歩道にはみ出した紫色の花がありました。這っている様な感じで咲いていました。
花はキキョウの花です。キキョウソウかと思ったのですが、葉っぱを見ると茎を抱いていません。ヒナキキョウソウです。初めて見る花はわくわくします。
ヒナキキョウソウ。漢字で、雛桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の2つの花』の種です。2つの花とはどういうことでしょうか。
アメリカ大陸原産の帰化植物です。ちょっと「帰化植物」の説明。外来植物の中で日本で種を作って、さらにその種が発芽して発育した植物を帰化植物といいます。発見されたときは外来植物で日本の土壌で次世代を作っていたことが確認されれば帰化植物です。日本の環境で育って種を作れても、その種が発芽しない外来植物は帰化植物ではありません。
花は茎の先端にひとつ咲いています。
キキョウソウと同じで、自家受粉を防止するための雄性先熟で初めに雄しべが熟して花粉を出してを雌しべにつけます。葯に花粉がなくなると雄しべは雌しべから離れていき、枯れてしまいます。雄しべが枯れる頃に雌しべについた花粉がなくなります。花に花粉がある期間が雄性期です。雌しべについた花粉がなくなると雌しべの先端から柱頭が出てきて3裂しながら熟していきます。花粉を受け取れて受粉できる期間が雌性期です。
茎が細くて直立出来ないような感じでした。
花びらはキキョウソウより大きく開いています。
閉鎖花と開放花の2つの花があります。
葉っぱは茎を抱いていません。茎の先端の花以外はすべて閉鎖花です。
閉鎖花はすぐに閉鎖花を咲かすようです。
キキョウソウと同じで果実に窓がありそこから種子を出します。
窓の位置はキキョウソウは真ん中でしたが、ヒナキキョウソウは上の方にあります。
果実の窓は上のほうにあいています。
次の日には花は枯れていました。花が咲いている最後の1日だったんですね。
図鑑などには枝分かれは少ないと書かれていますが、結構枝分かれしています。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
キキョウの記事です。
キキョウソウの記事です。
花はキキョウの花です。キキョウソウかと思ったのですが、葉っぱを見ると茎を抱いていません。ヒナキキョウソウです。初めて見る花はわくわくします。
ヒナキキョウソウ。漢字で、雛桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の2つの花』の種です。2つの花とはどういうことでしょうか。
アメリカ大陸原産の帰化植物です。ちょっと「帰化植物」の説明。外来植物の中で日本で種を作って、さらにその種が発芽して発育した植物を帰化植物といいます。発見されたときは外来植物で日本の土壌で次世代を作っていたことが確認されれば帰化植物です。日本の環境で育って種を作れても、その種が発芽しない外来植物は帰化植物ではありません。
花は茎の先端にひとつ咲いています。
キキョウソウと同じで、自家受粉を防止するための雄性先熟で初めに雄しべが熟して花粉を出してを雌しべにつけます。葯に花粉がなくなると雄しべは雌しべから離れていき、枯れてしまいます。雄しべが枯れる頃に雌しべについた花粉がなくなります。花に花粉がある期間が雄性期です。雌しべについた花粉がなくなると雌しべの先端から柱頭が出てきて3裂しながら熟していきます。花粉を受け取れて受粉できる期間が雌性期です。
茎が細くて直立出来ないような感じでした。
花びらはキキョウソウより大きく開いています。
閉鎖花と開放花の2つの花があります。
葉っぱは茎を抱いていません。茎の先端の花以外はすべて閉鎖花です。
閉鎖花はすぐに閉鎖花を咲かすようです。
キキョウソウと同じで果実に窓がありそこから種子を出します。
窓の位置はキキョウソウは真ん中でしたが、ヒナキキョウソウは上の方にあります。
果実の窓は上のほうにあいています。
次の日には花は枯れていました。花が咲いている最後の1日だったんですね。
図鑑などには枝分かれは少ないと書かれていますが、結構枝分かれしています。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
キキョウの記事です。
キキョウソウの記事です。
散歩の途中でカントウタンポポを見かけると写真を撮るようにしています。
2019年4月7日に見かけたカントウタンポポです。
カントウタンポポなどの在来種のタンポポと外来種のタンポポの違いはガク片が反っているかどうかで見分けます。
