塗装作業にとりかかりました。伯爵高校チームの車輛はこれまでに5輌作りましたが、全て同じ車体色で仕上げていますので、今回の隊長車も同様にしました。
すなわち、車体色はミスターカラー37番のRLM75グレーバイオレットで吹き付けました。履帯は28番の黒鉄色で塗りました。
転輪のタイヤゴム部分はいつものポスカ黒で塗りました。
車外装備品を塗りました。金属部分やワイヤーは28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
車輪を車体に取り付けました。上下の転輪は接着固定しましたが、起動輪と誘導輪は差し込んだだけでした。履帯と一緒にはめ込むからです。
履帯をはめ込みました。
前部の車外装備品類の取り付け状況です。作中車に合わせる形で予備履帯、斧、ジャッキ、などを配置しました。前面の車載機銃は28番の黒鉄色で塗りました。
2つの予備履帯のうち、車体前端のラックに掛けてあるほうは差し込んだだけですので、自在に取り外しが出来ます。
左側面フェンダー上の車外装備品類の取り付け状況です。ジャッキ台、スパナ、ワイヤーカッター、予備転輪、パール、クリーニングロッドなどが並びます。
右側面フェンダー上のの車外装備品類の取り付け状況です。パール、ロッド、予備履帯、シャベルなどが並びます。
砲塔の同軸機銃は28番の黒鉄色で塗りました。
作中車の校章マークは、御覧のように砲塔や車体には見えず、左右のシュルツェンに付いています。片側に5枚あるシュルツェンの前から2枚目に校章マークが付きます。
デカールは、モデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー Vol.3」より一番大きなサイズのものを2枚使用しました。
シュルツェンの前から2枚目に貼りました。
シュルツェンを装着して仕上がりました。シュルツェンはシュルツェン架の先端を穴に通してひっかけているだけですので、取り外しも自在です。
ガルパンのⅣ号戦車G型は、アニメ版では黒森峰女学園チームの所属車が知られますが、シュルツェン未装備なので、今回の車輛のようなものものしい姿ではありません。大洗女子学園あんこうチームのⅣ号戦車の第二形態であったF2型も外見上は準同型でしたが、そちらもシュルツェン未装備でした。
なので、この伯爵高校チームのⅣ号戦車G型のような完全防御形のスタイルは、大洗女子学園あんこうチームのⅣ号戦車の現行形態であるH型仕様以来です。
実にカッコイイです。このアングルで見ても、決まっています。車体カラーからしてドイツ国防軍車輌の初期のそれですから、いかにもドイツの戦車、という感じです。伯爵高校チームの元ネタであるルーマニア陸軍は、第二次大戦では枢軸陣営に参加して軍用車両もドイツより導入、供与を受けていましたから、伯爵高校チームの車輛がドイツ国防軍車輌と共通であるのも当然です。
以上で、伯爵高校チームのⅣ号戦車G型(1号車)がコミック「樅の木と鉄の羽の魔女」の仕様にて完成しました。製作日数は、2023年5月24日から6月3日までの5日でした。組み立てに8日、塗装および塗装後の組み立てに2日かかりました。
今回はグンゼの古い製品を利用しましたので、中身はドラゴンの旧キットでありました。現在のドラゴン製品に比べると細部の精密感はやや劣りますが、パーツ割が細かくないのでパーツ数も抑えられていて組み立てるのは楽なほうでした。
作中車の仕様に合わせてパーツの一部を入り替えたりしましたが、他メーカーのパーツでも調整不要でピッタリ合ったのには驚かされました。予想していたよりも随分と良いキットだな、と思いました。
今回のキットは、まだ中古品市場でも時々見かけますので、在庫量はまだ残っているようです。公式キットや最近の適応キットとは別に、あえて古い製品でチャレンジして作る楽しみを味わいたい、という方にはおすすめでしょう。