ますます深刻化している新型コロナウイルス感染の恐怖。
おバカな日記で、こわばっている心と頬を少しでも緩めてみませんか。
地口(ちぐち)という言葉を、聞いたことがあるでしょう。
ことわざや俗語に同音または発音の似た語を当て、意味の違った文句を作る
しゃれ(駄洒落)で、一種の言葉遊びのこと。
例えば・・・
「舌切り雀」をもじって「着たきり娘」、「猫に小判」を「下戸にご飯」など。
それでは「地口巡り」を少しやってみましょうか。
<意味より語呂合わせ>
驚き桃の木山椒(サンショ)の木
けっこう毛だらけ猫灰だらけ
(ガキのころ、この後に「お前のカアチャン出べそ」と続けて遊んだ・・・)
美味かった(馬勝った)牛負けた
美味しかった(大石勝った)吉良負けた
何のこっちゃ抹茶に紅茶
しまったしまった島倉千代子
こまったこまったこまどり姉妹
あにはからんや(兄謀らんや)、弟はか(謀)った
寝言は寝て言え、冗談は顔だけにしてくれ
<フーテンの寅さんは地口の宝庫>
信州信濃の新ソバよりも、あたしゃあなたの傍がよい
田(て)へしたもんだ蛙のしょんべん
見上げたもんだよ屋根屋のふんどし
<有名な語句をもじった例>
しず心なく花の散るらむ・・・しづ心無く髪の散るらむ
沖の暗いのに白帆が見える・・・年の若いのに白髪が見える
いずくも同じ秋の夕暮れ・・・水汲む親父秋の暮れ
<シモネタ風でごめんなさい>
タテハメ、ヨコハメ、ホテルの小部屋
買った、買った、さァ買った、カタコト音がするのは若い
夫婦のタンスの環だよ
地口は江戸時代中期ごろから流行ったそうで、今でも伝承され生きている
ようだ。
なお落語ではマクラ、本題、下げ(オチ)の3つが大事とされているが、
その「下げ」を「地口落ち」ともいわれています
一例を「親子酒」から・・・
禁酒の約束をしていた親子が、どちらもベロベロに酔ってしまってけんか
になります。
「お前の顔がいくつにも見える。こんな化け者に家を継がせられない」とい
う父に対して、息子は「オレだってこんなぐるぐる回る家は要りません」
・・・お後がよろしいようで。
<米朝さくらもやっとちらほら咲き>