ガク片は反っていません。
何か違和感があります。
最近見た図鑑に『ニセカントウタンポポ』というのを見つけました。
カントウタンポポのようにガク片は反らないけど、ガク片の色が黒緑色をしていると言うのです。
依然撮ったカントウタンポポです。上の写真と比べてどうでしょう。
やはりガク片の色が黒ずんでいるように見えます。
ニセカントウタンポポかもしれません。
最近、見かけるようになったそうです。
在来種のタンポポと同じように春しか咲かないそうです。
外来種のタンポポと同じように受粉しなくても実を結ぶ「単為生殖」をするそうです。
雑種のタンポポのひとつか別種の外来種のタンポポかはまだ研究中だそうです。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
2019年4月7日に見かけたカントウタンポポです。
カントウタンポポなどの在来種のタンポポと外来種のタンポポの違いはガク片が反っているかどうかで見分けます。
ガク片は反っていません。
何か違和感があります。
最近見た図鑑に『ニセカントウタンポポ』というのを見つけました。
カントウタンポポのようにガク片は反らないけど、ガク片の色が黒緑色をしていると言うのです。
依然撮ったカントウタンポポです。上の写真と比べてどうでしょう。
やはりガク片の色が黒ずんでいるように見えます。
ニセカントウタンポポかもしれません。
最近、見かけるようになったそうです。
在来種のタンポポと同じように春しか咲かないそうです。
外来種のタンポポと同じように受粉しなくても実を結ぶ「単為生殖」をするそうです。
雑種のタンポポのひとつか別種の外来種のタンポポかはまだ研究中だそうです。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
地震があるとゆれ方から、『今のは震度2かな』『震度4くらいゆれたけど発表は震度3だろう』などと、「震度」が自分の身のゆれ方で終わってしまいます。
地震に見まわれた場所の人は、震度5弱が震度4に変わったからといって自分に起こったことは変わらないのです。
本当の「震度」の使い方は違うんじゃないかと最近思いました。
震度の数値が大きいから被害が大きい。当たり前だけど、『震度6強』の場所では家が倒れているのでは、山が崩れているのでは、被災状況がある程度知ることが出来るというような使い方をするのではないかと思いました。
「今の地震で知り合いは大丈夫だろうか」の漠然とした心配から「震度5弱だけど屋根が壊れていないだろうか、家具は倒れてないだろうか、下敷きになっていないだろうか」と、具体的に心配できるようになるだろうと思いました。
気象庁のホームページから、『気象庁震度階級』より『震度とゆれの状況』
震度0から3。東日本大震災以来震度3では驚かなくなってきている。感覚の慢性化で鈍感になっている。まずいことだと思う。
震度4から5強。震度4でゆれの方向で積んである本が落ちてくる。震度5強でゆれの方向で家具が動く。
震度6弱から震度7。
地震に見まわれた場所の人は、震度5弱が震度4に変わったからといって自分に起こったことは変わらないのです。
本当の「震度」の使い方は違うんじゃないかと最近思いました。
震度の数値が大きいから被害が大きい。当たり前だけど、『震度6強』の場所では家が倒れているのでは、山が崩れているのでは、被災状況がある程度知ることが出来るというような使い方をするのではないかと思いました。
「今の地震で知り合いは大丈夫だろうか」の漠然とした心配から「震度5弱だけど屋根が壊れていないだろうか、家具は倒れてないだろうか、下敷きになっていないだろうか」と、具体的に心配できるようになるだろうと思いました。
気象庁のホームページから、『気象庁震度階級』より『震度とゆれの状況』
震度0から3。東日本大震災以来震度3では驚かなくなってきている。感覚の慢性化で鈍感になっている。まずいことだと思う。
震度4から5強。震度4でゆれの方向で積んである本が落ちてくる。震度5強でゆれの方向で家具が動く。
震度6弱から震度7。
4月にヒトリシズカを見つけたその向かい側の木の根元になんとも変わったキノコを見つけました。
アミガサダケ。漢字で、編み笠茸。学名は『アミガサダケ科アミガサダケ属の食用の種』です。学名の属名 Morchella はドイツ語でキノコを意味するようです。学名を直訳すると、「食べられるキノコ」ということになります。ヨーロッパの人から見ても、余程食べられないキノコに見えるんですね。
