ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 朗読 実力コース

2007-10-24 02:44:07 | 朗読教室など、習い事
今日は(火曜日の事)朗読講座の実力コース7回目の日だった。
4週目からの課題は島木健作の「赤蛙」。
全文ではなくて、抜粋だけれど。
その一周目に、手酷く叱られた。
私が補足説明の文章を、気合を入れてこだわって読んだからだ。
    ↓
「あたりには人影もない明るい秋の午後である。」

補足の文章は長くても「さらさらと一息で読む」のだそうな。
基礎コースと違う所が随所に出てきた。
「大事な所は息を潜める」とか「素早く」「溜めて出る」
「低めの音で感動を表す」などなど。

5週目の10日は北海道旅行、振り替え授業も私のドジで出られなかった。

昭和21年作の「赤蛙」は、私にはまったく興味を持てなくて
気乗りのしない課題だったので、練習もおろそかになり、ますます、
脱落気味だった。

先週は練習をろくにしないで行ったので当然、良い結果は出なかった。
実力コースになってからこの教室には男性が一名加わっている。
その方は「一日10回(20回かも!)毎日読んで来ました。」
と先生に言ったので、前からのメンバーの私たちは
驚嘆のため息と共にギョッとした。

安定した声、安定した読み、男性にしてはやわらかな表現。
先生は教える立場なので手厳しい注文をつけたが、
私はかなり引き離された感じを持った。

その口惜しさも有ったからだと思うが・・・
帰宅してからやっと気が動いて練習を始めた。
その時、何を学ぶか「カリキュラムのあらまし」を読み直してみた。
すると、4週目から7週目までの講習のテーマは
「豊かな表現への序奏」

それには
○ 作者の日常の口調に、読み手がどこまで近づくかが
  勉強のポイントです。
○ 豊かな文脈を、素直な口調で読むことを目指します。

○ 緩急や「間」、声の高低などで、豊かな変化を表現
  できるようにトレーニングをさらに積みます。

と書いてあった。

そして、もうひとつ。
私は自分を縛っていた鎖を解いた。
基礎コース第一日目に「言葉に感情を乗せないで!」と叱られて以来、
感情を出せなくなっていた読み。
その読みに封印を解いて抑揚を着けたのだ。

朗読を習い始めてから、テレビから耳に聞こえてくる朗読やナレーション。
淡々と読み上げているようで、実は大きな抑揚が有り、緩急があり、
潜める息があり・・・ 沢山のものが詰め込まれているのに気が付いていた。

単語に感情を乗せるのではなくて、生きた言葉を話す事で、全体として
文章が生きて動き出すのだと、やっと気が付いた。

先生がいつも私たちに、口が酸っぱくなるほど言っている言葉

「相手にこれを伝えようという時には、あなた達は自然にやっているんですよ!
 相手に伝えたい時、いつもどうやって表現していますか?」

基礎コースから始めて、16週目にやっと読み方を変えてみた。
友達に伝えようとする時に、手を変え、品を変え!
いやいや、苦労しながら適切だと思う表現を選んで、抑揚つけて喋っている。
それを朗読で実行してみた。もちろん家での練習だけど

頭の中でが点いた感じだった!
家で朗読して、録音しても、我ながら詰らないと感じた読みに
表情がついていた。 
それから毎日10回とは言わないが、それに近い感じの回数で
読んで録音して聴いて、そして又何度も読んで録音して再生して。

読んで表現するのが楽しくなってきた。
表現しきれないところもハッキリ自覚して来た。
今度はここが成功したけれど、この部分は生きていない、とか。

ただ、まだ先生に教わらなければ、メリハリの無い朗読になるのが
大いなる欠点だけれど・・・

9月になって始まった講座の第一週目、実力コースに申し込んだ事を
後悔しながら家に帰った。
それが今日は実力コースが終わったら、次の「上級コース」に行って学びたい
と思い始めている。


しかし、しかし・・・
この読み方って、この自然体の読みって?
もともと孫に読み語りをする時に、やっていた読み方じゃあなかったっけ!?
17週目になって、元のスタートラインに戻ったような?

