海洋堂ゆるキャンプラモケイ、犬山あおいの制作の続きです。組み立て前の準備が整いましたので、これから組み立てに移ります。仮組みした際に、あらかじめ塗装しておいた方が良さそうなパーツが多いように感じられましたので、原則としてパーツを塗ってから組み立てることにしました。
パーツの色、つまり犬山あおいの服装の色については、カプセルに入っていた説明書にも図版が一応ありますが、それだけでは分からない部分もありますので、本棚から上図のゆるキャン公式ガイドブックを取り出して参考資料にしました。アニメ1期の全ての情報が網羅されていますので、ファンの方は大体お持ちでしょう。
これが今回のプラモケイの再現対象となったデザインです。37ページに掲載されます。アニメ1期第4、5話の初の野クルキャンプ活動の際の出で立ちです。側面や背面の図もありますから、これを見れば塗装に必要なカラーも分かります。
そして58ページには帽子を脱いだ犬山あおいの図も載っています。マフラーの模様、靴の底面などの細部の塗り分けもよく分かります。
手持ちの28色のポスカのうち、合いそうなカラーを選んで並べました。全部で7色です。上より、パステルオレンジ、パステルグリーン、白、ネイビーブルー、灰色、茶色、黒です。今回はポスカで塗るというのが基本方針なので、ポスカ以外の塗料は使いませんでした。なので、色の微妙な差異は気にせずに似通ったカラーを選んでまとめました。
ポスカの塗り始めは、台座のパーツにしました。間違ってもやり直せるパーツですので、ウォーミングアップにはもってこいです。とりあえず緑色で塗りました。水性インクなので薄かったり、ムラが出る場合もあります。基本的にポスカは二度ぐらい塗り重ねることで綺麗に仕上がりますので、今回のゆるキャンプラモケイ製作においても二度または三度塗りを原則としました。持っていると剥がれる時があるので、リペイントも欠かせません。
ブーツは茶色、ブーツの底面は黒で塗りました。靴の底面の色は4人でそれぞれに異なります。タイツ部分は後でネイビーブルーで塗りました。
帽子は、最初は茶色で塗る積りでしたが、資料図ではブーツの色よりも濃い目であるように見えたので、ダークブラウンに変更しました。ペン先が大きいので、帽子の上の眉毛の塗り分けが出来ず、100円の細筆にインクを塗りつけて細筆で塗り分けました。
100円の細筆も立派に役立ちます。眉毛と前髪はパステルオレンジ、前髪のリボンは白で塗りました。ランナーを残して持ち手としておくと持ちやすく、塗るのも楽です。
表情印刷付きの頭部に、前髪をセットしました。くっつけるだけで良いですが、私の製作では接着剤を少し付けて固定しました。頭の上のダボをはさんでいるのは、塗装作業時にパーツを固定しするクリップで、棒がついていて持ち手になります。
洗濯バサミでも代用出来ますが、小さなパーツだと挟みにくいので、塗装用のクリップが10本ぐらいあったほうが便利です。塗装用のクリップは模型店でも買えますが、ダイソーやセリアでも5本入りを100円で売っています。
ダイソーおよびセリアで販売している塗装クリップの紹介記事はこちら。
両腕はパステルグリーンで塗りました。左手首はキャリーカート付きと単体の2種がありますが、単体を選びました。両腕を塗り終えたあとで、取り付けました。
犬山あおいのパーツの中心となる上図の胴体が、最も塗り分けが細かいです。凹凸面や段差があると塗り分けるのも難しくなります。私は上着を最後に塗ることに決めて、それ以外の部分を段差の下面から順に上へと塗りました。もっともくぼんでいる部分の衣をネイビーブルー、スカートを灰色で塗りました。いずれも二回塗りましたが、スカート部分は持ったりしているとこすれて薄くなったり、剥がれたりしました。それらは後でリペイントしました。
マフラー部分も灰色で塗りました。周囲にはみ出し気味に塗りました。最後に上着を塗る際に重ね塗りで埋めるので、はみ出しても大丈夫です。
マフラーの模様を白で塗りました。ペン先をチョンチョンと付けると花模様や点々が出来ました。
最後に上着部分をパステルグリーンで塗りました。マフラーのはみ出しカラーも境界線できっちり塗り重ねて埋めました。隠蔽力が強くて下の色が浮き出にくいポスカだから出来る芸当です。スカートとの境界線も二度塗りで明確に出しました。その際にスカート部分を持っていたので、その辺りが剥がれ気味になっていました。これらはリペイントで仕上げます。
組み立て前のパーツの塗装が完了しました。基本的にこの種のフィギュアは組み立て後よりも前に塗っておくと楽だと思います。ゆるキャンプラモケイの4人も同様なので、今後は原則としてパーツを塗ってから組み立てることにしました。
最後に、帽子を再度塗り直しました。ダークブラウンに変更しましたが、仕上がってみると濃すぎる気がしたので、茶色に戻すことに決めて塗り直しました。資料図を参照して、帽子の下縁および内側は、ダークブラウンを残してメリハリを付けました。
あとは、説明書にしたがって各パーツを組み合わせました。接着剤が無くても組み上がりますが、接着固定した方が安定度も増しますので、貼り合わせ部分は普通のプラモデルと同じように全て接着剤を薄くひいてしっかりと固定しました。台座に取り付けて、上図のように仕上がりました。
これで4人のうちの犬山あおい本体が完成しました。その荷物はいずれまとめて作る予定です。次回は野クル部長の大垣千明を作ります。
なお、この海洋堂ゆるキャンプラモケイの4人の製作においては、私なりの試みとして三通りの製作の楽しみ方を模索してみます。今回仕上がった犬山あおいと次回の大垣千明は、カプセルの説明書通りに作りますが、その次の各務原なでしこはパーツを活かしての変更製作、志摩リンはパーツの改変をともなう改造製作を試みてレポートしたいと思います。期待しないで楽しみにお待ち下さい。 (続く)