この木の根元の両側に生えていました。この木の向かい側にヒトリシズカがあります。
窪みの内側(キノコの中)に胞子を作るそうです。成熟すると頂部の円形の部分がはずれて、胞子を噴くそうです。
もう成熟して蓋がはずれたキノコ。中には何も入っていませんでした。もともと何も無いそうです。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2019年4月18日撮影)
学名のように外国では食用らしいですが、日本ではそんなに食べられていないようです。やはりキノコは秋のイメージからかな。
毒があるようなので食べ過ぎには注意したほうがいいようです。
アミガサダケ。漢字で、編み笠茸。学名は『アミガサダケ科アミガサダケ属の食用の種』です。学名の属名 Morchella はドイツ語でキノコを意味するようです。学名を直訳すると、「食べられるキノコ」ということになります。ヨーロッパの人から見ても、余程食べられないキノコに見えるんですね。
この木の根元の両側に生えていました。この木の向かい側にヒトリシズカがあります。
窪みの内側(キノコの中)に胞子を作るそうです。成熟すると頂部の円形の部分がはずれて、胞子を噴くそうです。
もう成熟して蓋がはずれたキノコ。中には何も入っていませんでした。もともと何も無いそうです。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2019年4月18日撮影)
学名のように外国では食用らしいですが、日本ではそんなに食べられていないようです。やはりキノコは秋のイメージからかな。
毒があるようなので食べ過ぎには注意したほうがいいようです。
最近の植物の分類は目覚ましく進化し、科・属の分類名称が変わっている植物もあります。
そこで、図書館でわりと新しく出版された植物図鑑を借りました。
その中で興味深く、掲載の仕方が分かりやすく、解説が楽しい図鑑を紹介します。
「毒毒植物図鑑 自然と生きる基礎知識」
著者 川原勝征先生
2017年発行 株式会社南方新社
構成は
Ⅰ 誤食による中毒を起こす有毒植物
Ⅱ 皮膚のかぶれを起こす植物
Ⅲ とげによる負傷を起こす植物
Ⅳ 花粉アレルギーを起こす植物
の4つに分類されて紹介しています。
植物の写真解説に先立って、概要で症状とは、原因(原因物質)、予防、処置などを説明してあります。巻末に用語の解説と植物各部の名称を図解で説明。植物初心者には打ってつけの図鑑です。
掲載されている植物です。
1ページに1つか2つの植物を掲載、形態と有毒成分の説明などが記載されています。
(scanner : EPSON PM-T960)
千葉市図書館は図書館8、分館7、図書室21、全部で36館・室あります。図書館・室でCDなどの視聴資料を借りることが出来ます。視聴資料は2タイトル借りられます。予約は4タイトルです。図書資料は10冊借りられます。
そこで、図書館でわりと新しく出版された植物図鑑を借りました。
その中で興味深く、掲載の仕方が分かりやすく、解説が楽しい図鑑を紹介します。
「毒毒植物図鑑 自然と生きる基礎知識」
著者 川原勝征先生
2017年発行 株式会社南方新社
構成は
Ⅰ 誤食による中毒を起こす有毒植物
Ⅱ 皮膚のかぶれを起こす植物
Ⅲ とげによる負傷を起こす植物
Ⅳ 花粉アレルギーを起こす植物
の4つに分類されて紹介しています。
植物の写真解説に先立って、概要で症状とは、原因(原因物質)、予防、処置などを説明してあります。巻末に用語の解説と植物各部の名称を図解で説明。植物初心者には打ってつけの図鑑です。
掲載されている植物です。
1ページに1つか2つの植物を掲載、形態と有毒成分の説明などが記載されています。
(scanner : EPSON PM-T960)
千葉市図書館は図書館8、分館7、図書室21、全部で36館・室あります。図書館・室でCDなどの視聴資料を借りることが出来ます。視聴資料は2タイトル借りられます。予約は4タイトルです。図書資料は10冊借りられます。
5月の終わり頃から小さな青紫色の花が目に付きます。
調べたら、キキョウソウでした。
キキョウソウ。漢字で、桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の茎が葉をつらぬく種』です。アメリカ大陸原産の帰化植物です。
別名は、ダンダンキキョウ。
