最近、甥っ子のあかちゃんの「鉄子」の写真が送られてこなくなりました。
母親が電話で、「鉄子」の写真を送るように催促して欲しいと言ってきました。
そこで、甥っ子にメールを送ると、
３０分後にメールがきました。
すぐに母親に電話して、「鉄子」の写真見た？と言うと、
母親が買ってあげたベビードレスらしいんです。
しかし、「鉄子」はそっぽを向いていていかにも機嫌が悪い様子。
そこから見える甥っ子の家のフィクション。
突然、携帯のメールの着信音が鳴る。
「パパ、メールみたいだよ。」
「どれ？」
携帯をみるパパ。
「パパ、怪しいね。鉄っちゃん。」
「違うよ。くまちゃんからだよ。」
しばらくメールを読み顔色が変わるパパ。
「どうしたの？」
「まずい！鉄っちゃんの写真催促されてて忘れてた。ばあばがまだかって言ってるみたい。」
甥っ子夫婦にとってばあばは貴重なスポンサーである。
すぐ、機嫌を取らねば。
「ばあばが買ってくれた服を着せよう！」
「鉄ちゃんネムネムだよ。」
「すぐだから、早く着せて！」
「パパがさぼって写真撮るの忘れたから・・・ 鉄っちゃん、着替えるよ。」
「（今からなの！眠いのに！パパは何やってんだか！）」
「鉄っちゃんこのドレス着てみようね（笑）」
「（私、その薄いピンクのドレス気に入ってるんだ～）」
強引に着せるパパ。
「（もっと丁寧に着せてよね！）」
携帯電話のカメラを構えるパパ。
「鉄っちゃん可愛いね～。」
「（べ・つ・に）」
そっぽを向く「鉄子」
「よし！撮れた！」
「（えっ！もう撮ったの？まだ可愛いお顔してないのに！パパもう一枚撮って）」
「よし！送るぞ～！」
「（待ってよ！パパ、そんな写真送らないでよ！パパ～）」
「泣いちゃったよ。鉄っちゃん眠いのかな？」
「（違うよ～～～！パパ、キライ！もうパパとは口聞かない！）」
「これで、ばあばも喜んでくれるね！またお洋服買ってもらおうね、鉄っちゃん。」
「（フン！「鉄子」ブスになったって言ってるに決まってる。くまちゃんに言いつけてやる！）」
「パパ。今の本当に送っちゃったの？もっと可愛いの送ればよかったじゃん。」
「（やっぱり、ママはわかってるよ）」
「どんなんでも可愛いよね。鉄っちゃん。」
「（やっぱり、パパはキライだ！）」
きっと、甥っ子の家ではあの写真からこんなドラマがあったはずです。
「鉄子」、なんかブスにならない？・・・
