Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

「人生フルーツ」を観た

2018年05月12日 | アート・文化

昨日、豊中市立文化芸術センターの小ホールで「人生フルーツ」が
上映された。前々から知っていたのだが、当日でもチケットがとれ
ると思っていたら、完売で観られなかった。観られなかったのであ
るが、もう脳は見る準備をしていたので何とか観なければならない
という指令が出たのでネットで調べた。
 
ニコニコ動画でやっていたので観た。観たけど最後の数分間がカッ
トされており、ちょっと気になるが、どうしようもない。いつか
完全版をもう一度観るのである。それに途中でCMが入って集中し
て観られなかったので、やはりもう一度観る必要がある。(笑)
 
内容は細かくは描かないが、建築家が理想の生き方を貫いた話。他
の人が観ると違う感想だと思うが、思想を貫いて実践した生活であ
った。それは雑木林があり、菜園があり、まさに六甲菜園で実験し
ている菜園生活の自給自足の生活であり、自然に語りかけ、人に語
りかけ、あんな暮らしがいいなぁ、と観ている多くの人が思う。
 
家という器は暮らしを変えるキッカケにはなっても暮らしそのもの
は、やはりどう生活したいかという気持ちがないと変わらない。
手間がかかることを面倒がらず、それを楽しむ生活。ゆっくりと時
間は過ぎていく。最後にお母さんがコツコツやっていくと見えてく
るものがある、というようなことを話していた。コツコツやってき
た人だから出てくる言葉だと思う。
 
いろいろと書きたいけれど、あまり書くと観ていない人に怒られそ
うなのでやめておく。とにかくオススメの映画である。
 
少しだけ加筆するとレーモンドという建築家が好きで模写した家を
建てて暮らしておられた。高窓の光の調整など見どころもあるが、
一番観てよかったのはワンルームの暮らし。ひと部屋という空間に
とても上手く住んでおられた。この建築家の理想の家はワンルーム
であったのではないかと思った。
 
そして自然との共生。建物も人も自然と一緒に暮らしていく。土を
育て、大地の恵みを受け取り生活していく。自然の恵みを工夫して
生活に取り込んでいく。
 
とても気持ちのいい映画であった。