茎の周りに丸い葉っぱが段々についています。学名通り茎が葉っぱをつらぬいているように見えます。
1本だけ咲いているところもあるし、3,4本ずつ咲いているところもあります。
茎が1本で枝別れしないので幅をとらないのですっきりしています。
茎の途中辺りから上に向かって花が咲いています。
まだ白っぽいツボミです。
青くなってきてもうすぐ咲きます。
キキョウ科なので雌雄同花で雄性先熟です。
雄しべと雌しべがひとつの花に同時期あるのではなくて、雄しべが先に熟して花粉を出して、花粉を出し切ると雌しべが熟しだして柱頭が現れます。このとき雄しべは枯れてしまっています。このように、雄しべが先で、雌しべが後に成熟することを雄性先熟といいます。
雄しべが花粉を出している時期を「雄性期」、雄しべが枯れて雌しべの柱頭が花粉を受け取れる時期を「雌性期」と呼んでいます。自家受粉を防止するための植物の計略です。
雄しべは雌しべに張り付いています。これから雄しべは花粉を出していきます。
雄しべは花粉がなくなると、雌しべから離れていきます。雌しべに花粉がついていますが、雌しべは成熟していないので受粉は出来ません。
雄しべが枯れて、雌しべについた花粉がとれて、雌しべが成熟すると柱頭が雌しべの先から3裂しながら現れてきます。
雌しべの柱頭は3裂しています。
先ほど花は茎の途中から咲き始めると書きましたが、実は下の方から花がついています。しかし、咲きません。そうです。閉鎖花です。咲かないで、ツボミの中で受粉を完了して結実します。
なかには、茎の上のほうまで閉鎖花のキキョウソウもあります。
ここからがキキョウソウの面白いところです。
キキョウソウの果実はガクを残して実になります。閉鎖花と開放花の区別はガクの枚数でわかります。閉鎖花はガクの枚数は3~4枚、開放花のガクの枚数は5枚です。
閉鎖花の果実。ガクの枚数が4枚だから閉鎖花ですね。
開放花の果実。ガクの枚数が5枚だから開放花ですね。
写真をよく見ると、果実の表皮の色が一部分違っているのが気がつかれましたでしょうか。コケ類では蒴のキャップがとれて胞子が飛んでいきますが、キキョウソウはこの色の変わったところがカーテンコールのように巻き上がって窓ができて、そこから種が風に揺られてこぼれます。
種が熟すと果実の色の変わった部分の表皮が巻き上がって窓が開いて種がこぼれます。閉鎖花。
葉っぱが茎を取り巻いているので、こぼれた種はすぐには落ちないで葉っぱに溜まっています。
開放花の窓です。
窓の部分の巻き上がった表皮はリボンのようですね。
さらに閉鎖花と開放花では窓の数が違います。閉鎖花の窓は2箇所で、開放花の窓は3箇所です。
果実の横に次の閉鎖花が育っています。写真の上の果実が開放花、下の果実が閉鎖花。
6月中旬ではこれらのことが全部みられれるのが、キキョウソウの楽しいところです。
開放花の果実の隣に閉鎖花が出来ています。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
キキョウソウに似ている植物は、
キキョウソウで葉っぱが茎を巻かない、ヒナキキョウソウ。
キキョウの花が小さくてひょろっとしている、在来種のヒナギキョウ。
などがあります。
キキョウの記事
生物の繁殖戦略は面白いですね。
調べたら、キキョウソウでした。
キキョウソウ。漢字で、桔梗草。学名は『キキョウ科キキョウソウ属の茎が葉をつらぬく種』です。アメリカ大陸原産の帰化植物です。
別名は、ダンダンキキョウ。
茎の周りに丸い葉っぱが段々についています。学名通り茎が葉っぱをつらぬいているように見えます。
1本だけ咲いているところもあるし、3,4本ずつ咲いているところもあります。
茎が1本で枝別れしないので幅をとらないのですっきりしています。
茎の途中辺りから上に向かって花が咲いています。
まだ白っぽいツボミです。
青くなってきてもうすぐ咲きます。
キキョウ科なので雌雄同花で雄性先熟です。
雄しべと雌しべがひとつの花に同時期あるのではなくて、雄しべが先に熟して花粉を出して、花粉を出し切ると雌しべが熟しだして柱頭が現れます。このとき雄しべは枯れてしまっています。このように、雄しべが先で、雌しべが後に成熟することを雄性先熟といいます。
雄しべが花粉を出している時期を「雄性期」、雄しべが枯れて雌しべの柱頭が花粉を受け取れる時期を「雌性期」と呼んでいます。自家受粉を防止するための植物の計略です。
雄しべは雌しべに張り付いています。これから雄しべは花粉を出していきます。
雄しべは花粉がなくなると、雌しべから離れていきます。雌しべに花粉がついていますが、雌しべは成熟していないので受粉は出来ません。
