<親中企業礼賛「時には大きく見せること」報道か>
<「親中企業礼賛報道」行動は「兵は詭道なり」作戦(注1)か。(注1)「孫子」は、二千数百年前の弱肉強食の時代に生きた孫武が書いた兵法書=Sun Tzu's martial law=。「戦いとは騙し合いである。こちらの内情を外部に掴ませず、時には小さく、時には大きく見せること」https://tactical-media.net/兵は詭道なり/
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2020/10/19 09:15
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小宮 一慶(こみや・かずよし)
小宮コンサルタンツ会長CEO
京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学、東京銀行などを経て独立。『小宮一慶の「日経新聞」深読み講座2020年版』など著書多数。
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コロナ禍でもビジネスチャンスをつかむ人の発想は何が違うのか。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「ある企業は日ごろお世話になっている取引先にお金儲けではなく、何か提供できないかとパイプのあった中国企業からふだんは扱わないマスクを輸入。自粛明けにこの会社との取引を希望する申請が一気に増えたそうです」という——。
※本稿は、小宮一慶=?親中派コンサル?=『できる社長は、「これ」しかやらない 伸びる会社をつくる「リーダーの条件」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
市場にまったくマスクが出回っていなかった時期のことです。とにかくお客さまのために何かしたいと、ほとんど利益を取らずに販売しはじめたのです。
これまでマスクとは何の関係もなかった会社なのですが、イベント資材の調達の関係で中国とのパイプ=親中派企業=があったので、いちはやく動いた。
当社のお客さまでイベントに遊具などの資材を供給する会社の社長は、コロナで予定されていた仕事の多くがキャンセル=第一創業廃業=になりました。すると、すぐに中国からマスクの輸入=第二創業起業=を始めたのです。
この会社の強みは、自社のつながりを活かして、臨機応変に、すばやくアイデアを実行に移せるところです。お金もうけのためではなく、日ごろお世話になっているところに何か提供できないか、という発想から、実際にマスクの輸入まで行いました。自粛などが落ち着いたころに、関係先が再びどこの会社と取引したいと思うかは、明らかです。普段から中国の企業と共同でいろいろ開発=親中派企業=していたところから思いついたそうですが、私はその話を聞いたとき、「やっぱりこの社長==親中派企業=はすごいな」と思いました。