☆ くすり指を切ってしまいました

夕食の支度でさつまいもを輪切りにしていたら、ツルッと手が滑って薬指を切ってしまいました。
爪の半分くらいのところまで斜めに刃が入ったようで、肉と爪がヒラヒラしています。
「こんなに切ったのに鈍い痛さしか無い。　血がジワッと膨れ上がってくるけど速度が遅い。」」
呆然としながら思いました。

何ヶ月か前に小指をほんの少し切っただけで鮮血が迸るほど溢れて来たのに。
指の半分が本体の（指から離れないように抑えなきゃ）と必死にティッシュを探したのに見付かりません。

濃いめの血が床や、心外な事に絨毯にまでポタポタ落ちています。
頭がパニック起こしていたようである筈のものが見付からない！
やっとティッシュを探し出し、ガバッと取り出して指に巻くと、さすがに血で真っ赤になりました。

３回ティッシュを代え、最期に輪ゴムをきつめに巻いて医者に行きました。
白い台に寝かされて手を出すと
「どうしましたか？」
「はい、怖くて良く見てないんです。　先生にとっては大した事じゃ無いかもしれませんが・」

ティッシュを剥がした医者は
「ザクッとやってますね～。いや、凄いですね～。」
（あのヒラヒラした爪と肉は見間違えだ。私はそんなもの見なかったのだ。）と思いたい私は、医者の「ザクッ、凄い」にショックを受けて青ざめました。
「この部分はヒラヒラした爪が邪魔だから取っちゃいますね。それから縫いましょう。」

え～っ、爪を取る～？まさか麻酔はするよね？
「痛み止めの注射しますが痛いですよ。」
「イタイ、イタイ、痛いです。」覚悟はしていたけれど一応小声で抗議・・・
「局酔やって。」と看護婦に指示する医者。
痛み止めと局所麻酔とどう違うの？

薬指の爪は一枚剥がされたのかと心配しましたが、５分の２切り取られただけで
済みました。
２ヶ所縫われて「明日又来てください。」

可能止めの抗生物質と痛み止め胃薬を薬局でもらい、帰る頃にはもう鈍い痛みが
戻っていました。　
切った指は心臓より上に、が一番楽です。
今は、痛み止めの薬が効いているようです。
切った直後に痛みを感じ無かったのは、驚きのあまり痛さまで気が回らなかったのだろうと。

事故だったら軽症も良いところなのにこの騒ぎ、この不自由。
関東大震災、東海大地震で被害にあったらどうなるのだろう？
医者や医療用具が不足するのは分りきっているのだから、自己防衛の為に
今から何を用意したらいいのだろう？と真剣に考えながら家に帰りました。