ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 孫からの電話

2006-05-03 04:08:39 | 
この花は風音さんからいただいた花です。


ユーモレスクの音楽が流れ、受話器を取ると孫の声が聞こえて来ました。
「ばーば、お風邪引いたの? お熱有るの? だいじょうぶ?」
そういえば、孫のクーくんと23日小山田緑地に行ったきりでした。

昨年の8月、重度の障害を負っていた下の孫が病院で亡くなりました。
目の前で「弟の死」という大きな衝撃を受けて以来、孫にとって死は身近なもの
になり、「いつぼくも死んじゃうのだろう」と恐れるようになりました。
「怖い夢を見るからぼく寝ないの。」
何時までもパッチリ目を見開いて頑張って起きていようとする孫。

そして今度は4月24日に私の娘の死。
孫にとっては自分のママと余り変わらない年齢の「おばの死」が起こりました。
「Yネネ。Yネ~ネ」と慕っていたのに。
心の傷がやっと少し癒えて来たのに、またここで訃報を知らせるわけには行きません。
号泣が聞こえる場所には置けません。

もっと深い傷を付けて、治らない可能性だってあるのです。
それで、みんなで話し合って「隠す」事に決めました。
49日までは祭壇を動かす訳には行かないから、ばーばのお家には呼べない。
だから孫には外で会う。
49日が過ぎたら孫が来ている時には、娘にはチョッと隠れてもらう事にしよう、と。

遺骨と写真は父親の書斎に居てもらおう。
愛娘だったのだから。
なるべく隠し通せるまで隠す。 
出来る限り遅い方が良い。
その後自然に知ってしまうのは仕方ない。

一週間、ママの実家やお友だちの家に預かって貰いました。
元気で遊んでいたみたいだったけど、パパが夜迎えに行くと
「お線香の匂いがする。」と敏感なのです。

毎週、金曜日から来てお泊りするのが習慣になっている孫でした。
だからこちらが風邪を引いた事になったのでしょう。
「うん、そうなの。でもじーじの方がもっとお熱高いのよ。38度なの。
治ったら遊ぼうね。」

本当にじーじは38度の熱がこの一週間下がらないのです。
医者には風邪だと言われたそうですが心因性のものかもしれません。





娘が急死しました。
彼女の祭壇は花に溢れています。
白いバラ、白い豪華な八重のトルコ桔梗、カサブランカリリー、ピンクのバラ。
胡蝶蘭。ミニのひまわり、ピンクのグラジオラス。etc.
そしてベランダに咲いたジャスミンを摘んで飾りました。
むせる様な甘い花の香り。

5月のゴールデンウィークに私共の家に引っ越して来る筈だった娘。
親子三人の生活が又始まるはずだったのに。
帰ってきたのは遺骨でした。
今は取り敢えずどんな形でも家に帰ってきたことを感謝しよう。
父母の元でゆっくり休息すれば良いのだから。
もう手離さないから。
決して離さないから。












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10 コメント

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Unknown (みえっち)
2006-05-04 16:10:56
ずいぶん迷いましたが、投稿させていただきます。



闘病仲間が亡くなるのを何度も見てきました。

身近な人が亡くなるのはとても辛いものです。

ましてや、お嬢様を亡くされたばーばさん、ご家族のお気持ちはいかばかりでしょうか。

その辛さの中、優しさ、強さを失わずにいらっしゃるばーばさん、どうぞご無理をなさらないようにお過ごしください。



お目にかかったことのない私のようなものがこんなことを書くのは失礼かと思いますが、遠くから、お嬢様、皆様のことを思って祈っております。







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Unknown (風音)
2006-05-04 17:52:18
ハグが大好きなYちゃんだから

思いきり抱きしめてあげてください。

大好きなママにハグされたら

きゃあきゃあいって笑うはず。

つい最近

「自分の名前は好き」

って言ってました。

名前を何度も呼んであげてください。



お花の写真使ってくださり

ありがとうございます。

お心づかい心に沁みました。



お母さまお父さま

Yちゃんを生んで育てて下さって

本当にありがとうございます。

それと

ずっと友達でいてくれてありがとうって

Yにお伝えください。

ほんとにほんとにありがとう。Y。
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Unknown (kk)
2006-05-04 18:43:32
みえっちさん

ありがとうございます。

先日から、思いがけずブログの皆さまから優しい慰めの言葉をいただいて、心に灯火が灯ったようで嬉しかったです。 娘と多少の上下はあっても余り変わらない年代の方のような気がします。

たぶん私は娘と同じ年代の方が好きなのでしょう。

だから、コメント残さずとも、いつもブログを拝見しているのだと思います。



強さの中に優しさがあるしっかり者のみえっちさん。

ありがとう。そして私も応援しています。

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Unknown (kk)
2006-05-04 19:42:26
風音さん

あのお花、Yだけじゃなくて私も大好きなのです。 

まだ綺麗に咲いています。

毎日水を替えるとき、花たちにお願いしています。

Yを慰めるためにもう少し長く咲いていてねって。

で、まだ美しく咲いてくれているので、残された私たちも癒されています。

花って凄い癒しの効果があるのですね。

祭壇の前に座っていると花園の中にいるようです。



「自分の名前は好き」ですって?

知りませんでした。 嬉しい情報です。

父親が凄く喜びます!

