関東暮らし

関西人から見た関東暮らしの出来事を記す

一日中会議でした

2011年06月28日 | 日記
今日は1日中会議。
聞いておかなければならないこと、言っておかなければならないこと、たくさんあるものだ。
いずれにせよ、現下の情勢をどう判断するか、何を基準に、どれだけ多くの人と認識を共有するかが変化をつくりだすカギのようである。
結節点であるかどうかより、結節点にしていく機があるかどうかを見極めることだろう。

写真は、京都上賀茂神社前の西山食堂。
午後2時までしか開いていない定食屋だが、
鯖の煮込みが絶品ということで、
順番待ちで食べてみた。

2010年9月のコラム

2011年06月28日 | コラム
#13=2944
2010年9月27日付
《おこぼれなどに期待しない》
 「中小業者の真価が広く知られ、発揮される時代になった」と実感しました。第9回夏期研究集会に参加した感想です▼リーマンショックで破綻が証明された新自由主義への反省もあり、欧米では中小規模経営への支援が重視されているとのこと。EUでは「Think Small First」(まず中小企業を優先して)の考え方で政策指針が明らかにされています。ところが日本では相も変らぬ大企業優先▼しかし、研究会に持ち寄られた全国各地の経営努力や地域振興策の実践事例は、どれも地域に根ざした中小業者と住民や行政、研究者などの共同が実を結び始めていることを示していました▼自民・公明そして民主の悪政続きの結果、大企業のおこぼれなどに期待しない人が増えています。全国キャラバンもスタートしました。中小業者の発信力を強めて、世論を変えていきましょう。


#12=2943
2010年9月20日付
《技能と芸能》
 こらえ切れない笑いを楽しんだ2時間でした。小さな演芸場で最前列の座椅子、落語の息づかいを目の当たりにし、稽古と高座の繰り返しから生まれた至芸に心地良さを感じました▼演目が浮世床だったからか、20年来通って来た理髪店を思い起こしました。頭と顔と首という大切な所を他人任せにしてくつろぐ、その心地良さの源は、はさみとかみそりを自在に操る技術とともに客の満足を第一に考える理髪師の気持ちなのでしょう▼これを技能と呼び、落語を芸能と呼ぶ間には、どこか共通した人間の営みを感じます。本紙に連載の「元気の出る紙上寄席」の世界には、人情が織りなす日常へのあこがれを感じさせられます▼思えば、現代の中小業者こそ、そんな世の中を担う技能と人情を引き継いでいく存在ではないでしょうか。そう言えば落語に登場する人々は職人や商人ばかりです。


#11=2942
2010年9月13日付
《資本の発想》
 6月は1ドル90円だった相場が現段階で84円を切りそうな情勢。マスコミは、1円円高で300億円減収(トヨタ)などという大企業の収益を気にかけ、「産業空洞化もあまんじて受け入れよ」といった論調です▼しかし、すでに大企業は海外移転や下請へのコストダウン、労働者切り捨てでしのぐ構えを強めているようです。大企業にとっては、大手を振って海外展開を果たすチャンスなのでしょう。その裏には「中小業者はつぶれて結構」といった恐ろしい考え方が潜んでいるのです。社会的責任を問わねばなりません▼その下で、下請け企業の約5割が「深刻な減益」を懸念している(経済産業省調べ)事態です。単価切り下げ、仕事切りは、資金ショートに直結します▼返済猶予、直接支援は生き残る上で待ったなしの要求です。ここにこそ、緊急対策の中心を据えるべきです。

#10=2941
2010年9月6日付
《「終息」ではなく継続を》
 「非常事態宣言」の解除から1ヶ月、4月の1例目判明から4ヶ月あまり、宮崎県は8月27日、家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、「終息宣言」を出しました▼27万頭近くの牛豚殺処分、移動制限などで県民の多くは過酷な生活を余儀なくされました。「口蹄疫被害を広げるわけにはいかない」という決意で、感染という見えない敵とたたかい続けてきたのだと思います▼しかし、問題はこれからです。この期間中に失われた日常生活と地域経済の損失は、大災害に匹敵する規模でした。宮崎県連の調べによると会員の65%が売上減、その内65%が3割以上の減少という実態です▼このままでは畜産業のみならず、地域を支える中小業者の復旧・復興の道も見えてきません。国と自治体の責任を明確にしながら、地元の切実な要求実現をめざす運動への熱い連帯は「終息」ではなく継続・発展です。