日曜日に菜園仲間でもある先輩の設計事務所の住宅完成見学会へ
行ってきた。
寺や神社以外で建物の見学会は久々である。自然素材をふんだんに使った
住宅で見応えがあった。しかも住まい手も知り合いということで、少々驚いたが、
気持ちよく住める家だなあというのはわかった。
いろいろと工夫がしてあって、最新の材料なども取り入れていてかなり力が
入っているのがよくわかる。まあ、やりやすいというのも正直あったと思うが、
のびのびと設計したという感じが表れていて観ていて気持ちよかった。
ただ、ボクはかなり前からであるが、コストと素材と空間というモノのバランスが
とても気になっている。自然素材を使うととても柔らかい味のある建物になるが、
それだけでは何か物足りないような気がしている。住宅産業と呼ばれる既製品を
使った住宅などはプラモデルのようで気持ち悪い。
人(職人)の手が入っているのが実感できる建物がいい。
そこでコストとのバランスが出てくるのだが、やはり良いものには金がかかる。
広さだけを求めるのであれば建売住宅が一番安いし、適していると思う。
安さだけは勝てない。というか比べるところが違う。素材に走りすぎるとコストが
どんどん上がり、同じ間取りでコストだけが違うというバランスの悪い建物になる。
そこで注目されるのが、空間の構成なのだが、みたことない経験したことのない
空間は受け入れてもらいにくい。この辺りが説得力の問題なのだなあ、と感じている。
ボクも50代半ばに差し掛かり、若い頃のように何でも建てられたらいいとは思わない。
時間のことを考えると皆が納得できる建物が建てられたら、それがいいと思う。
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