ばーばの独り言

愛する娘へ。孫と過ごす喜びと身辺の出来事

☆ 遠くへ行きたい

2008-01-13 21:40:23 | よもやま話
上の写真は今日の番組、HVスペシャル「熱砂の旅1200キロ」
▽大サハラ・ラクダキャラバン▽死の世界をゆく男達から 砂漠の夕日。
テレビに向ってパチリと拝借。


お正月からずっと観ていたテレビは海外で取材した番組が多かった。
その中でも刺激されたのはエジプトからのライブ映像。

私は6日からのNHKハイビジョンの再放送で観たのだが、
実際は元日の18時から23時までの5時間に於けるライブだったらしい。
NHKの総合テレビでも一部放送されたようだが気が付かなかった。
2日、3日は2時間ずつで計9時間に渡る現地からの中継!
家はツレアイが居る以上、テレビのチャンネルを離さないので
知ったとしても、無意味だったかも知れない。

番組は二元放送で、二手に分かれた出演者と共に映し出された。
ナイル川をクルーズする吉村教授たちと、地上の遺蹟を行く人たち。
いつもエジプトと言えばピラミッドとその内部の石室からなる
謎解きの番組ばかり。
あっちに通路が伸びている、とかミイラの棺など、狭苦しく圧迫感のある
映像ばかりで、正直ウンザリしていたが今度は違った。

目の前の砂漠に雄大に広がるスフィンクスや多数のピラミッド、
その背後に近代文明の都カイロを映し出す。
砂漠の側からの撮影のようだ。
エジプトの大地と、悠々と流れるナイルの大河と、大きな大きな空。
カメラがこれだけの広大な空間を鮮明に写し出せるとは・・・
映像を見ているだけで感激だったが、それを表現できる言葉を持たなかった。

歴史が分かるのは紀元前3000年だから、まだ解明されていない歴史は
どれほど悠久の時を数えたのだろう。
一番羨ましかったのはナイル川クルーズだった。
何千艘の舟が行き来しているそうな。
それぞれ形の違う大型客船がひっきりなしに行きかうが
さすがナイル川は、広々としてビクともしない大きさだ。
真っ白い大きな帆をひとつ上げた詩的な小さな船など、etc...
夢の世界である。
ただ、ナイル川は護岸工事が施してある。

余りにもスケールが大きくて説明する言葉が出て来ないのが難点だけれど。
どんよりしていた心にも憧がれる気持ちが宿った。

番組のHPでも覗いて想像していただくしかない。
 ↓
「母なる大河ナイル」


その後、別の番組で、又エジプトからバスに乗って他のアフリカ諸国を
巡る旅が映し出された。
「アフリカ縦断114日の旅」

以下は番組のホームページより

”アフリカ。果てしない砂漠、手つかずの大自然、動物の王国、古代文明発祥の地、そして多種多様な民族といった、さまざまな顔を持つ広大な大陸アフリカを114日間かけて陸路で縦断するツアーに同行取材。エジプト・カイロからスーダン、エチオピア、ケニア、ウガンダ、タンザニア、南アフリカなど12か国を経由し、喜望峰までを、荷台に座席を取りつけた大型トラックで走りぬけます。世界各国から集まった旅好きの若者たち20人。宿泊はテントで食事は自炊。トイレや風呂もない生活。ただひたすら何時間も車に揺られるだけの日も。悠久の大地の、壮大な大自然とその地に生きる人々の暮らしに触れる決定版『アフリカの旅』4本シリーズを、BShiで1月8日から4夜連続でお送りします。”

メンバーの中に、太一という22歳の日本人のフリーターの青年がいた。
ちょっと気の弱そうなシャイな感じだったが、標高5895mの
キリマンジャロ登山に他の国の男性5~6人と挑戦した。
ヘミングウェイの小説「キリマンジャロの雪」に出てくる山である。
その中に「雪豹の死骸があるという」と書かれた一節があった(と思う)
気息奄々としながらの登山。 毎日高山病や事故での死者が出るという。
彼の若者も頭が痛い、と高山病の様相を呈しながらも遂に頂上まで登った。
登山家でもない若者が5895mを登りきった喜び、達成感!
キリマンジャロの頂上から観る雲海と朝日。
喜びが素直に伝わってきてテレビを観ている私も嬉しかった。 
それ以来、太一は色々なことに積極的になった。
困難なことを成し遂げた自信は、大きな財産になるだろう。
孫にもこんな旅をさせてやりたいと思った。

旅に出たのは「若者20人」と書いてあったが、実際には
60歳の白人男性も含まれていた!