雄しべが枯れて、雌しべについた花粉がとれて、雌しべが成熟すると柱頭が雌しべの先から3裂しながら現れてきます。
雌しべの柱頭は3裂しています。
先ほど花は茎の途中から咲き始めると書きましたが、実は下の方から花がついています。しかし、咲きません。そうです。閉鎖花です。咲かないで、ツボミの中で受粉を完了して結実します。
なかには、茎の上のほうまで閉鎖花のキキョウソウもあります。
ここからがキキョウソウの面白いところです。
キキョウソウの果実はガクを残して実になります。閉鎖花と開放花の区別はガクの枚数でわかります。閉鎖花はガクの枚数は3~4枚、開放花のガクの枚数は5枚です。
閉鎖花の果実。ガクの枚数が4枚だから閉鎖花ですね。
開放花の果実。ガクの枚数が5枚だから開放花ですね。
写真をよく見ると、果実の表皮の色が一部分違っているのが気がつかれましたでしょうか。コケ類では蒴のキャップがとれて胞子が飛んでいきますが、キキョウソウはこの色の変わったところがカーテンコールのように巻き上がって窓ができて、そこから種が風に揺られてこぼれます。
種が熟すと果実の色の変わった部分の表皮が巻き上がって窓が開いて種がこぼれます。閉鎖花。
葉っぱが茎を取り巻いているので、こぼれた種はすぐには落ちないで葉っぱに溜まっています。
開放花の窓です。
窓の部分の巻き上がった表皮はリボンのようですね。
さらに閉鎖花と開放花では窓の数が違います。閉鎖花の窓は2箇所で、開放花の窓は3箇所です。
果実の横に次の閉鎖花が育っています。写真の上の果実が開放花、下の果実が閉鎖花。
6月中旬ではこれらのことが全部みられれるのが、キキョウソウの楽しいところです。
開放花の果実の隣に閉鎖花が出来ています。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
キキョウソウに似ている植物は、
キキョウソウで葉っぱが茎を巻かない、ヒナキキョウソウ。
キキョウの花が小さくてひょろっとしている、在来種のヒナギキョウ。
などがあります。
キキョウの記事
生物の繁殖戦略は面白いですね。
5月の下旬キンラン、ハナイカダの様子を見るコースを散歩していました。
風で倒れていた奥のキンランに添え木をしていたのでちょっと心配でしたが、ちゃんと立っていました。次はハナイカダ、実は膨らんでいるかな。舗装なのに苔が生えている坂道を注意しながら下って・・・・・ え~~~~~ フ・タ・リ・シ・ズ・カ~~~~~
キンランがいた雑木林を抜けたところにヤマユリ、そこから東側に下っていくとヒトリシズカ、西側に下るとフタリシズカ、その先にニガクサ、キンランのいた雑木林にはアオイトトンボ。千葉市レッドリスト掲載種がこんなに。なんかすごい場所です。
フタリシズカ。漢字で、二人静。学名は『センリョウ科チャラン属の鋸歯のある種』です。
千葉市レッドリストにカテゴリーC、要保護生物として掲載されています。
ヒトリシズカ同様に葉っぱは4枚だけ。
ヒトリシズカよりかなり大きいです。
図鑑では2本あるのに1本。
赤い実で知られているセンリョウの花を見たことがありますか。自分は写真でしかありませんが、じつに変わっています。ガクも花びらもありません。緑色のまん丸の雌しべの横に円柱型のような雄しべが1個雌しべにくっついています。雌しべにはまん丸の表面に四角い台の柱頭、雄しべには向かい合わせで2つの葯があるだけです。
そういう変わったガクも花びらもなく雌しべと雄しべだけの花が、センリョウ目センリョウ科です。
センリョウ目は単子葉類植物でも双子葉類植物でもありません。進化の枝分かれで単子葉類植物が出現する前に分かれたグループの植物です。ちなみに双子葉類植物は単子葉類植物が出現してから出現したグループなので双子葉類植物のほうが新しい植物グループといえそうです。と言っても、被子植物の進化は白亜紀(1億4500万年~6600万年前、恐竜の時代)のバレミアン期(1億2940万年~1億2500万年前)に爆発的に進化したようですので、400万年の差しかないです。カンブリア紀が生物の進化の実験室なら、バレミアン期は被子植物の進化の実験室のようです。
フタリシズカもセンリョウ科なので単子葉・双子葉の花の枠を取っ払って見てください。
茎のような花柄のような棒の両脇に白いのがついています。これが花です。
フタリシズカは白い花びらなんだね。 残念。違います。
センリョウ科はガクも花びらもないんです。それでは白いのは何?