名前を付けたのは彼だから。



そうですね。

何度も何度も、心の中で抱しめながら、繰り返し繰り返し名前を呼びます。

「あなたを愛していたのに。今でも愛しているのに。これからもずっと愛し続けるから。」って。



Yの方が「お友達でいてくれてありがとう」と言ってる筈です。私達親からもありがとう。



みんな子供達は親の喜びであり、誇りです。

そして生き甲斐でもでもあるのです。

大人になっても親にとって子供はこども。



普段は意識しなかったけど、

諸々の雑事に追われて

見失っていたけど。











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Unknown (さらさ)
2006-05-05 12:57:57
記事を拝見してから

何度もいったりきたりして・・・

でも、お悔やみの言葉、なんとお伝えしてよいか、・・。ごめんなさい。



ただ、

娘さんの魂は今、ずっと、ご両親のおそばに

あります。どうか、それを感じて、話しかけてあげてください。

安らかに、天国に行かれます様にと願うばかりです。



ばーばさん、ご主人様、お身内の皆様、そして、なにより、小さなお孫さんのお心が、一日も早く、慰められること・・

遠く南の空からお祈りしています。



お身体だけは、どうかご自愛ください。

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Unknown (kk)
2006-05-05 20:44:30
さらささん

ありがとうございます。

重い話だったので躊躇ったのですが、それを抜かしてブログを続けては嘘ばかり書くことになると思い、文末に少し記しました。

娘がこの世にいないなど、決して認めたくない親の気持ちが「文末に少しだけ触れる」ということになったのです。



そうですね。日常生活の中で娘に普通に話し掛けるようにしています。今ではもう遺骨ですが同居していますので。

コーヒーが好きだったので年中コーヒーを入れるのに追い回されています。



でも皆様の祈りのお陰で、私たちも癒され力付けられています。 温かいお心ありがとうございます。

ブログ、いつも伺っています。沖縄一度だけ行きましたが大好きになりました。娘と一緒に行ってみたい場所でした。
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孫からの電話 (玖香)
2006-05-05 21:27:31
何回も何回も読みました。

コメントが書けないでいる毎日です。

あまりにもショックで、辛くて苦しくて、どのようなお慰めの言葉も見つからないのです。

貴女のお体が心配です。ブログの時間を見ましたら、眠れないのでは・・・?お食事はちゃんと食べているかしら?などなど考えて。

「天の下の出来事にはすべて定められた時がある」

kkさんにとって今が一番「苦しい時」だと思います。どうか、どうか・・・。石にかじりついても、この時を力の限り頑張って乗り越えて下さい。

貴女の心がひと時でも癒され楽になって下さる事を

祈っております。

今日は5月5日子供の日です。クーくんに逢いましたか?私は今日で67歳になりました。

年を取ると「想いでの価値」も高まるものです。

お嬢様との数多くの想い出がこれからのkkさんにとって無くてはならない宝物ですね。大切になさってください。くれぐれもお体ご自愛下さいませ。
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玖香さん (kk)
2006-05-05 23:20:13
玖香さん

ご心配掛けて済みません。

心のブレーキが目一杯掛かっている様です。

もっと辛い時期はもうすこし後にやって来るようで眠りは足りています。 眠くなったら寝るようにしているので夜寝たり昼寝したり。

笑い話になってしまいますが、娘にお供えするお膳。

セッセとおかずもご飯も作って供していますが、下げる時、勿体無がってつい食べてしまい毎日それをやったので最近太りだしました。ウエスト周りを見て愕然としています。



泣きながら笑い、笑いながら泣いたり。

百面相。 ←懐かしい言葉でしょ?



クーくんとは日曜日に夜一緒に食事することになっています。他の日だと「このままばーばの家にお泊りする。」と言い出すので翌日が学校の日を選びました。

私は10月に67歳になります。玖香さんの方が少しだけお姉さまですね。

玖香さん、私は今はまだ大丈夫。

「苦しみの時」があれば、きっと「救われる時」もある筈だから。



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母になりわかったこと (風音)
2013-09-25 12:36:16
おかあさまのブログを、また拝見させていただいています。

あのときには、わからなかったこと。

今は、わたしも、母親になり、お母さまの気持ちに、違う立場から少し、近づけるようになりました。

子どもが先に逝ってしまうこと。

あの日のあのときのおかあさまの気持ち。

わたしだったら・・・息子が・・

それでも、自分は生き続けていかなければいけない。

わたしは、かみさまなんて信じません。
いるわけがない。

でも、支えてくれるひとたちの気持ち。
それでさえも、苦しい、辛いときだってあるはず。

誰が、いつ、どうやっていなくなってしまうかわからない、この世の中で。

もう、夏も終わりです。

変って行ってしまうのですね。
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風音さんへ (ばーば)
2013-09-26 01:42:04
アクセスしていただいて有り難うございます。
記録をみて、風音さんかなって思っていました。
自分が何を書いたのか、すっかり忘れてしまっています。
どなたかがアクセスして下さった自分のブログ記事を読んで
時には涙しながら昔を偲んでいます。
お子さんが生まれると又世界が違って見えますよね。

とても率直で嬉しいコメント頂いている事に感激しています。

以前はもう少し自然体でブログ記事書いていたように思います。
今は明日も一日、家族や友人などみんなみんな無事でありますようにと
心から祈る毎日です。
3.11の時、かみさまなんて居ないんだ、と思いました。
でも祈りは時に通じるような気がして、祈らずにはいられません。
風音さんと同じ危機感、私もいつも持っています。
今日、ゴーヤ刈り取りました。秋になりましたね。
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