<2020年10月一帯一路・海外遠征歩み=実を避けて虚を撃つ=か>
<孫子の名言・格言31選
「(原文)凡そ用兵の法は、国を全うするを上となし、国を破るはこれに次ぐ 」=
「戦争においては、敵国を保全した状態で傷つけずに攻略するのが上策であり、敵国を撃ち破って勝つのは次善の策である。」
「(原文)実を避けて虚を撃つ 」=
「敵が備えをする「実」の部分を避けて、備えが手薄な「虚」の部分を攻撃する 」
<尖閣周辺は「軽地から争地となるか>
孫子の兵法 九地篇
「孫子は言う。地形(自国と敵国との位置関係)は用兵判断において参考とすべきものである。それには散地、軽地、争地、交地、衢地、重地、泛地、囲地、死地の九つがある。
①諸侯が自国の領内で戦う場合が「散地」である。
②敵国に侵入したものの未だ深く入り込んでいない状態が「軽地」である。
③自軍が奪えば有利になり、敵軍がとれば敵に有利となるのが「争地」である。
④自軍も行こうと思えば行くことができ、敵軍も来ようと思えば来ることのできる地形は「交地」である。
⑤諸侯の領地に三方で通じていて、そこに先に押さえれば諸国と通じて支持支援を得られる場所が「衢地」である。
⑥敵国に深く入り込み、多数の敵城や集落を背後に背負っているのが「重地」である。
⑦山岳地や沼沢に入り込み行軍が難しい道にはまり込むのが「泛地」である。
⑧そこを通って入り込む道は狭くなっていて、そこから戻ろうとすると曲がりくねって遠回りせざるを得ず、敵が小勢でも味方の大軍を攻撃できる地形が「囲地」である。
⑨一気に素早く攻めれば生き延びることができるが、迅速に動けなければ全滅する場合が「死地」である。
したがって、
①散地では、兵が逃げ帰ろうとする恐れがあるから戦ってはならず、
②軽地でもまだ兵が離反する恐れがあり、敵の防御態勢も充実しているのでぐずぐずせずに突破すべきである。
③争地は奪取するに越したことはないが、先を越された場合には攻撃してはならず、
④交地ではどこから敵が来るか分からないので、寸断されないように隊列に間隙を生じないようにすべきである。
⑤衢地では、諸侯と外交を結び支持や支援を取り付け、
⑥重地では敵城を包囲したりせず挟み撃ちされたりしないよう素早くすり抜け、
泛地ではトロトロと時間をかけないように行軍するべきである。
⑧囲地では、敵を欺く策謀が必要となり、
⑨死地では死中に活を求めるべくひたすら突撃あるのみである。」
https://www.kazuhiro-nagao.com/suntzu/kyuchi.html
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2020/10/15 15:46
第11管区海上保安本部(那覇)は15日、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に同日午前、中国海警局の船2隻が相次いで侵入し、大正島の西南西約22キロの海上で、航行中の日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せたと明らかにした。中国船は11日にも領海に侵入し、漁船に接近しようとする動きを見せた。
11管によると、中国船は日本漁船を追うようにして15日午前10時40分ごろ領海に入り、接近しようとした。その後も日本漁船の動きに合わせて航行した。11管が領海から出るよう警告し、漁船の周囲に巡視船を配備して安全を確保した。
領海外側の接続水域でも、中国船2隻の航行を確認した。