娘の部屋を片付けていたら親子文集を見付けました。
昭和53年、小学校一年の3学期の文集でした。
その2月28日、娘は父方の祖父を亡くしました。
終業式間近の娘の作文から
かげえをみて
さいしょはおもしろいとおもったんだけど、
かなしいときもあったよ。
わたしはもういちどみたいとおもうけど、
またみせてくれるといいですね。
でも、せんせい。
二かいめはかなしかったよ。
でもおもしろかったね。せんせい。
いろんないろがでてきたから
おもしろかった。
親の私のは
雑 感
(最初は何を書いて良いかわからなかったから雑感なのだろう。 by今の私)
Yのおじいちゃんの死。
生まれて初めて接した人間の死だ。
柩の小窓から見る死に顔。
安らかな顔だったので実感がないようだった。
「もう抱いてくれる事もハトを見に連れて行ってくれることもないのよ。
ありがとう、さよなら と言いなさい。」と言ったら
ポロポロ涙を流し、かすれた声で
「さよなら」とだけ言い、私にしがみついて泣いていた。
初孫なのでYはおじいちゃんの愛を独占していた。
だからその愛と死を良く覚えておいてほしいのだ。
火葬場で重い扉が閉まった後、
「おじいちゃんが、がいこつになる。こわいよう。」と叫び
ひとの影にかくれて小さくなってふるえていた。
いくらなんでもナイーブな子にやり過ぎと今頃冷や汗。
まさか私が生き残る事になるとは・・・
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