雄しべです。それも3本。手のように見えますよね。
この白い雄しべの中に雄しべの葯と雌しべがあります。雌しべの上のほうに柱頭、花柄の付け根の部分に子房があります。
写真で下から2つ目の花の中に緑色の透き通った丸いものがわかりますか?これが雌しべです。
写真で上から2つ目の花の中の緑色の透き通った丸いのが雌しべで、雌しべの上の部分の濃い緑色の部分が柱頭です。
手を握った形をすると分かりやすいのですが、握ったときに手の甲の方から見える指が写真で見えている白い花で雄しべです。握ったときに手のひらの方から見える爪が雄しべの葯です。葯は中に折り返しているような形です。ですから、見えている白いのは正確には雄しべの花糸と呼ばれる器官です(おしべの葯より下側を花糸といいます。おしべ=葯+花糸です)。
花の付け根のちょっと膨らんでいるところが子房です。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)
風で倒れていた奥のキンランに添え木をしていたのでちょっと心配でしたが、ちゃんと立っていました。次はハナイカダ、実は膨らんでいるかな。舗装なのに苔が生えている坂道を注意しながら下って・・・・・ え~~~~~ フ・タ・リ・シ・ズ・カ~~~~~
キンランがいた雑木林を抜けたところにヤマユリ、そこから東側に下っていくとヒトリシズカ、西側に下るとフタリシズカ、その先にニガクサ、キンランのいた雑木林にはアオイトトンボ。千葉市レッドリスト掲載種がこんなに。なんかすごい場所です。
フタリシズカ。漢字で、二人静。学名は『センリョウ科チャラン属の鋸歯のある種』です。
千葉市レッドリストにカテゴリーC、要保護生物として掲載されています。
ヒトリシズカ同様に葉っぱは4枚だけ。
ヒトリシズカよりかなり大きいです。
図鑑では2本あるのに1本。
赤い実で知られているセンリョウの花を見たことがありますか。自分は写真でしかありませんが、じつに変わっています。ガクも花びらもありません。緑色のまん丸の雌しべの横に円柱型のような雄しべが1個雌しべにくっついています。雌しべにはまん丸の表面に四角い台の柱頭、雄しべには向かい合わせで2つの葯があるだけです。
そういう変わったガクも花びらもなく雌しべと雄しべだけの花が、センリョウ目センリョウ科です。
センリョウ目は単子葉類植物でも双子葉類植物でもありません。進化の枝分かれで単子葉類植物が出現する前に分かれたグループの植物です。ちなみに双子葉類植物は単子葉類植物が出現してから出現したグループなので双子葉類植物のほうが新しい植物グループといえそうです。と言っても、被子植物の進化は白亜紀(1億4500万年~6600万年前、恐竜の時代)のバレミアン期(1億2940万年~1億2500万年前)に爆発的に進化したようですので、400万年の差しかないです。カンブリア紀が生物の進化の実験室なら、バレミアン期は被子植物の進化の実験室のようです。
フタリシズカもセンリョウ科なので単子葉・双子葉の花の枠を取っ払って見てください。
茎のような花柄のような棒の両脇に白いのがついています。これが花です。
フタリシズカは白い花びらなんだね。 残念。違います。
センリョウ科はガクも花びらもないんです。それでは白いのは何?
雄しべです。それも3本。手のように見えますよね。
この白い雄しべの中に雄しべの葯と雌しべがあります。雌しべの上のほうに柱頭、花柄の付け根の部分に子房があります。
写真で下から2つ目の花の中に緑色の透き通った丸いものがわかりますか?これが雌しべです。
写真で上から2つ目の花の中の緑色の透き通った丸いのが雌しべで、雌しべの上の部分の濃い緑色の部分が柱頭です。
手を握った形をすると分かりやすいのですが、握ったときに手の甲の方から見える指が写真で見えている白い花で雄しべです。握ったときに手のひらの方から見える爪が雄しべの葯です。葯は中に折り返しているような形です。ですから、見えている白いのは正確には雄しべの花糸と呼ばれる器官です(おしべの葯より下側を花糸といいます。おしべ=葯+花糸です)。
花の付け根のちょっと膨らんでいるところが子房です。
(Canon IXY DIGITAL 510IS)