リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

読まず嫌いの読書スタイル

2020-03-16 13:01:31 | 日記

先日、新聞に芥川賞作家の古井由吉さんの訃報が掲載されていた。

くしくも同じ紙面に並んでアメリカの作家、クライブ・カッスラー

の死去も報じられていた。

両者はの訃報は、私にとっていろいろ考えさせられた。

古井さんは芥川賞作家だったということは、この訃報まで知らなかった。

だいたい、芥川賞作家はどうも苦手。

若いころ、大江健三郎さんの芥川賞受賞作品「飼育」を読んだけど、読解

力が足らなかったんだろうね、よくわからなかったうえに、ただただ気持ち

が悪かったことを覚えている。

他の作品「万延元年のフットボール」なども読みかけたが、途中で投げ出し

た。

それ以来芥川賞の作品は(私の読み取る能力不足を棚に上げて)「何やら意味

不明が多い難解な作品」というイメージが定着、同賞作品への関心をなくして

しまい以来「読まず嫌い」を決め込んでしまった。

それに反して、(比較するのも変だけど)カッスラーは分かりやすい海洋アド

ベンチャー小説だった。

わかりやすいから読むのって、安易で怠惰な読書スタイルかもねえ^^

 

ちなみに直木賞作品は、ずっと身近に感じる。

朝井まかて「恋歌」、「葉室麟「蜩ノ記」、藤沢周平「暗殺の年輪」ぐらいし

か読んでいないけど、いずれもすーっと心に響いて楽しかった。

芥川賞は文学、直木賞はエンタメ色の濃い大衆文学と分けられているからでし

ょうか。

チャンバラや江戸人情ものの時代小説にはまり込んでいる身には、エンタメ色

が濃い直木賞に惹かれるのだろう。

 

ついでに言わせてもらえれば、全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」もいいねえ。

愛読した大賞作品は「村上海賊の娘」(和田竜)、「舟を編む」(三浦しをん)、

「博士の愛した数式」(小川洋子)など・・・

本屋大賞は毎年1位から10位まで選考、私の好きな原田マハさんの「たゆたえども

沈まず」(2018年、4位)、「暗幕のゲルニカ」(2017年、6位)、「楽園

のカンバス」(2013年、3位)が入っているのもうれしい。

残された時間はそう多くないけど、エンタメ小説を心行くまで楽しみたい、と思う今日

この頃ではある。

 

  おまけ・・・このお方は何賞をゲットするかな^^