BSハイビジョンで15日(火)から又再放送が始まるそうだ。


昨年から何故か中東やアフリカが恋しい。
サハラ砂漠で一夜を明かし、昇る太陽をみてみたい。
何年か前、アフリカの朝陽はどんな苦労も無にしてしまう、
それほどに美しいと曽野綾子のエッセイで読んだことがある。

モロッコの迷宮都市も、独りであてもなく歩いてみたい。

今更、文明に馴染んでへたれた心と身体に
出来もしないことを考える。
アラブやアフリカに憧れ続ける。


冒頭の写真、「熱砂の旅1200キロ」を観た後に
そのまま映画「ホテル・ルワンダ」を観た。
この映画は実話だそうで、アフリカのフチ族とツチ族間の抗争と
その果ての虐殺を描いている。
1人のホテルマンが身を挺して何百人かの人々を救う物語だが
いつ又何処で起きうるかと思うと空恐ろしい。 
アフリカでしか起きないとは限らない。





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6 コメント

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大地 (うらら)
2008-01-14 14:46:18
これは他国と比べられない日本にない壮大な大地ですよね
それなのに、でもそれだからなのか私なんかには考えが及ばない民族の虐殺
セルビア、フェルツゴビア…もっといろんな国で種族が違う事で起こる戦いの凄まじさ、人間て悲惨な状態を目の当り見ても憎しみしか学習出来ないものなのだと思い知りました。
政治経済の話でしょうが武村健一氏がパイプをくわえながらよく言う「日本の常識は世界の非常識」は、最近はそれでいいのではと感じます

>今更、文明に馴染んでへたれた心と身体に
・・・
ホントにこの言葉の意味を10年以前に知りたかったです。きっと>アラブやアフリカの地に立っていたかもですね

5年ほど前に知人の御夫婦がアラブの方に個人旅行で、現地案内と通訳さんも一緒で行かれた方の話では当地の人達が眼光鋭くて一寸ビビったとは言っていました(笑)
御免なさいこれは話に水を差しました


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Unknown (オールドレディー)
2008-01-14 14:57:56
やはりBSが映るようにしたほうがいいですね。
うちはまだ地デジもBSもダメです。

エジプトの番組、少し見ました。ピラミッドの入り口が真正面にないということが分かったという場面あたりを見たような記憶があります。

モロッコ、昔映画がありましたよね。マレーネ・ディートリッヒとゲイリー・クーパーで…。また「カスバの女」の唄の中にも出てくる地名です。この唄好きなんですよ。昔カラオケでよく歌いました。特に3番が…。
「貴方もわたしも 買われた命
 恋してみたとて 一夜の火花
 明日はチェニスか モロッコか
 泣いて手をふる うしろ影
 外人部隊の白い服」

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迷路 ()
2008-01-14 17:38:07
ナイル川を下って、エジプト古代文明を旅する・・
わたしもこういう旅をしてみたい、
それは夢の夢ですが。

クリスティがこの船下りで執筆したのが、「ナイル殺人事件」、
これは前に読んだことあるはずですが、
この番組に影響されたので、再読したいと思って、いま探しているところです。

モロッコの迷宮都市、
中世イスラム都市の迷路状の市街地から、
そのまま脱け出せないかもしれません。
それはそれでいいかなあ・・


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うららさんへ (ばーば)
2008-01-14 23:20:14
毎日、国内の辛いニュースばかりの所為でしょうか。
広大なアフリカや中東に魅せられます。
何故惹かれるか分からないのですが、正反対のものに惹かれる法則でもあるのでしょうか。

しかし内戦は凄まじいし、中東の火薬庫は今も炎上中で冷静な知恵はチラッと垣間見えますが、直ぐ否決されたり暗殺されたりで当分混迷が続きそうです。
暴力は憎しみの再生産を、し続けるしかないのでしょうか。
本当に「日本の常識は世界の非常識」のようですね。

体力気力の事、今更ですが本当に残念な気がしました。
もっと若い時にそれを知っていたらアフリカや中東の地に降り立ったのにと。
先進国に行くのと違い、サバイバル能力も必要ですよね。
個人旅行でアラブに?!
それは私の憧れですが、実行に移された方いらっしゃるんですね!
鋭い眼光、 聞いただけで充分想像できますとも!
ここでは命は軽いのだ、と思い知る瞬間でしょうね・・・







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オールドレディーさんへ (ばーば)
2008-01-15 00:50:48
BSのハイビジョンは映像で勝負が多いです。
若い人が面白いと楽しむ番組を、詰まらなく感じ出したらBSがお勧めです。 NHKに限らず民放も有りますし、コマーシャルも比較的少ないです。
再放送も多いから、何度でも観られるし♪

エジプトの番組でピラミッドの入り口の話し、私も覚えています。
ライブでご覧になったんですね! 
映像にもライブの臨場感が有りましたよね。
映画「モロッコ」私も観ましたよ。何度も。
最後のシーンは、ハイヒールを脱ぎ捨てて裸足でクーパーのいる外人部隊の後を追って行くのでしたっけ。
カッコイイ!

「カスバの女」、私もむかし十八番でした(^^)
カラオケで歌わなくなってから久しいです。懐かしや!





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春さんへ (ばーば)
2008-01-15 03:25:54
ナイル川クルーズって本当に憧れですよね。
今になってやっと気が付きました。
ラウンジや自分の船室から観える緑多い川岸や、砂漠のピラミッド。
とんでもなく贅沢な旅行なのですね。

私もアガサ・クリスティの推理小説は全部読みました。
特に「ナイル殺人事件」に出て来る女性は個性的で情熱的で強く印象に残っています。
映画ではミア・ファローが演じましたね。
そうそう、原作の題名は「ナイルに死す」でした。
私も自分の本棚、探してみます。

モロッコの迷宮都市、カサブランカ。
いつかその地に立ちたい。 
サハラを行きたい、と思いつつ・・・
きっと思うだけになるのでしょうね。
迷い込んで消えてしまうという思いも。。
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