映画と読書とダイエット 

個人の個人による個人のための記録帳です。よしなに〜(^ν^)
忘備録のためおおいなるネタバレです




映画「名もなきアフリカの地で」観ました

2022-03-31 16:31:00 | 2022年観た映画


2001年の作品です。
かわいい女の子に惹かれて観ました〜
あ、
アカデミー賞作品だった!と、観てから気づきました。

作家、シュテファニー ツヴァイクさんの自伝的小説が原作です。

1937年、
ドイツではすでにナチによるユダヤ人の迫害が始まっていました。
ユダヤ人ということで、祖父のホテルは没収され、
父親は弁護士の職を失います。

父親は危険を察し、アフリカに逃れ、農場を借りることにしました。
レギーナは親族たちと幸せな日を過ごしていましたが、
母親と二人、はるばる船でアフリカに渡ります。

レギーナはアフリカに馴染みますが、
母親イエッテルは馴染めず…ドイツに帰りたがります。
父親は慣れない肉体労働、うまくいかずイライラ落ち込んだり…


ある日、英国領のケニアで「ドイツ人は敵性外国人」とされ、
男女別に収容されることになります。
女性と子供たちはホテルに収容され、
イエッテルは久々にドイツ語での会話を楽しみ、
レギーナにも女の子の友達ができます。

とはいえ…軟禁状態で、だんだんとみんな憂鬱に…
ケニアのユダヤ人協会に手紙を書き、
「ドイツから迫害されて来たので、敵性外国人ではい」と納得してもらい、
解放されます。

とはいえ、父親は農場を解雇され…
職がありません。
母親が英国兵から職を世話してもらう代わりに、
浮気?キッスしただけみたいだったけど…を受け入れます。

レギーナは全寮制の学校に進み、休暇のたびに帰ってくる生活。
優秀な成績を取ります。
最初は差別的だった校長も、彼女の聡明さに心を開き、
ディケンズの本を貸してくれます。





そのころ、
母親の母から「明日は妹と一緒にポーランドに行きます」という短いハガキが届きます。
それはポーランドの収容所に行く…という意味でした。
そんなことはない!と現実を認められない母親、
父親は「自分の父親からは連絡さえ来ない」
母親は、死にかけ道端に廃られた老女に、自分の母親を重ねて、涙する。

父親はケニアの連合軍に誘われる。
母親はオウアとともに残るという。
結局、父一人で出て行き、母親は、留守を守りながら農作業をこなす。
そんな中、ユダヤ人の先輩、ジュンキントが母をドライブに誘う。
遅くに帰宅すると
レギーナが学校から戻っており「浮気してたのを知っている」
レギーナは翌朝居なくなっていたが、
近所の友達の家に泊まっていただけだった。





連合軍が勝利する。
父親が帰ってくる。

祖父と一緒だったというユダヤ人から、
祖父は1942年、死亡し、
父の妹は収容所へ入ったが、チェコ人と結婚したと手紙をもらう。

父が、ヘッセン州で判事として採用されることになり、
ドイツに帰国したいという。

ドイツ人が怖くなっていてもう帰りたくない母親。
父は一人で出発しようとするが、
イナゴの大群が押し寄せ畑を襲う。
父も戻り、イナゴを追い払い、よりを戻す二人。

ドイツに帰国することになる。
レギーナはオウアとの別れを悲しむが、受け入れる。

1947年弟が生まれ、
亡くなった祖父の名
「マックス」と名付けられた。

2時間20分の大作でしたが、映像がきれいでした。
レギーナの母親の心境変化が
えーーー?って感じなんですが、
まぁ、だんだんとアフリカに馴染んでいたなぁと。

1938年、既に財産を持っての亡命が難しくなっていたんですが、
実家はメイドもいる豊な生活でした。
そんな中から、
「水汲みは女の仕事だぜ」
泥水汲みに生かされたり(結局オウアに持ってもらったが)
そらぁ〜誰だってドイツに帰りたがりますよねぇ。
亡命を決めた父親は懸命でしたが、なぜアフリカ?
慣れない農作業、胸に迫るものがありました。
(もうアメリカとかは無理だったのかな)

実家にいたレギーナの従姉妹たち…。
収容所で亡くなったんだと思うと切ないですね。

※レギーナとオウアが最後に恋に落ちるんかと思っていたのですが、さすがにそれはなかったか…。
オウアとレギーナの間、時々、叙情的な女の子のボイス入り音楽が流れていたんだなぁ〜。
原作だとちょっとした恋心とか、そういうシーンあるのかな?





面白い映画をありがとうございました😊