わんかーと連絡がありました。所謂、「リユース」です。
詳しく書きますと、滋賀県の高島っていう所(琵琶湖の西側で真中より北です)で、150年前からあった民家が解体されるということで 大工さんがもったいないので 全て丁寧に1本1本手作業で解体し、1棟分使えるように保管している材料があるので誰かこの材料使って建てないか~ということなのです。屋根は瓦葺きの民家だったようですが、新しく使う場合にはどんな屋根でもOKです。(地域によって制限が出ます:法律にて決定) 材料も部分的に使うもよし(要相談)、丸ごと使うもよしです。
考えて見てください!今の日本の住宅の平均寿命って知っていますか? なんと約25年ですよ! ローンが終わるか終わらないかで 建て直しているのが現実です。それが150年持っている住宅。江戸時代の終わりごろの住宅が最近まで健在だったということは凄いことですよね。一家の主の時代が平均30年くらいとしても5代は使用していたわけです。しかも今は手に入らないような、大きい断面の木などもあります。滋賀の北のほうは雪が多いので部材が大きいのです。この古民家に現在の仕様を当てはめて「耐震性」や「耐風性」を確保した設計とします。必要なところを検討し補強します。もちろん、まったく元のとおりに建てる必要などなく、自分の好きなようにアレンジして必要なところは新しい材料を使って建てるのです。要は古民家の材料を使って自由に自分の家をつくる!
僕に設計を依頼されて、一緒に仕事が出来るのがベストではありますが(やってみたい気持ちは大~)、材料だけが欲しいという希望者がいれば、大工さんに言って材料だけでも売ってもらえると思います。なんか商売の話みたいになりましたが、そういうのではなく、こういう材料を使った住宅って面白そうだから誰か実現してくれないかなぁ~と思い、書いています。ぜひ、建てたい人、材料だけでも欲しい人がいれば 連絡下さい。
連絡先は genplan@apricot.ocn.ne.jp Gen建築設計所までメールにてお願いします。