いやいや、そうじゃない!
微妙に何かが違っている筈だ。
これからも舌が回らず、どもったり、課題が好きになれずに
そっぽを向いたりすることもあるだろうけれど・・・
それでも迷走しながら、やっとスタートラインに立てたのだ。

保険会社のコマーシャルじゃないけれど、
「これからだ!」



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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほんとに、いい話ですね~ (うらら)
2007-10-25 12:41:03
まったく次元の違った事でとても恥ずかしいのですが
お唄の教室では歌詞をうるさく言われてます
繰り返しの歌詞は違った表現でうたい、自分が人に話すようにちからををぬいて、息をため込むときはため込んでそして吐きながら・・・と
ぜんぜん違う話ですみません
朗読とナレーションは違うのですか?
ラジオを聴く機会の多い私はどなたの朗読を聞いていてもとても引き込まれてテレビを見る時間より、アッという間に時間が過ぎます
車の中でもエッセーの朗読が始まると目的地についても車を止めて聞き入ります
本を読むことがあまりなくなった私はとても楽しみです私には出来ないことへの挑戦にシッカリ応援しています
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基礎 (春堤)
2007-10-25 14:56:56
ばーばさん すごいですね!!
上を向いて がんばっているようすが 伝わってきます!!
お孫さんに読んでいた・・・
そこに戻ったとしても きっと 基礎が大きな力となって プラスされるんですよ♪
素晴らしいことですね。
なんだか 私まで わくわくしてきちゃいました。
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うららさんへ (ばーば)
2007-10-25 21:30:59
私たち、お唄の教室と同じことを言われていますよ!
まったく同じです 
歌詞も、朗読の文も、本当の気持ちを込めないと相手に伝わらないのですね。
同じことで苦労しているなんて、ちょっと感激と仲間意識!
朗読とナレーションの違い・・・ え~と、朗読は文章を読むのが主。 
ナレーションは映像が主で、そこに入れる説明がナレーションというのかな?
ラジオを聴く機会が多い! 良い環境ですね。 私も人の朗読聴くの大好きですが、テレビだと少なくて。
少しづつ、ラジオに変えてみます。
参考になる番組あったら教えてくださいね♪
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春堤さんへ (ばーば)
2007-10-25 22:15:39
わたし「朗読」では叩かれた方が頑張れるタイプみたいです。
褒められるのも大好きですが、油断してドンドン怠け者になる可能性もありです。今は赤蛙の話で、その蛙が「飛び込んだ」を読むのですが、先生は口が悪くて『Kさんの「飛び込んだ」は「ずり落っこちた」に聞こえますよ!』と言われました。 
孫の前では自然になれるのに、イザとなると難しいです
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Unknown (オールドレディー)
2007-10-27 08:25:56
留守にコメントをありがとうございました。

朗読はだんだんと本格的で、難しくなってゆくようですね。課題によっては感情移入の度合いも違うでしょう。でも、どんなものでもそれなりにできないと1人前ではないということでしょうか。

私などにはとてもできない勉強です。すてきな自己鍛錬をしていらっしゃると感心しています。
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オールドレディーさんへ (ばーば)
2007-10-27 14:50:41
捕り物の現場に居合わせたのは驚きでしたね!私も怖いけど興味津々です。
朗読、叩かれながら学ぶのが大好きで課題を理解してクリアー出来ると楽しいです。自分の新たな面発見しています! 何度も読まなければ理解も進まないのにも気が付きました。 好きなことしているのが励みになっているみたいです。ありがとうございます♪
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ご無沙汰してる間に (わらいねこ)
2007-11-28 21:08:52
 本当にご無沙汰しておりましたら…ばーばさんすごい!!!♪
 この豊かな感性にひたすら脱帽です。仕事や子どもを理由にさぼりまくりの私を猛反省しました。(反省ならサルでも出来るって痛い言葉がありますが)
 少しでも近づけたらいいなと素直に思います。これからも末席のお仲間ですが、宜しくお願いいたします。久々のご挨拶をさせていただきました。またお邪魔します。
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わらいねこさんへ (ばーば)
2007-11-29 16:17:29
すれ違いで、なかなかお会い出来ませんでしたね。
笑い猫さんは朗読仲間の中で一番若くて、現役のお母さんやっているので、地域でも活躍しているからお忙しいの分かります  
今日は同じ趣味の仲間たちと沢山お喋りして楽しかったですね♪
来年もまた目標目指してご一緒に頑張りましょうね
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ほんとに (わらい猫)
2007-11-29 16:35:11
 あっという間の時間でしたね。先輩の皆様のパワーを頂戴し、これからも楽しくやっていきたいですね。

 来年は、声の高低をもう少し自由に出せるようにを目標にしようかと思っています。来年からもよろしくお願いいたします。
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お歳を聞いて (ばーば)
2007-11-30 03:03:59
私より殆どの方が、年上なのに驚きました!
皆さん元気で張り切っていますね。
70代初めの方が多い
負けて入られませんね。
来年もよろしく
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