リュウ庵

尼崎市住む猫大好き人間。
駄文を書くのも好きです。

地口巡りで遊びましょう

2020-03-26 17:38:22 | 日記

ますます深刻化している新型コロナウイルス感染の恐怖。

おバカな日記で、こわばっている心と頬を少しでも緩めてみませんか。

 

地口(ちぐち)という言葉を、聞いたことがあるでしょう。

ことわざや俗語に同音または発音の似た語を当て、意味の違った文句を作る

しゃれ(駄洒落)で、一種の言葉遊びのこと。

例えば・・・

「舌切り雀」をもじって「着たきり娘」、「猫に小判」を「下戸にご飯」など。

 

それでは「地口巡り」を少しやってみましょうか。

<意味より語呂合わせ>

  驚き桃の木山椒(サンショ)の木

  けっこう毛だらけ猫灰だらけ

     (ガキのころ、この後に「お前のカアチャン出べそ」と続けて遊んだ・・・)

  美味かった(馬勝った)牛負けた

  美味しかった(大石勝った)吉良負けた

  何のこっちゃ抹茶に紅茶

  しまったしまった島倉千代子

  こまったこまったこまどり姉妹

  あにはからんや(兄謀らんや)、弟はか(謀)った

  寝言は寝て言え、冗談は顔だけにしてくれ

 

<フーテンの寅さんは地口の宝庫>

  信州信濃の新ソバよりも、あたしゃあなたの傍がよい

  田(て)へしたもんだ蛙のしょんべん

  見上げたもんだよ屋根屋のふんどし

 

<有名な語句をもじった例>

  しず心なく花の散るらむ・・・しづ心無く髪の散るらむ 

  沖の暗いのに白帆が見える・・・年の若いのに白髪が見える

  いずくも同じ秋の夕暮れ・・・水汲む親父秋の暮れ

 

<シモネタ風でごめんなさい>

  タテハメ、ヨコハメ、ホテルの小部屋

  買った、買った、さァ買った、カタコト音がするのは若い

  夫婦のタンスの環だよ

 

地口は江戸時代中期ごろから流行ったそうで、今でも伝承され生きている

ようだ。

 

なお落語ではマクラ、本題、下げ(オチ)の3つが大事とされているが、

その「下げ」を「地口落ち」ともいわれています

一例を「親子酒」から・・・

 禁酒の約束をしていた親子が、どちらもベロベロに酔ってしまってけんか

 になります。

 「お前の顔がいくつにも見える。こんな化け者に家を継がせられない」とい

 う父に対して、息子は「オレだってこんなぐるぐる回る家は要りません」

・・・お後がよろしいようで。

 

   <米朝さくらもやっとちらほら咲き>